- 英
- oxidant, oxidizing agent
- 関
- 酸化
WordNet
- a substance that oxidizes another substance (同)oxidizer, oxidiser, oxidizing_agent
PrepTutorEJDIC
- オキシダント,酸化体
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/11/05 09:20:38」(JST)
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酸化剤(さんかざい、Oxidizing agent、oxidant、oxidizer、oxidiser)は、酸素原子を転移される化合物または、酸化還元反応に於いて電子を得る物質と定義されている。いずれの場合も酸化剤は還元される。
端的にいうと、
- 酸化剤は還元される。
- 還元剤は酸化される。
- 分子中のすべての原子にはそれぞれ酸化数を付与することができる。この数は酸化剤が作用したときに変動する。
- 反応物の酸化状態の変化によって酸化還元反応が生じる。
目次
- 1 定義
- 2 酸化剤の例
- 3 主な酸化剤
- 4 関連項目
|
定義
酸化は文字通り物質が酸化物になることを意味する。この過程は金属(鉄の酸化鉄への変化)、非金属(硫黄の硫黄酸化物への変化)および有機物(炭素と水素の二酸化炭素と水への変化)に当てはまる。主な酸化剤は酸素であり、空気の21%を占めている。
多くの一般的な酸化剤は酸素を含み、これは酸素が収納されていると見なすことができる。例えば、過塩素酸カリウムは同じ体積の酸素ガスと比べ非常に多くの酸素を含んでいる。
酸化剤の例
酸化鉄(III)の生成
- 4Fe + 3O2 → 2Fe2O3
この化学反応では鉄の酸化数が0から3+に増加している。逆に酸素の酸化数は0から2-に減少している。この反応は2つの半反応式で表すことができる。
- 酸化の半反応式;Fe0 → Fe3+ + 3e−
- 還元の半反応式;O2 + 4e− → 2 O2−
鉄は酸化数が増加しているため還元剤であり、酸素は酸化数が減少しているため酸化剤である。
主な酸化剤
- 硝酸カリウム
- 次亜塩素酸 - 亜塩素酸 - 塩素酸 - 過塩素酸
- ハロゲン
- 過マンガン酸塩
- 硝酸セリウムアンモニウム
- クロム酸 - 二クロム酸
- 過酸化物
- トレンス試薬
関連項目
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Japanese Journal
- 2-IV-20 食品などにおける抗酸化剤によるフリーラジカル消去活性の測定法の開発(ARAC法)(一般演題要旨,第65回大会講演要旨)
- 抗酸化物質のスーパーオキシド消去能とガルビノキシル法またはDPPH法で測定した抗酸化能との相関
- 戸早 裕美子,落合 爲一
- 日本食品化学学会誌 20(1), 61-65, 2013-04-22
- … スーパーオキシドアニオンのプローブとして4-[3-(4-ヨードフェニル)-2-(4-ニトロフェニル)-2H-5-テトラゾリオ]-1,3-ベンゼンジスルホン酸ナトリウム塩(WST-1)を用い、抗酸化剤の濃度を変化させて共存させた時のWST-1の発色速度の減少から、以下の式によりスーパーオキシドアニオンとWST-1および抗酸化剤との反応速度の比(k_A/k_W)を算出した。 …
- NAID 110009603498
- ポリマーを含有した硝酸アンモニウム/硝酸カリウム微粒子の調製および吸湿性の評価(高エネルギー物質研究会 平成24年度研究成果報告書)
- 永山 清一郎,加藤 勝美,東 英子,中野 勝之,林 政彦,熊谷 恒佑,羽生 宏人,和田 有司,新井 充
- 宇宙航空研究開発機構研究開発報告 JAXA-RR-12-005, 33-40, 2013-03-00
- … 硝酸アンモニウムは非常に安価な酸化剤であり ,ガス発生剤などへの工業的利用が期待される一方 ,高い吸湿性を有し凝集や固化するなど取扱い上の課題を有する .本研究では ,相安定化硝酸アンモニウム (AN/KN)の防湿化を目的とし ,AN/KNと防湿化剤 (ポリマー)が一体化した粒子を調製し ,吸湿性を評価した .粒子の調製では,AN/KNおよび 3種類のポリマーをそれぞれ含む水溶液(あるいは水分散液)に対してスプレードライ処理 …
- NAID 110009603175
Related Links
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- 2006年10月4日 ... 前提記事:酸化数 発展記事:金属元素のイオン化傾向 今回のお勉強は、 酸化剤、還元 剤。なんか薬みたいな名前ですねぇ☆ 薬局にて「すいませーん、ちょっと、痔に効く酸化 剤ください」みたいな。なんでやねん。 でね、酸化剤還元剤、この ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ミノフィット注20mLシリンジ
組成
成分・分量
有効成分 1シリンジ中
- グリチルリチン酸一アンモニウム 53mg
(グリチルリチン酸として) (40mg)
日局 グリシン 400mg
日局 L-システイン塩酸塩水和物 22.29mg
(L-システイン塩酸塩として) (20mg)
添加物 1シリンジ中
- 日局 亜硫酸水素ナトリウム (抗酸化剤) 10mg
日局 アンモニア水 (pH調節剤) 適量
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- アルドステロン症の患者,ミオパシーのある患者,低カリウム血症の患者[低カリウム血症,高血圧症等を悪化させるおそれがある.]
効能または効果
- 小児ストロフルス,湿疹・皮膚炎,蕁麻疹,皮膚そう痒症,口内炎,フリクテン,薬疹・中毒疹
- 慢性肝疾患における肝機能異常の改善
- 通常,成人には1日1回5〜20mLを静脈内に注射する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
慢性肝疾患に対しては1日1回40〜60mLを静脈内に注射または点滴静注する.年齢,症状により適宜増減する.なお,増量する場合は1日100mLを限度とする.
慎重投与
- 高齢者[低カリウム血症等の発現率が高い.](「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
ショック,アナフィラキシーショック
(頻度不明)
- ショック,アナフィラキシーショック (血圧低下,意識消失,呼吸困難,心肺停止,潮紅,顔面浮腫等) があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと.
アナフィラキシー
(頻度不明)
- アナフィラキシー (呼吸困難,潮紅,顔面浮腫等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと.
偽アルドステロン症
(頻度不明)
- 増量又は長期連用により高度の低カリウム血症,低カリウム血症の発現頻度の上昇,血圧上昇,ナトリウム・体液の貯留,浮腫,体重増加等の偽アルドステロン症があらわれるおそれがあるので,観察 (血清カリウム値の測定等)を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止すること.
また,低カリウム血症の結果として,脱力感,筋力低下などがあらわれるおそれがある.
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
化学名:
- Monoammonium of 20 β-carboxy-11-oxo-30-norolean-12-en-3β-yl-2-O-β-D-glucopyranuronosyl-β-D-glucopyranosiduronic acid
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で,特異なにおい及び強い酸味がある.水に極めて溶けやすく,エタノール(99.5)にやや溶けやすい.6mol/L塩酸試液に溶ける.
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- hypochlorous acid
- 関
次亜塩素酸(じあえんそさん、Hypochlorous acid)は塩素のオキソ酸の1つで、塩素の酸化数は+1である。組成式では HClO と表わされるが、水素原子と塩素原子が酸素原子に結合した構造 H−O−Cl を持つ。不安定な物質であり水溶液中で徐々に分解する。次亜塩素酸および次亜塩素酸の塩類は酸化剤、漂白剤、外用殺菌剤、消毒剤として利用される。
性質
実験室的には水酸化カリウム水溶液などに塩素を通じたりして調整した次亜塩素酸塩水溶液を硫酸で中和し、水蒸気蒸留して遊離酸の水溶液を得る。また、酸化水銀 の四塩化炭素懸濁液に塩素を通じた後に水で抽出したり、あるいは酸化ビスマスを水懸濁液中に塩素を通じることで遊離酸の水溶液を得る方法も知られている。
薄い水溶液としては存在するが、25%以上の濃度では一酸化二塩素に変化するので遊離酸を単離することはできない。濃厚水溶液は淡黄色である。また、遊離酸が弱酸 (pKa = 7.53)<ref>「次亜塩素酸」、『岩波理化学辞CD-ROM版』 第5版、岩波書店、1998年。</ref> のため、次亜塩素酸ナトリウムなどの次亜塩素酸塩水溶液はかなり強い塩基性を示す。
水溶液中でも不安定で、次のような不均化により塩化水素を放出しながら徐々に分解する。
- <math>\rm 2 HClO \longrightarrow 2 HCl + O_{2}</math>
- <math>\rm 3 HClO \longrightarrow 2 HCl + HClO_{3}</math>
次亜塩素酸やその塩の水溶液は、カルキ臭と呼ばれるプールの消毒槽のようなにおいを持つ。
また、塩素を水に溶かすと、次のような平衡により一部が塩酸と次亜塩素酸となる<ref>「次亜塩素酸」、『世界百科事典CD-ROM版』 V1.22、平凡社、1998年。</ref>。
- <math>
{\rm Cl_2 + H_2O \ \overrightarrow\longleftarrow \ HCl + HClO} \quad K _{\rm w}=1.56 \times 10^{-4}
</math>
すなわち、中性~酸性条件ではこの反応はあまり進行しないが、アルカリ性条件では生成する遊離酸が次亜塩素酸塩となり平衡が右に偏るので、次亜塩素酸塩を製造する方法の1つとなる。
- <math>
\rm Cl_2O + H_2O \longrightarrow 2HClO
</math>
- <math>
\rm HClO + H_2O_2 \longrightarrow HCl + H_2O + O_2
</math>
- ハロホルム反応により、アルカリ性条件下で次亜塩素酸(塩)はメチルケトンやアルコール類を塩素化する。
- 炭素二重結合に次亜塩素酸が付加すると、クロロヒドリン体を与える。
塩
出典
<references />
参考文献
- R・B・ヘスロップ、K・ジョーンズ 『ヘスロップ ジョーンズ無機化学(下)』 第1版、斎藤喜彦訳、東京化学同人、1977年。
関連項目
[★]
- 英
- oxidant, Ox
- 関
- 酸化剤、酸化体
[★]
- 関
- oxidant
[★]
- 英
- antioxydant
- 同
- 酸化防止薬
- ラジカルが体内の他の物質を酸化する(H.を奪う)のを防ぐ。つまり、抗酸化剤は自らのH.をラジカルに供与する働きを持つ。
- ビタミンE、ビタミンC、ユビキノン(CoQ)
[★]
- 英
- drug、agent
- 関
- 薬、作用薬、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品