グルコース1-リン酸
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/07 01:48:23」(JST)
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グルコース-1-リン酸(構造式は共役塩基) |
|
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
59-56-3 |
PubChem |
65533 |
MeSH |
glucose-1-phosphate |
- C(C1C(C(C(C(O1)O)O)O)O)OP(=O)(O)O
|
特性 |
化学式 |
C6H13O9P |
モル質量 |
260.14 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
グルコース-1-リン酸(グルコース-1-リンさん、glucose-1-phosphate、G1P)とは、1位のヒドロキシ基がリン酸化したグルコース誘導体のことである。コリエステルとも言う。
反応
異化作用
グリコーゲン分解では、グリコーゲンホスホリラーゼの作用によってグリコーゲン分子から直接切り出される。
細胞内で使用するために、ホスホグルコムターゼの作用によってG1Pはまずグルコース-6-リン酸に変換される。グリコーゲン分解の際にグルコースではなくG1Pが切り出されてくる理由の一つは、リン酸化されたグルコースは極性が大きくなり、細胞膜を通過できなくなるためである。
同化作用
グリコーゲン合成では、G1PはUDP-グルコースホスホリラーゼの作用により、ウリジン三リン酸(UTP)と反応してUDP-グルコースとなる。この物質はグリコーゲン合成反応に使われ、再びグリコーゲンに取り込まれる。
関連項目
- ペントースリン酸経路
- グルコース-6-リン酸
- グリコーゲン
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 乳酸菌由来マルトースホスホリラーゼを用いたα-(1→4)-グルコ二糖の高収率生産
- 中井 博之,仁平 高則,SVENSSON Birte [他]
- 新潟大学農学部研究報告 64(1), 71-79, 2011-09
- NAID 40019056812
- ナメコ菌糸体のグルコース-1-リン酸ホスファターゼの精製と性質
- 矢崎 潤史,城 斗志夫,鈴木 佳代,小川 佳代,早川 利郎
- 日本応用きのこ学会誌 : mushroom science and biotechnology 6(1), 1-8, 1998-04-30
- … 分子量は42,000,ゲルろ過で44,000と算出されたことから,本酵素はモノマー酵素であると考えられた.酵素反応の最適pHは5.9,最適温度は40℃,等電点は5.1であった.様々なリン酸エステル化合物を用い基質特異性を調べた結果,本酵素はグルコース-1-リン酸に高い特異性を有することが示された.本酵素の活性はHg^<2+>,モリブデン酸アンモニウム,SDSにより阻害された. …
- NAID 110008679421
Related Links
- 特記なき場合、データは常温(25 °C)・常圧(100 kPa)におけるものである。 グルコース -1-リン酸(グルコース-1-リンさん、glucose-1-phosphate、G1P)とは、1位のヒドロキシ 基がリン酸化したグルコース誘導体のことである。コリエステルとも言う。 目次. 1 反応 ...
- グリコーゲン分解の最初の反応では「グリコーゲンホスホリラーゼ」と呼ばれる酵素が働く 。これにより、グリコーゲンからグルコースを取り出すことができる。グリコーゲンホスホリ ラーゼはグリコーゲンに加リン酸分解を起こしてグリコーゲン-1-リン酸を産生する。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- glucose 1-phosphate glucose-1-phosphate G1P, glucose 1-phosphoric acid glucose-1-phosphoric acid
- 同
- グルコース1リン酸、グルコース-1-リン酸
- 関
- グリコーゲン、グルコース6-リン酸
代謝
グリコーゲン合成
グリコーゲン分解
グルコース合成系と解糖系とをつなぐ反応
[★]
- 英
- UTP-glucose-1-phosphate uridylyltransferase
- 関
- UTPグルコース-1-リン酸ウリジリルトランスフェラーゼ
[★]
- 英
- glucose-1-phosphate adenylyltransferase
- 関
- ADPグルコースピロホスホリラーゼ
[★]
- 英
- glucose, grape sugar, dextrose
- 商
- ブドウ糖注、グルノン
- 関
- GLUT、血中グルコース濃度、血糖値、GLUT
- グルコース1-リン酸、グルコース6-リン酸
分子量
- 血糖 100 mg/dl -> 1000 mg/l ; 1000 mg/l / 180 g/mol ≒5.6 mmol/l = 5.6 mM
尿細管におけるグルコースの再吸収 SP.801
- 近位尿細管における刷子縁で行われる。
- 管腔側に糖/Na+共輸送体 SGLT(SGLT1とSGLT2)が存在し、Naとグルコースを共輸送する
- SGLT2がグルコースの取り込みに貢献している(低親和性、高用量の輸送担体)
- 側底膜にはGLUT2が存在し、血液循環にグルコースを輸送する。
輸液で用いられるグルコース
- 末梢静脈:5%グルコース。5g/100g -> 50g/1L -> 50/180 Eq/L -> 277.78 mEq/L
臨床関連
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- phosphoric acid
- 関
- PO4
- pKa1=2.12
- pKa2=7.21
- pKa3=12.67
[★]
- 英
- course
- 関
- 過程、課程、経過