- 英
- theory of the circulation of the blood
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/03/11 04:20:09」(JST)
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血液循環説(けつえきじゅんかんせつ、theory of the circulation of the blood)とは「血液は心臓から出て、動脈経由で身体の各部を経て、静脈経由で再び心臓へ戻る」という説。1628年にウイリアム・ハーベーによって唱えられた。
概要
当説は現代医学では循環器学の事実として知られているが、この仕組みは長きにわたって人類に知られていなかった。
かつて古代ギリシアのガレノスが、現在とは異なる内容の生理学理論を纏め上げた。その影響で1600年代初頭の段階でも
- 通気系 - 空気由来の動脈血を全身に運ぶ血管系
- 栄養配分系 - 栄養を運ぶ血管系
と2系統に分けて考えられていた。肝臓で発生した血液は人体各部まで移動し、そこで消費されるとされ、循環は想定されていなかった。
ウイリアム・ハーベー(William Harvey1578年-1657年)は、血管を流れる大量の血液が肝臓で作られてはいないだろうと睨み「血液の系統は一つで、血液は循環している」との仮説を立てた。この仮説が正しければ、血管のある部分では血液は専ら一方向に流れるはずであり、ハーベーは腕を固く縛る実験でそれを確認した。
1628年、ハーベーは『動物における血液と心臓の運動について』 (Exercitatio anatomica de motu cordis et sanguinis in animalibus) において血液循環説を発表した。発表当時これは激しい論争の的となり、1649年に反論に対する再反論の冊子をハーベーが発行した。その後血液循環説は多くの人々によって様々に実験・検証され、その正しさは次第に受け入れられていく。また、この血液循環説が後に心臓や血圧の正しい理解へと繋がった。
関連項目
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Japanese Journal
- 最初に英語で書かれた歯科医学書(その7) : Charles Allen: The Operator for the Teeth付録 Physical Discourseの和訳(その1)
- 森山 徳長
- 日本歯科医史学会会誌 16(1), 69-72, 1989-10-20
- アレンの「歯の手術者」の付録「医学的論考」は,脈拍と血液循環について述べている.ハーヴェイの循環説発表後半世紀で,その評価も定まりつゝあった時代で,当時としては新知識の紹介の意味があったと思われる.本稿はその前半の和訳である.
- NAID 110007157098
- 最初に英語で書かれた歯科医学書(その8) : Charles Allen: The Operator for the Teeth付録 Physical Discourseの和訳(その2)
- 森山 徳長
- 日本歯科医史学会会誌 16(1), 73-76, 1989-10-20
- 前報に引きつゞきアレンの著書の付録「医学的論考」の後半,「説明」の和訳を提示する.この部分でアレンは,心臓のポンプ作用で押し出された血液が,吻合までの同容量の4区分に順次移行するという数量的な理論を展開する.それと同時に,動脈血中の精気の働きによってその数量的比例が保たれると説明する.同時にまたハーヴェイの学説の影響も考察した.
- NAID 110007157096
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- 血液循環説(けつえきじゅんかんせつ theory of the circulation of the blood)は 血液は心臓から出て動脈経由で身体各部を経て静脈経由で再び心臓へ戻る、という説。 1628年にウイリアム・ハーベーによって唱えられた。 ...
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- blood (PT,Z)
- ラ
- sanguis
- 関
- 全血球計算値、循環血液量、血球、血液量
概念
- 血液は45%の細胞成分と55%の血漿成分から構成される。
- 弱アルカリ性(pH7.4)でやや粘稠の鮮紅色から暗赤色の体液 (HIS.189)
- 成人の血液量は約5L (HIS.189)
- 体重の1/13 (SP.484),体重の約7% (HIS.189), 体重の約8% (2007年度前期解剖学授業)
- 全血液量の約1/3が失われると死亡する
構成
- 血漿(約55%)
- 水(血漿のうち91%)
- 無機塩類(0.9%)
- 有機物
- 血球(約45%)
血液の量
- 091208II 麻酔
|
|
新生児
|
乳児
|
幼児以降
|
高齢者
|
| 循環血液量(ml/kg)
|
90
|
80
|
70
|
60
|
| 体重に対する血液量(%)
|
9
|
8
|
7
|
6
|
血液に関する標準値
- SP.484
|
|
男性
|
女性
|
単位など
|
| ヘマトクリット
|
45
|
40
|
%
|
| 血液量
|
75
|
65
|
ml/kg
|
| 比重
|
1.057
|
1.053
|
(血漿1.027)
|
| 浸透圧
|
275-290
|
mOsm/Kg・H2O
|
基準値
- ♂:4.95±0.75 x 10^6 (/μl)
- ♀:4.65±0.85 x 10^6 (/μl)
- 白血球 (2007前期解剖学プリント)
- 血小板 (2007前期解剖学プリント)
- ヘマトクリット
- ♂:40-50 (%) 45%
- ♀:35-45 (%) 40%
LAB.1790
| 項目名
|
|
性別/ 種類
|
|
| 赤血球
|
|
♂
|
414~563
|
x10^4/ul
|
| ♀
|
373~495
|
| ヘモグロビン
|
Hb
|
♂
|
12.9~17.4
|
g/dl
|
| ♀
|
10.7~51.3
|
| ヘマトクリット
|
Ht
|
♂
|
38.6~50.9
|
%
|
| ♀
|
33.6~45.1
|
| 平均赤血球容量
|
MCV
|
♂
|
84.3~99.2
|
fl
|
| ♀
|
80.4~101.0
|
| 平均赤血球血色素量
|
MCH
|
♂
|
28.2~33.8
|
pg
|
| ♀
|
25.5~34.6
|
| 平均赤血球血色素濃度
|
MCHC
|
♂
|
32.2~35.5
|
%
|
| ♀
|
30.8~35.4
|
| 網赤血球
|
|
♂
|
0.5~1.8
|
%
|
| ♀
|
0.4~1.6
|
| 血小板
|
Plt
|
♂
|
14.3~33.3
|
x10^4/ul
|
| ♀
|
13.7~37.8
|
| 白血球
|
WBC
|
♂
|
2970~9130
|
/ul
|
| ♀
|
3040~8720
|
| 好中球桿状核
|
0~9
|
%
|
| 好中球分葉核
|
28~68
|
%
|
| 好酸球
|
0~10
|
%
|
| 好塩基球
|
0~2
|
%
|
| リンパ球
|
17~57
|
%
|
| 単球
|
0~10
|
%
|
[★]
- 英
- circulation、circulate、circulatory
- 関
- 血行、循環性、流通、血行路
[★]
- 英
- blood circulation
循環調節 (PT.313-)
- 英
- blood circulation