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Japanese Journal
- 外科学の古典を読む(第3回)McBurney点,McBurney法の原典
- 田島 陽介,酒井 靖夫,矢島 和人,武者 信行,坪野 俊広,小川 洋,鈴木 晋,石原 法子
- 日本消化器外科学会雑誌 40(4), 473-477, 2007-04-01
- … 転移によって発症した急性虫垂炎の1手術例を経験したので報告する.症例は71歳の男性で,右側腹部痛を訴えて受診した.12か月前に肺扁平上皮癌の手術既往があり,最終病期はT4N2M0=stage IIIaであった.身体所見でMcBurney点に圧痛とBlumberg徴候を認め,検査所見では白血球数が22,000/mm^3, CRPが9.9mg/dlと著明に上昇していた.腹部骨盤部CTでは右側腹部に腫瘤を形成した虫垂を認め,急性虫垂炎の診断で手術方針となった.開腹所見では腹 …
- NAID 110006242599
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- 大変有名な圧痛点である。右下腹部(右上前腸骨棘と臍を結ぶ線を3等分し、右から3分 の1の点)にあり、虫垂炎の診断には不可欠である。名前の由来はチャールズ・ マックバーネー(en:Charles McBurney ...
- 最初は心窩部痛を訴えることが多く、炎症の進行により内臓痛から体性痛へ変化する ことによって、心窩部痛から McBurney点へと腹痛の焦点が移動する。 嘔吐; 圧痛. McBurney点. 右上前腸骨棘と臍を結ぶ外1/3の点をいう。 Lanz点. 両側の上前腸骨棘 を ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 46歳の女性。腹痛のため救急外来を受診した。
- 現病歴:2日前の起床時から軽度の心窩部痛があった。朝食は普段どおりに食べたが、その後食欲不振と悪心が出現し、昨日の昼食後に嘔吐した。本日、心窩部痛はなくなったが右下腹部痛が出現した。疼痛は食事で増悪しないが、歩くとひびき、疼痛が持続するため救急外来を受診した。悪寒戦慄はなく、下痢や黒色便を認めない。排尿時痛や血尿を認めない。3日前にバーベキューをしたが、同様の症状を呈した人は周りにいない。
- 既往歴:20歳時にクラミジア感染。
- 生活歴:喫煙は20本/日を26年間、飲酒はビールを350mL/日。初経 13歳、月経周期は28日型、整。最終月経は2週間前。不正性器出血はない。
- 現症:意識は清明。身長 154cm、体重 65kg。体温 37.6℃。脈拍 92/分、整。血圧 110/62mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 99%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。McBurney点に圧痛があり、反跳痛を認める。Psoas徴候は陰性。
- 検査所見:尿所見:異常なし。血液所見:赤血球 394万、Hb 11.5g/dL、Ht 36%、白血球 5,300(桿状核好中球 6%、分葉核好中球 56%、単球 10%、リンパ球 28%)、血小板30万。血液生化学所見:尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、血糖 86mg/dL、Na 139mEq/L、K 3.9mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 4.0mg/dL。妊娠反応 陰性。心電図、胸部・腹部エックス線写真に異常を認めない。
- 急性虫垂炎の診断のためAlvarado scoreを使用することとした。点数別の感度・特異度を以下に示す。
- a この時点で虫垂炎と確定診断できる。
- b この診断基準の感度と特異度は有病率の影響を受ける。
- c 虫垂炎の確定診断のために追加の検査が必要である。
- d Alvarado scoreが高いほど、虫垂炎の重症度が低い。
- e Alvarado scoreが低いほど、確定診断に適している。
[正答]
※国試ナビ4※ [113E044]←[国試_113]→[113E046]
[★]
- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 55歳の女性。右下腹部痛を主訴に来院した。
- 現病歴: 5日前から毎日就寝前に右下腹部痛が出現したが、中途覚醒はせず、起床時には軽快するため放置していた。本日朝は腹痛が軽快しないため来院した。経過中発熱はない。便通1回/日。
- 既往歴: 18歳時に卵巣嚢腫で右卵巣摘出術、28歳時に帝王切開で出産、37歳時に急性虫垂炎で虫垂切除術。
- 生活歴: 特記すべきことはない。
- 家族歴: 特記すべきことはない。
- 現 症: 意識は清明。体温36.8℃。脈拍80/分、整。血圧102/68mmHg。頭頚部と胸部とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない McBurney点の約4cm頭側を中心に圧痛があり、同部位に限局して筋性防御と反跳痛とを認める。かかと落としにて腹痛は増強する。
- 検査所見: 尿所見: 潜血(-)、白血球反応(-)。血液所見: 赤血球 421万、Hb 12.2g/dl、Ht 38%、白血球 13,000(桿状核+分葉核好中球71%、好酸球2%、好塩基球0%、単球5%、リンパ球22%)、血小板 26万。血液生化学所見:血糖 107mg/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 8.6mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総ビリルビン 0.6mg/dl、AST 13IU/l、ALT 12IU/l、LD 196IU/l(基準176-353)、ALP 289IU/l(基準115-359)、Na 136mEq/l、K 4.6mEq/l、Cl 106mEq/l。CRP 4.8mg/dl。腹部造影CT(別冊No.2)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104C028]←[国試_104]→[104C030]
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- 次の文を読み、28、29の問いに答えよ。
- 55歳の女性。右下腹部痛を主訴に来院した。
- 現病歴: 5日前から毎日就寝前に右下腹部痛が出現したが、中途覚醒はせず、起床時には軽快するため放置していた。本日朝は腹痛が軽快しないため来院した。経過中発熱はない。便通1回/日。
- 既往歴: 18歳時に卵巣嚢腫で右卵巣摘出術、28歳時に帝王切開で出産、37歳時に急性虫垂炎で虫垂切除術。
- 生活歴: 特記すべきことはない。
- 家族歴: 特記すべきことはない。
- 現 症: 意識は清明。体温36.8℃。脈拍80/分、整。血圧102/68mmHg。頭頚部と胸部とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない McBurney点の約4cm頭側を中心に圧痛があり、同部位に限局して筋性防御と反跳痛とを認める。かかと落としにて腹痛は増強する。
- 検査所見: 尿所見: 潜血(-)、白血球反応(-)。血液所見: 赤血球 421万、Hb 12.2g/dl、Ht 38%、白血球 13,000(桿状核+分葉核好中球71%、好酸球2%、好塩基球0%、単球5%、リンパ球22%)、血小板 26万。血液生化学所見:血糖 107mg/dl、アルブミン 3.9g/dl、尿素窒素 8.6mg/dl、クレアチニン 0.8mg/dl、総ビリルビン 0.6mg/dl、AST 13IU/l、ALT 12IU/l、LD 196IU/l(基準176-353)、ALP 289IU/l(基準115-359)、Na 136mEq/l、K 4.6mEq/l、Cl 106mEq/l。CRP 4.8mg/dl。腹部造影CT(別冊No.2)を別に示す。
- a 消化管粘膜固有層
- b 消化管筋層
- c 消化管漿膜(臓側腹膜)
- d 壁側腹膜局所
- e 壁側腹膜全体
[正答]
※国試ナビ4※ [104C027]←[国試_104]→[104C029]
[★]
- 英
- McBurney's point, McBurney point
- 同
- McBurney圧痛点、マックバーニー点、マックバーネー点
- 関
- ランツ圧痛点、キュンメル圧痛点、圧痛点
- 急性虫垂炎、上前腸骨棘
[show details]
- 右上前腸骨棘と臍を結ぶ線分上であって、これを3等分したとき、右上前腸骨棘より外側1/3の点
参考
- http://pk5oku.blog76.fc2.com/blog-entry-143.html
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- 英
- point、spot、dot
- 関
- 指示、斑点、局所、ドット、ポイント、スポット、要点