- 英
- femoral canal
- ラ
- canalis femoralis
- 関
- 血管裂孔、大腿鞘
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/06 00:23:15」(JST)
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大腿管 |
|
概要 |
ラテン語 |
canalis femoralis |
外部リンク |
グレイの解剖学 |
p.625 |
ドーランド
/エルゼビア |
c_04/12208603 |
TA |
A04.7.03.012 |
FMA |
FMA:22405 |
解剖学用語(英語版) |
大腿管(だいたいかん、Femoral canal)は鼠径靱帯を前縁として大腿にある管状の構造物で疎性結合組織で満たされ、大腿ヘルニアの発生部位である。
概要
前縁を鼠径靱帯、外側縁を大腿静脈、内側縁を裂孔靭帯で囲まれる卵形の穴を大腿輪といい[1]、この大腿輪が大腿静脈にそって下り伏在裂孔に至る管を大腿管という[1]。大伏在静脈は大腿静脈から大腿管に入り、伏在裂孔から浅層にでる[2]。大腿管は疎性結合組織とリンパで満たされており、大腿輪の部分は腹膜一枚で腹腔と接しているため、大腿ヘルニアが発生する部分となる[2]。
脚注
- ^ a b 解剖実習の手びき 南山堂発行 ISBN 978-4-525-10311-8
- ^ a b 人体解剖学 藤田恒太郎著 南江堂発行 ISBN 978-4-524-22246-9
関連項目
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Japanese Journal
- 右大腿ヘルニア嵌頓,小腸穿孔により大腿部壊死性筋膜炎を発症した1例
- 原 章二,徳村 弘実,佐藤 敬文,今岡 洋一,大内 明夫,山本 協二,松代 隆
- 日本消化器外科学会雑誌 29(9), 1916-1920, 1996-09-01
- … 排出が続き,周辺は皮膚から筋膜まで壊死に陥った.瘻孔造影にて小腸内腔に造影剤の流入が認められた.右大腿ヘルニアの小腸嵌頓による腸閉塞および小腸壊死による大腿管からの小腸瘻と診断し,手術を施行した.回腸壁の一部が,大腿管に嵌頓し,穿孔を起こしており,回腸部分切除術を行った.右大腿部は壊死性筋膜炎の状態でデブリードマンを行った.以上,大腿ヘルニアのRichterヘルニアは局所所見が乏 …
- NAID 110001320936
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- 大腿管(だいたいかん、Femoral canal)は鼠径靱帯を前縁として大腿にある管状の構造 物で疎性結合組織で満たされ、大腿ヘルニアの発生部位である。 [編集] 概要. 前縁を 鼠径靱帯、外側縁を大腿静脈、内側縁を裂孔靭帯で囲まれる卵形の穴を大腿輪といい 、 ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- femoral hernia, crural hernia
- 同
- 股ヘルニア
- 関
- ヘルニア、鼠径ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア
概念
- 大腿部に膨隆を起こすヘルニア。鼡径ヘルニアとの鑑別が困難な場合がある
- 前腹壁の弱い部分である大腿管で、腹部内臓が大腿輪を通って大腿管に突き出る。
疫学
- 鼡径ヘルニアの十数%を占める。
- 中年以降。女性に多い。多産もリスク。幼児にはほとんどない。 → 女性は骨盤が大きいが故に、大腿輪も大きい。分娩による大腿管組織の脆弱化。(SSUR.485)
- 比較的右側に多い。右60-70%
解剖
- ヘルニア門:大腿輪(血管裂孔の内側1/3でリンパ管が通っている。大腿輪中隔で仕切られている) ← ヘルニア門が狭く嵌頓を起こしやすい。
- ヘルニア内容:大網、小腸
症状
- 嵌頓による症状が初発のことが多い。
- 診察では鼠径靭帯の下で、かつ大腿動脈の内側に膨隆を触知するが、ヘルニアが小さく気づかない場合もある。
鑑別診断
検査
治療
- 嵌頓の頻度が高いため、外科手術を行う。
- クーパー靭帯と腸骨恥骨筋を縫合して大腿輪を縫縮する方法、或いはメッシュやプラグで大腿輪を閉鎖する方法がある。
- 死冠が存在する場合、大腿ヘルニアの嵌頓を解除するために、裂孔靭帯を無神経に内側に切開すると出血を起こすことがあるので注意(SSUR.485)
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
国試
参考
- https://epos.myesr.org/esr/viewing/index.php?module=viewing_poster&task=viewsection&pi=143217&ti=509497&si=1720&searchkey=
[★]
- 英
- inguinal ligament (KH), inguinal ligaments
- ラ
- ligamenta inguinale
- 同
- プーパル靱帯 プーパル靭帯 Poupart's ligament Poupart靭帯 Poupart ligament、鼠径靭帯
- 関
- 大腿輪、大腿管、裂孔靭帯。鼡径三角、下肢筋群
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- vascular lacuna, lacuna of vessels
- ラ
- lacuna vasorum
- 関
- 筋裂孔
構造物
- ↓名称の記載はない
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
[★]
- 英
- femoral sheath (M)
- 関
- 血管裂孔
[★]
- 英
- duct、tube、canal、pipe
- ラ
- ductus、vas、meatus
- 関
- 水路、チューブ、導管、道管、卵管、道
[★]
- 英
- femur
- ラ
- os femoris
- 関
- 下肢、下腿