- 英
- blood circulation、circulation、circulatory、hematogenic
- 関
- 血液循環、血行性、循環、循環性、流通、血行路
WordNet
- relating to circulatory system or to circulation of the blood
- (library science) the count of books that are loaned by a library over a specified period
- movement through a circuit; especially the movement of blood through the heart and blood vessels
- number of copies of a newspaper or magazine that are sold; "by increasing its circulation the newspaper hoped to increase its advertising"
- the spread or transmission of something (as news or money) to a wider group or area
- free movement or passage (as of cytoplasm within a cell or sap through a plant); "ocean circulation is an important part of global climate"; "a fan aids air circulation"
- the dissemination of copies of periodicals (as newspapers or magazines)
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- 循環の / 循環系の
- 〈U〉『血液の循環』,血行 / 〈U〉(貨幣の)流通;(情報・うわさなどの)流布伝達;(新聞・雑誌など,印刷物の)配布 / 〈C〉(新聞・雑誌などの)発行部数
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/18 18:12:47」(JST)
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血流(けつりゅう、blood flow)とは、血液の流れのこと。血行(けっこう)と言うこともある。
目次
- 1 概要
- 2 組成
- 3 血流の生体力学
- 4 定量的記述
- 4.1 拍動指数(PI)
- 4.2 ダーシーの法則とハーゲン・ポアズイユの式
- 5 計測
- 6 血行不全
- 7 出典・脚注
- 8 関連項目
概要
血流は理論上は血管抵抗と圧力勾配を用いて計算することができる。数学的に言えば、血流はダーシーの法則(いわば血流版のオームの法則のようなもの)とハーゲン・ポアズイユの式によって表現することができる。
ただし、血液というのは、細胞成分(赤血球、白血球、血小板)と血漿(各種電解質と各種有機物の水溶液)からなっており、非ニュートン的粘性を持っている[1]。(→ヘモレオロジー)
組成
血液は血漿と各種血球成分から構成されている。血漿の91.5%は水であり、7%はタンパク質、その他の溶質成分は1.5%である。血球成分を構成するのは血小板、白血球、赤血球である。これら血球成分の存在と血漿中の分子との相互作用により、血液は理想的なニュートン流体とは異なる振る舞いを見せる[2]
血流の生体力学
血液が血管の中を流れる原動力になっているのは、心臓のポンプ機能による血液の拍出である。血管壁は弾性・可動性に富む構造をしているため、血液と血管壁との間で力の相互作用が働き、お互いの力学的挙動に影響を与え合う。それ故、血液の循環動態を考察するには流体力学と弾性力学の基本的な理解が必要である。
定量的記述
通常血流は層流であるため、血流の流速は血管の断面積に反比例する関係にあり、従って断面ごとに異なる流速を持つ。このため流速は血管の中心付近で最速となり、血管壁付近で最も遅くなる。流速に言及する際には通常は平均速度を用いる[3]。
拍動指数(PI)
血流の流速を測定するにはレーザードップラー流速計等、種々の方法がある[4]。動脈における流速は拡張期より収縮期の方が速い。その違いを定量化するパラメーターの一つとして拍動指数(Pulsatility index, PI)が用いられる。これは収縮期の最大流速と拡張期の最低流速の差を平均流速で除したものに等しい。この値は心臓から離れた末梢に行くに従って減少する[5]。
ヒトの血流流速と血管の全断面積との関係[6]
血管の種類 |
全断面積 |
流速(cm/s) |
大動脈 |
3–5 cm2 |
40 cm/s |
毛細血管 |
4500–6000 cm2 |
0.03 cm/s[7] |
上下大静脈 |
14 cm2 |
15 cm/s |
ダーシーの法則とハーゲン・ポアズイユの式
以下にダーシーの法則[8](Darcy's law、上の式)およびハーゲン・ポアズイユの式[9][10](下)を示す。
記号:
- F = blood flow 血流 (m*s-1)
- P = pressure 圧 (Pa)
- R = resistance 抵抗 (m-1)
- ν = fluid viscosity 流体の粘度 (Pa·s)
|
- L = length of tube チューブ長(m)
- r = radius of tube チューブ半径(m)
|
2番目の式で示されるように、チューブの半径によって劇的に抵抗は変化する。こうした原理で、寒さなどで血管がわずかに収縮すると極端に血流が低下することになるわけであるし、入浴などして血管の半径がわずかに大きくなると血流は一気に増えるわけである。また、 血管形成術ではバルーンカテーテルによりわずかに半径を大きくすることで血流を増大させることが可能になるのである。
計測
血流計で測ることができる。超音波血流計やレーザー血流計などいくつかタイプがある。
血行不全
|
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血流の阻害は、虚血や梗塞などを引き起こしうる。
例えば以下のようなことを原因として起きうる。
- 血栓症
- 動脈硬化症
- 長時間身体を動かせないこと(旅行時に生じる場合は特にロングフライト血栓症などという)
- 長期にわたりベッドに横たわること。(この場合の症状を褥瘡という)
- 心筋梗塞
- 心房細動[要出典]
出典・脚注
- ^ 菅原基晃、前田信治 『血液のレオロジーと血流』 コロナ社、2003年。
- ^ Gerard J. Tortora, Bryan Derrickson (2012). “The Cardiovascular System: The Blood”. Principles of Anatomy & Physiology, 13th. John Wiley & Sons, Inc.. pp. 729–732. ISBN 978-0470-56510-0.
- ^ Gerard J. Tortora, Bryan Derrickson (2012). “The Cardiovascular System: Blood Vessels and Hemodynamics”. Principles of Anatomy & Physiology, 13th. John Wiley & Sons, Inc.. p. 816. ISBN 978-0470-56510-0.
- ^ Stücker, M.; Bailer, V.; Reuther, T; Hoffman, K.; Kellam, K.; Altmeyer, P (1996). "Capillary Blood Cell Velocity in Human Skin Capillaries Located Perpendicularly to the Skin Surface: Measured by a New Laser Doppler Anemometer". Microvasc Research 52 (2): 188–192. doi:10.1063/1.1754319. PMID 8901447.
- ^ Gerard J. Tortora, Bryan Derrickson (2012). “The Cardiovascular System: Blood Vessels and Hemodynamics”. Laminar flow analysis. John Wiley & Sons, Inc.. p. 817. ISBN 978-0470-56510-0.
- ^ Gerard J. Tortora, Bryan Derrickson (2012). “The Cardiovascular System: Blood Vessels and Hemodynamics”. Principles of Anatomy & Physiology, 13th. John Wiley & Sons, Inc.. p. 816. ISBN 978-0470-56510-0.
- ^ Elaine N. Marieb, Katja Hoehn. (2013). “The Cardiovascular System:Blood Vessels”. Human anatomy & physiology, 9th ed.. Pearson Education,Inc.. p. 712. ISBN 978-0-321-74326-8.
- ^ H. Darcy, Les Fontaines Publiques de la Ville de Dijon, Dalmont, Paris (1856).
- ^ Kirby, B.J. (2010). Micro- and Nanoscale Fluid Mechanics: Transport in Microfluidic Devices.. Cambridge University Press. ISBN 978-0-521-11903-0. http://www.kirbyresearch.com/textbook.
- ^ Bruus, H. (2007). Theoretical Microfluidics.
関連項目
- 血液
- 循環器学
- ヘモレオロジー
- ウィンドケッセルモデル
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- 症例 鈍的膝窩動脈損傷に対しcomposite graftによる血行再建を行い救肢し得た1例
- 甲状腺ホルモン/心不全を中心とした循環器系への影響 (特集 クリーゼ/粘液水腫/甲状腺と循環器系)
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