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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2022/02/26 01:25:07」(JST)
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腸間膜小腸(ちょうかんまくしょうちょう)は、腸間膜を持つ小腸。腸間膜を持つ小腸には空腸と回腸がある。逆に十二指腸には腸間膜がないので無腸間膜小腸と呼称する場合がある。
参考文献
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関連項目
外部リンク
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UpToDate Contents
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- 1. 成人の機械的小腸閉塞の病因、臨床的症状、および診断etiologies clinical manifestations and diagnosis of mechanical small bowel obstruction in adults [show details]
… Rotation of small bowel mesentery, suggesting an internal hernia or volvulus "Venous cut-off sign" – Venous flow to a loop of small bowel that is "cut off" suggests thrombosis ; For high-grade small bowel …
- 2. 成人の小腸閉塞症の管理management of small bowel obstruction in adults [show details]
… as a tumor. In several series, 3 to 13 percent of SBOs were caused by a malignancy in the small bowel, mesentery, or retroperitoneum . Abdominal computed tomography (CT) imaging can help elucidate the exact …
- 3. 小腸腫瘍の治療treatment of small bowel neoplasms [show details]
… resection that includes the adjacent mesentery and lymph nodes for small bowel neuroendocrine tumors of any size rather than local excision alone . The entire bowel and colon should be evaluated prior …
- 4. 小腸腫瘍の疫学、臨床的特徴、および種類epidemiology clinical features and types of small bowel neoplasms [show details]
… which develop within the small bowel or its mesentery and are often multiple in number . A number of dietary factors have been associated with an increased risk of a small bowel cancer in case-control …
- 5. 小腸型・大腸型・直腸型クローン病の外科的マネージメントoperative management of crohn disease of the small bowel colon and rectum [show details]
… postoperative bowel obstruction, sepsis, reoperation, and gastrointestinal bleeding. Long-term complications included recurrent stricture, small bowel obstruction, carcinoma, and death. Small bowel or anastomotic… bowel resection is carried out with GIA staplers placed perpendicular to the mesentery The bowel stumps are first reinforced…
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- 関連する情報が腸間膜の項目にあります 小腸間膜とは、小腸を後腹壁(内臓のある腹腔の背中側の壁)につなぎとめている膜のこと。血管や神経などが、この膜の中を通って小腸に出入りする。 内臓脂肪が蓄積される場所でもある。。小腸全体にあるわけではなく、小腸と後腹壁がくっついて ...
- 腸間膜【ちょうかんまく】 腸管を腹腔後壁に連絡する膜で,2重の腹膜からなる。腹腔内面をおおう腹膜が突出してその先に腸管を包みつり下げている。 小腸では空腸と回腸,大腸では横行結腸・S状結腸にあり,腸管に達する血管,神経などはすべてこの膜内を通る。
- 世界大百科事典 第2版 - 腸間膜小腸の用語解説 - 十二指腸は後腹壁に固定されているが,空・回腸は腸間膜を有し可動性はきわめて大きい。この部分をとくに腸間膜小腸といい,狭義に小腸というときは,十二指腸を除いたこの部分を通常さす。
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- small intestine (Z)
- ラ
- intestinum tenue
- 関
- 管腔内消化
- 小腸は3大栄養素の消化、吸収を行う重要な部位である
- 腸液を分泌する
解剖学
定義
組織学
- →腸腺
生理学
運動の型
- a.分節運動 segmentation
- b.蠕動運動 peristalsis
- 蠕動ラッシュperistalic rush:急速移動。感染性下痢など腸粘膜の異常刺激による。
- 消化間欠期伝播性収縮
運動の発生機構
- 腸平滑筋固有リズムによる。ペースメーカーとなる細胞により発生する。
- 徐波 slow wave、基本的電気リズム basic electric thythm (BER)
- 外来神経系
- 副交感性:促進
- 交感性 :抑制
- 内在神経系
- 胃小腸反射により食後期運動誘発
- なお、IMCの調節には外来、内在神経系のいずれも関係する
- ガストリン、コレシストキニン、インスリン
- 食後期運動増大
- ガストリン
- IMC抑制
- モチリン
- IMC誘発
- セクレチン、グルカゴン
- 運動抑制
炭水化物の吸収
- 食物中の3大炭水化物.
- 1. 二糖類disaccharides
- スクロース(グルコース+フルクトース)
- マルトース(グルコース+グルコース)
- ラクトース(グルコース+ガラクトース)
- 植物性でん粉
- アミロース :グルコースが直鎖状に重合
- アミロペクチン:グルコースが樹枝状に重合
- 直鎖部はα1,4結合
- 分枝部はα1,6結合
- 動物性でん粉
- グリコーーゲン
- グルコースのβ1,4結合(消化不可)
炭水化物の消化
- 管内消化は、主に口腔、十二指腸で起こる
- 唾液αアミラーゼと膵αアミラーゼにより、直鎖状に2~9分子重合したグルコースまで分解される
- αアミラーゼは直鎖部分(α1,4結合)を加水分解する
- 唾液αアミラーゼは作用が弱く、また胃で失活する
- マルトース(グルコース2分子)
- マルトリオース(グルコース3分子)
- α1,4結合マルトオリゴ糖(グルコース4-9分子)
- α限界デキストリン(グルコース5-9分子、分岐したオリゴ糖)
- 2. 膜消化 membrane digestion (終末消化terminal digestion)
- 膜消化は小腸の刷子縁で起こる。
- 刷子縁にはオリゴ糖消化酵素が存在する。
- ラクターゼ:ラクトース→グルコース+ガラクトース
- スクラーゼ:スクロース→グルコース+フルクトース
- マルターゼ:マルトース→グルコース+グルコース
- トレハラーゼ:トレハロース→グルコース+グルコース
- αデキストリナーゼ:α1,4結合,α1,6結合の分解(=isomaltase)
- グルコアミラーゼ:マルトオリゴ糖(α1,4結合)→グルコース
- 3. 吸収(炭水化物の90-95%が小腸で吸収される。)
-
- 刷子縁膜
- Na依存性能動輸送を介して細胞内に取り込まれる。Na+とグルコース(ガラクトース)の共輸送体であるSGLT1が、Na+の濃度勾配を利用して細胞内に取り込む(2次的能動輸送)
- 外側基底膜
- GLUT2による促進拡散により細胞外に拡散する
- 刷子縁膜
- GLUT5によるNa非依存的促進拡散により細胞内に取り込まれる。
- 細胞内
- フルクトース+Pi→グルコース+乳酸
- 外側基底膜
- GLUT2による促進拡散により細胞外に拡散する
炭水化物の吸収傷害
- 腸内炭水化物濃度↑→腸内浸透圧↑ →下痢
- →腸内フローラ(細菌叢) →腸内ガス発生
- 乳糖不耐症
- 小腸上皮細胞刷子縁におけるラクターゼ産生不能
タンパク質の吸収
- 胃や膵臓でタンパク質を分解してオリゴペプチド(アミノ酸4個以上)を生成
- 1-1. 消化酵素の活性化
- ペプシン
- 胃液ペプシノーゲン → (H+が触媒:::) → ペプシン
- 胃液ペプシノーゲン → (ペプシンが触媒) → ペプシン
- トリプシン
- 膵液トリプシノーゲン → (エンテロペプチダーゼ) → トリプシン
- 膵液トリプシノーゲン → (トリプシンが触媒::) → トリプシン
- その他のタンパク質分解酵素(カルボキシペプチダーゼA,B)
- トリプシンが活性化
- 刷子縁でオリゴペプチドの分解がおき、そのための酵素ペプチド分解酵素が存在する。
- アミノペプチダーゼ
- N末から加水分解してアミノ酸を遊離
- ジペプチダーゼ
- ジペプチドを2個のアミノ酸に分解
- ジペプチジルアミノペプチダーゼ
- N末よりジペプチドを遊離する
- 刷子縁膜
- Na+依存性能動的輸送
- 中性アミノ酸、イミノ酸(プロリン、水酸化プロリン)、酸性アミノ酸:::::::::::Na+非依存性促進拡散
- 塩基性アミノ酸、中性アミノ酸(疎水基を有するもの)
- 外側基底膜
- Na+依存性能動的輸送、Na+非依存性促進拡散、単純拡散(外側基底膜はアミノ酸透過性高い)
- 刷子縁膜
- Na+/H+ antiporter
- 2H+/ペプチド synporter
- 細胞内
- プロリダーゼ、ジペプチダーゼ、トリペプチダーゼによる分解
- 外側基底膜
- Na+-K+-ATPase
脂質の吸収
- トリグリセリド(中性脂肪):C14~C18
- コレステロール
- コレステロールエステル
- リン脂質:::::::::主にレシチン
-
- 乳化は脂肪水解を速める
- 胆汁酸、レシチンなどにより1μm以下の脂肪滴形成
- 膵リパーゼ
- トリグリセリド → 2分子の遊離脂肪酸(FFA) + 2-モノグリセリド
- コレステロールエステラーゼ
- コレステロールエステル → FFA + コレステロール
- ホスホリパーゼA2
- レシチン → FFA + リゾレシチン
- 脂肪分解産物(モノグリセリド,リゾレシチン,FFA,コレステロール,脂溶性ビタミン)
- 胆汁酸、レシチンとミセル形成
- ミセルが微絨毛周囲の非撹拝層に侵入→単純拡散により吸収(脂肪の消化・吸収過程の律速過程)
- ミセルにより細胞内に脂肪分解産物が運ばれ、滑面小胞体内で脂肪分解産物から脂質が再合成される。その後、リポ蛋白にと結合してカイロミクロンとなり、ゴルジ装置に入りエキソサイトーシスにより絨毛リンパ管に入る。
栄養の吸収部位
[★]
- 英
- mesentery (Z)
- ラ
- mesenterium
- 関
- 胃結腸間膜
- 空腸と回腸を後腹壁に固定するための構造で、この中を血管・リンパ管・神経が通る。
- 腸をつり下げている腹膜の一部 (Z)
臨床関連
潰瘍
腸間膜付着部
腸間膜付着部対側
憩室
腸間膜付着部
腸間膜付着部対側
[★]
- 英
- intestine
- ラ
- intestinum
- 関
- 小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(結腸、S状結腸、直腸、盲腸)
[★]
- 英
- mesentery
- 関
- 漿膜