偽痛風
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Japanese Journal
- 薬剤性と思われる顆粒球減少症に対するgranulocyte-colony stimulating factor 投与後に関節痛発作を認めた老年者仮性痛風の一例
- 山本 寛,寺本 信嗣,松井 弘稔,松瀬 健,鳥羽 研二,大内 尉義
- 日本老年医学会雑誌 36(8), 572-575, 1999-08-25
- NAID 10008485344
- CPPD結晶沈着症 (ピロリン酸カルシウム結晶沈着症、仮性痛風、偽痛風) とはどんな病気か (症状、病因、分類) (第1編)
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- 偽痛風(仮性痛風)を患った場合に、膝関節に発作が起きると、膝(ヒザ)が腫れて激しい 痛みに襲われます。発作が起こるのは夜間に多い傾向があり、痛みは安静時であっても 起こります。しかしながら、痛風(ツウフウ)のように症状が慢性化することはほとんど ...
- また、その一方で、痛風(ツウフウ)に似た関節炎発作が生じる病気に、「偽痛風(仮性 痛風)」と呼ばれる病気があります。膝関節に起こりやすく、痛風(ツウフウ)よりも高齢な 年代に方に多く見られるという特徴のある病気です。痛風も偽痛風(仮性痛風)も、膝( ...
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- 英
- pseudogout
- 同
- 仮性痛風
- 関
- 軟骨石灰化、ピロリン酸カルシウム二水和物結晶沈着症
概念
疫学
- 高齢者に多い。
- 80歳以上の半数に認められる
- 65歳以上の高齢の女性女性に多い(REU.301)
- 加齢により軟骨石灰化の頻度は上昇し、65-75歳では10-15%、85歳以上では30-60%にみられる。症状を呈するのはその一部である。(REU.301)
病因
- ポケメ
好発部位
- 膝関節が最多。手関節の線維性軟骨、恥骨結合、関節唇、椎間板線維輪
症候
- 急性関節炎
- 関節液:白濁(白血球の増多による)
- 変形性関節症:多くの症例で合併が認められる。
- (ときに)全身症状:発熱、白血球増多、CRP上昇、赤沈亢進
経過
- 関節炎:数時間~1日でピーク。数日~2週間持続して軽快
検査
- 血液検査:白血球増多、CRP上昇、赤沈亢進が認められることがある。
- 単純X線写真:点状、線状の軟骨石灰化
- 半月板の石灰化
[show details]
- ピロリン酸カルシウム2水和物の結晶。偏光顕微鏡下で弱い正の複屈折性が認められる
- 小さい結晶は白血球に貪食されている。
国試
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- 英
- pseudogout
- 同
- 仮性痛風、ピロリン酸カルシウム結晶沈着症 calcium pyrophosphate crystal deposition disease
[★]
- 英
- gout
- 関
- 原発性代謝性痛風、尿酸
- DNAがプリン体を介して尿酸が産生される。
- プリン体は肝臓から700mg, 食事から300-400mg摂取される
- 腎臓から500mg、腸管から200mg排泄される
病因
-
- 鶏・豚レバー、小魚、干し物
病型
病態生理
- 尿酸はプリン代謝の最終産物
- 顆粒球の遊走・結晶貪食・ケミカルメディエーターの放出・スーパーオキシド放出
- 好中球と滑膜細胞が乳酸を分泌して組織のpHを下げ、酸を析出しやすくする
- 組織に蓄積した尿酸が引き金となって臓器障害を呈する
- 高尿酸血症-(引き金)→高尿病、高脂血症、高血圧症、腎障害、結石→動脈硬化
症状
- 夜間~早朝に突然のに疼痛。数時間内に激烈となり、著明な発赤、腫脹、熱感を呈する。
- 部位:母趾の中足趾節間関節(60-70%)、足背、距腿関節、膝関節
- 関節・耳介などの軟骨、骨端部、皮下組織などに形成された肉芽組織。白色の小結節として認められる (IMD.924)
- 尿酸ナトリウム血症を核とする肉芽腫。皮下、軟骨(鼻、耳)、骨に見られる。骨にできた場合にはpunched-out lesionとなる。(QB.D-325) また、嚢胞状変化のようにも見える?(REU.298)
診断基準
- SOR.237
- 1) 尿酸結晶が関節液中に存在すること
- 2) 痛風結節の証明
- 3) 次の11項目のうち、該当するものが6つ以上ある
- a) 2回以上の急性関節炎の既往がある
- b) 24時間以内に炎症のピークに達する
- c) 単関節炎である
- d) 関節の発赤がある。
- e) 第1中足趾節関節の疼痛または腫脹がある
- f) 片側の第1中足趾節関節の病変である。
- g) 片側の足関節の病変である
- h) 痛風結節がある
- i) 血清尿酸値の上昇がある
- j) X線上の非対称性腫脹がある
- k) 発作の完全な寛解がある
治療方針
- 6・7・8のルール
- 血清尿酸値(mg/dl)が7mg/dlで正常、8mg/dlで要治療、治療目標は6mg/dl以下
治療
- 生活療法
- 食事療法:アルコール、プリン体に富む食物の回避
- 薬物療法 → 痛風治療薬
食事療法のポイント
- 肥満、水分多く。プリン体を控える。野菜を十分に取る→尿をアルカリ性にする
- アルコールを控える(ピールは麦芽由来のプリン体を多く含む。アルコールの取りすぎは尿酸排泄を悪化させる)
- 規則正しい食事、塩分摂取を控える
ガイドライン
- 1. 高尿酸血症・痛風治療のガイドライン、第2版ダイジェスト版
- http://www.tukaku.jp/tufu-GL2.pdf
参考
uptodate
- 1. [charged] 痛風の臨床症状および診断 - uptodate [1]
- 2. [charged] 痛風性関節炎の病態生理 - uptodate [2]
- 3. [charged] 急性痛風の治療 - uptodate [3]
- 4. [charged] 痛風再発の予防 - uptodate [4]
[★]
- 英
- false、pseudo、spurious
- 関
- 偽性、ニセ、偽
[★]
- 英
- wind
- 関
- 屁、放屁