- 英
- condensation nucleus、condensation nuclei
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/03 13:38:31」(JST)
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凝結核(ぎょうけつかく)とは、気象学において大気から雲が生成されるとき、気体の水蒸気から液体の水に凝結するときに核(凝縮核)として働く微粒子のこと。雲核の一種。雲凝結核(くもぎょうけつかく, 英:Cloud condensation nuclei, CCN)ともいう。
そのほとんどが、大気中に浮遊するエアロゾル(エーロゾル)である。凝結核のほとんどは、半径0.08μm(マイクロメートル)~0.1μm以上で、吸湿性のあるエアロゾルである。
物理学においては、水以外の物質すべてに関して、凝結時の核をこう呼ぶことがある。ただ、「凝縮核」と呼ぶ場合が多い。
凝結核となるエアロゾル
大気中の凝結核は主に、海塩粒子、土壌粒子、硫酸エアロゾル、人為的なエアロゾルである。
海塩粒子は、海洋を起源とする巨大粒子(半径1μm以上)である。海で波飛沫や、波が崩れてできる気泡が破裂したときに飛び散る微水滴が、空気中で蒸発した際に塩分だけが残る。これが大気中に広く拡散したものが海塩粒子である。海上の空気には高い濃度で含まれており、これが暖かい雨を降らせる雲の成長に深く関係している。
土壌粒子は、陸上を起源とする粒子であり、大きさは大小さまざまである。乾燥した地面から風などによって巻き上げられ(風塵)、大気中に広く拡散したもの。砂漠などの乾燥地帯で、砂嵐の発生に伴って大量に発生する。東アジアの黄砂、西アフリカのハルマッタン、北アフリカのギブリ(シロッコ)などが大発生源。
硫酸エアロゾルは、火山の噴火後などに濃度が増すもので、噴火によって大気高層に運ばれた後、高層風によって広く拡散する。噴火に伴って排出される火山ガスには硫化水素や二酸化硫黄などが含まれるが、これが大気中のほかの成分と反応して生成される。粒子として、または水滴として存在する。硫酸塩。化学組成で言えば、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウムなどが含まれる。人為的な要因でも発生する。
人為的に排出される大気汚染物質や、それが大気中で反応してできる物質(二次粒子)。浮遊粒子状物質(SPM)と呼ばれる粉塵、煤(Black carbon)、煙などの微粒子のうち、吸湿性のあるものは凝結核になる。二次粒子では硫酸エアロゾル、硝酸エアロゾル(硝酸塩)など。硫酸アンモニウムは窒素肥料の原料であるなど、大量に工業生産されている物質も多い。
凝結核となるエアロゾルの大きさが半径0.08μm~0.1μm以上に限られるのは、大気中で起こる過飽和度に関係している。過飽和度が高いほど小さな粒子でも凝結核になるが、大気中で自然に発生する過飽和度は最大1%くらいであるため、このような数字が出てくる。
出典
- 凝結核の大きさの範囲 Yahoo!百科事典(日本大百科全書)
- 凝結核 Yahoo!百科事典(日本大百科全書)
- 第二部 -3-大気と海の科学 第17章 海水中の塩分とその起源(1) 3.海塩粒子 山賀進
関連項目
- 雲核 : 昇華核 凍結核 凝結凍結核 衝突凍結核
- 降水過程
- エアロゾル
- 気象物理学
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 化学種同定に基づく大気中での反応による カルシウム鉱物粒子の雲凝結核特性の変化の理解
- 海霧の化学的特性と凝結核として寄与する海洋大気中粗大粒子の化学成分の変化
- 能登半島における新粒子の生成要因と雲凝結特性の評価
Related Links
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★リンクテーブル★
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凝結核
- 関
- condensation nucleus
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- condensation nuclei
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- 英
- tuberculosis, TB
- 同
- 結核症
- 関
- 結核菌 Mycobacterium tuberculosis、抗結核薬
- 肺結核、腸結核、脳結核腫
- 感染予防学 080423I,II
- first aid step1 2006 p.135,137,143,162,172,173,181
- Pott's disease = vertebral tuberculosis. constrictive pericarditis = tuberculosis
概念
病原菌
疫学
平成21年
- 参考3
- 結核患者の発生は未だ2万4千人以上である。結核罹患率は引き続き減少傾向にあるが、減少率は2%台と低い。
- 新登録結核患者数 24,170人
- 罹患率(人口10万人対の新登録結核患者数) 19.0 (対前年比0.4減)
- 80歳以上の結核罹患率は横ばいないし増加し、70歳以上の高齢結核患者は新登録結核患者の半数以上となった。
- 80歳以上の罹患率 88.3 (H20 87.6、H19 90.5、H18 93.0)
- 70歳以上の新登録結核患者の占める割合 50.1%(H20 48.9%、H19 47.9%、H18 47.0%)
- 世界的に見て、日本は依然として結核中まん延国である。
- 日本の罹患率(19.0)は、米国(4.3)の4.4倍、カナダ(4.7)の4.0倍、スウェーデン(5.4)の3.5倍、オーストラリア(5.5)の3.5倍。
感染の型
- SPU.178
一次感染
- 初感染患者に形成される初期変化群の増悪による病変:全身性血行性散布(粟粒結核など)、肺原発巣の空洞化、リンパ節の穿孔による吸引性結核性肺炎、結核性胸膜炎
二次感染
症状
結核の皮膚病変
検査
- 「喀痰の抗酸菌検査では1日1回、連続して3日間検査することが推奨されている。抗酸菌検査では通常、塗抹検査と培養検査の2項目をオーダーするが、結核の疑いが強い場合には、健康保険診療上、結核菌核酸増幅法検査を1回行うことができる。」(ガイドライン1より引用)
診断
- 結核菌の診断を行う上では、あくまでも細菌学的検査(塗沫検査、培養検査)によることが原則である。(IRE.1034)
- 結核の疑いが強い場合にはPCR法により確定して、直ちに保健所に届けるのがよい。
治療
- 標準治療法:最初2ヶ月間4剤、次の4ヶ月間2-3剤の計6ヶ月間の治療
- 例:INH,RFP,EB,PZAで2ヶ月間(bactericidal phase) → INH,RFP(,EB)で4ヶ月間(continuation phase)
- 多剤耐性結核菌:少なくともINHとRFPに同時耐性を示す菌株
2009年に厚生労働省告示
- ピラジナミド(PZA)を使用できる場合には、まずイソニアジド(INH)、リファンピシン(RFP)およびPZAにストレプトマイシン(SM)またはエタンブトール(EB)を加えた4剤併用療法を2カ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を4剤併用療法開始時から6カ月を経過するまで行う。
- PZAを使用できない場合には、まずINHおよびRFPの2剤にSMまたはEBを加えてた3剤併用療法を2ないし6ヵ月間行い、その後INHおよびRFPの2剤併用療法を3剤併用療法開始時から9ヶ月を経過するまでに行う。INHまたはRFPを使用できない場合、症状が著しく重い場合、治療開始から2カ月を経ても結核菌培養検査陽性の場合、糖尿病、じん肺、HIV感染症等の疾患を合併する場合、または副腎皮質ホルモン剤を免疫抑制剤を長期にわたり使用している場合、などでは治療期間を3ヵ月間延長できる。
感染経路
公衆衛生
参考
- http://www.kekkaku.gr.jp/
- http://www.jatahq.org/about_tb/index.html
- 3. 結核登録者情報調査【平成18年まで結核発生動向調査】|厚生労働省
- http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/kekkaku_tourokusya.html
ガイドライン
- 1. 結核診療ガイドライン(の要点抜粋) 山岸文雄 独立行政法人国立病院機構千葉東病院 病院長
- http://www.kekkaku.gr.jp/ga/ga-59.htm
国試
[★]
- 英
- condensation、flocculation、congelation、flocculate、congeal
- 関
- 凝縮、縮合、濃縮、綿状沈殿
[★]
- 英
- nucleus, nuclei
- 同
- 細胞核
- 関
- 細胞