- 英
- ethenzamide
- ラ
- ethenzamidum
- 同
- エトキシベンズアミド ethoxybenzamide
- 関
- 非ステロイド性抗炎症薬
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/01 09:47:17」(JST)
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エテンザミド
|
IUPAC命名法による物質名 |
2-エトキシベンザミド |
臨床データ |
胎児危険度分類 |
? |
法的規制 |
? |
投与方法 |
経口 |
薬物動態的データ |
代謝 |
肝臓 |
識別 |
CAS登録番号 |
938-73-8 |
ATCコード |
N02BA07 |
PubChem |
CID 3282 |
KEGG |
D01466 |
化学的データ |
化学式 |
C9H11NO2 |
エテンザミド(英Ethenzamide)は、サリチル酸系の解熱鎮痛消炎剤の一種。主に市販の頭痛薬や総合感冒薬に配合され、頭痛・歯痛・生理痛や発熱を抑える。アセトアミノフェン、カフェインとともにACE処方として用いられることも多い。サリチル酸誘導体と同様の作用機序で解熱・鎮痛作用を発現し、アスピリンと同等の作用を持つが、アスピリンは体内で加水分解されサリチル酸となることにより胃粘膜に障害を起こすのに対し、エテンザミドはサリチルアミドになるため、胃に対する副作用は比較的軽いとされている。
禁忌、副作用 [編集]
原則として、アスピリン喘息、小児のインフルエンザ、消化性潰瘍、重度の肝臓・腎臓・心臓病、妊娠末期の患者への投与は避ける。またワルファリン、炭酸リチウム(リーマス)、チアジド系利尿薬などと相互作用を起こす場合がある。副作用として、まれに消化性潰瘍、発疹、喘息発作の誘発、腎臓・肝臓への障害を生じることがある。マウスに経口投与した場合の半数致死量は549mg/kgである[1]。
脚注 [編集]
外部リンク [編集]
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)(主にM01A,M02A,N02BA) |
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サリチル酸 |
アセチルサリチル酸(アスピリン) Aloxiprin Benorylate Diflunisal エテンザミド サリチル酸マグネシウム サリチル酸メチル Salsalate サリシン サリチルアミド サリチル酸ナトリウム
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Arylalkanoic acids |
ジクロフェナク Aceclofenac Acemetacin Alclofenac Bromfenac Etodolac インドメタシン インドメタシンファルネシル Nabumetone Oxametacin Proglumetacin Sulindac Tolmetin
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2-Arylpropionic acids
(profens) |
イブプロフェン Alminoprofen Benoxaprofen カルプロフェン Dexibuprofen Dexketoprofen Fenbufen フェノプロフェン Flunoxaprofen フルルビプロフェン Ibuproxam Indoprofen† ケトプロフェン Ketorolac ロキソプロフェン Miroprofen ナプロキセン Oxaprozin Pirprofen Suprofen Tarenflurbil チアプロフェン酸
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N-Arylanthranilic acids
(フェナム酸) |
メフェナム酸 フルフェナム酸 メクロフェナム酸 トルフェナム酸
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ピラゾリジン誘導体 |
フェニルブタゾン アンピロン アザプロパゾン Clofezone Kebuzone Metamizole Mofebutazone Oxyphenbutazone アンチピリン スルフィンピラゾン
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オキシカム |
ピロキシカム Droxicam ロルノキシカム Meloxicam Tenoxicam Ampiroxicam
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COX-2選択的阻害薬 |
セレコキシブ Deracoxib‡ Etoricoxib Firocoxib‡ Lumiracoxib† Parecoxib Rofecoxib† Valdecoxib†
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スルホンアニリド |
ニメスリド
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局所適用製品 |
Bendazac ジクロフェナク Etofenamate フェルビナク フルルビプロフェン イブプロフェン インドメタシン ケトプロフェン ナプロキセン ピロキシカム スプロフェン
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COX-inhibiting nitric oxide donators |
Naproxcinod
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Others |
フルプロクアゾン
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太字はグループで初期に発見された薬物。†承認取消あるいは市場撤退した薬、‡動物用医薬品。
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Japanese Journal
- NMRの基礎教育(6)薬剤師国家試験に出題されたエテンザミドの1HNMRスペクトル
- 土屋 雅海,戸塚 裕一,森部 久仁一,小口 敏夫,山本 恵司
- 薬剤学 = Journal of Pharmaceutical Science and Technology, Japan 63, 138, 2003-03-05
- NAID 10018621484
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Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
エテンザミド「ヨシダ」
組成
- 本剤を乾燥したものは定量するとき、エテンザミド(C
9
H
11
NO
2
)98.0%以上を含む。
禁忌
- 消化性潰瘍のある患者〔消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。〕*重篤な血液の異常のある患者〔血液の異常を悪化させるおそれがある。〕*重篤な肝障害のある患者〔肝障害を悪化させるおそれがある。〕*重篤な腎障害のある患者〔腎障害を悪化させるおそれがある。〕*重篤な心機能不全のある患者〔心機能を悪化させるおそれがある。〕*本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者*アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者〔喘息発作を誘発するおそれがある。〕
効能または効果
- 解熱鎮痛剤の調剤に用いる。
- 解熱鎮痛剤の調剤に用いる。
慎重投与
- 消化性潰瘍の既往歴のある患者〔消化性潰瘍を再発させるおそれがある。〕*血液の異常又はその既往歴のある患者〔血液の異常を悪化又は再発させるおそれがある。〕*出血傾向のある患者〔血小板機能異常が起こることがある。〕*肝障害又はその既往歴のある患者〔肝障害を悪化又は再発させるおそれがある。〕*腎障害又はその既往歴のある患者〔腎障害を悪化又は再発させるおそれがある。〕*心機能異常のある患者〔心機能を悪化させるおそれがある。〕*過敏症の既往歴のある患者*気管支喘息のある患者〔アスピリン喘息を誘発するおそれがある。〕*高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
薬効薬理
- 本剤はサリチルアミドの一誘導体で、その鎮痛効果はサリチルアミドの2〜3倍であり、解熱効力も強力で、かつ持続性である。効ヒアルロニダーゼ、抗滲出性作用についてもサリチルアミドより優れている。*胃障害そのほかの副作用についてはアセチルサリチル酸、サリチルアミドに比べて少ない。
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬
商品
[★]
エテンザミド。エトキシベンズアミド