脾摘出術
- 同
- 脾切除術
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/11/25 01:28:54」(JST)
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摘脾(てきひ)とは、脾臓を摘出する外科手術のこと。脾臓摘出術(ひぞう・てきしゅつじゅつ)と同義。
概要[編集]
脾臓は、血中を循環する莢膜をもつ細菌を捕えたり、寿命の尽きた赤血球を破砕するなどの機能をもつ。しかし原疾患により脾臓機能が悪影響をおよぼすことがある。
- 肝硬変のため脾臓が腫大すると、過剰に血小板を処理するため、血小板減少性紫斑病をきたす。
- 鎌状赤血球症などでは、脾臓による赤血球破壊が亢進し、貧血をきたす。
これらの病態・合併症を回避するために摘脾を行なうことがある。
- 莢膜を持つ細菌とは、肺炎球菌・髄膜炎菌・インフルエンザ菌などである。
手法[編集]
従来は開腹手術が行われていた。現在は腹腔鏡手術が主として行われている。
合併症[編集]
術後合併症としては、重症細菌感染症などがある。
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Japanese Journal
- 胆道閉鎖症術後の門脈圧亢進症による消化管出血-特に小腸からの出血が疑われた症例について-
- 大畠 雅之 [他]
- 長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi 86(1), 1-9, 2011-03-25
- … 2例は摘脾により症状は改善したが、1例は摘脾後黄疸と肝機能異常が進行したため生体部分肝移植を必要とした。 … 肝予備能の保たれている症例では摘脾などの門脈圧を下げる治療が小腸出血に有効であるが、コントロール困難な出血には肝移植を視野にいれた治療が必要となる。 …
- NAID 110008454322
- 胃全摘後に吻合部,挙上空腸断端の2か所に縫合線再発を来した胃癌の1例
- 中村 勇人,平松 和洋,加藤 岳人,鈴木 正臣,柴田 佳久,吉原 基,池山 隆,鈴村 潔
- 日本消化器外科学会雑誌 43(11), 1117-1122, 2010-11-01
- 症例は76歳の女性で,平成17年8月に胃上部の3型進行胃癌,幽門部のIIa早期胃癌,および食道裂孔ヘルニアに対し,D2リンパ節郭清を伴う胃全摘+脾摘術+食道裂孔縫縮術を施行した.病理組織学的診断は胃上部が中分化型管状腺癌, pT2(ss), ly1, v0で,幽門部が高分化型管状腺癌, pT1(m), ly0, v0, pN0, pPM(-), pDM(-)であった.術後4か月後に嚥下困難が出現, …
- NAID 110007880745
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★リンクテーブル★
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- 英
- splenectomy
- 同
- 摘脾、脾摘、脾臓摘出、脾摘出、(国試)脾摘術、脾臓摘出術
適応
注意
- 血小板増加による血栓症 → 脾摘後血栓症
- 免疫能低下
- 易感染性
- 莢膜を持つ菌に感染しやすくなる→脾網内系はIgMを産生する場らしい?
- 脾摘後重症感染症症候群 脾摘後敗血症
[★]
- 英
- spleen
- 関
- 脾臓