- 英
- monoamine oxidase inhibitor, MAOI
- 同
- MAO阻害薬 MAO inhibitor、モノアミンオキシダーゼ阻害薬
副作用
- 起立性低血圧(once the body adapts to higher basal level of catecholamines, it is nolonger able to further vasoconstrict in response to stress), hepatotoxicity, and hypomania.
- MAO(特にA型)阻害薬使用時に、チラミン含有量の高い食物(ワイン、チーズ、チョコレートなど)を摂取すると、チラミンが分解されずに高血圧発作を起こす
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/01/18 18:23:57」(JST)
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モノアミン酸化酵素阻害薬(-さんかこうそそがいやく)は抗パーキンソン薬の分類の1つで、モノアミン酸化酵素(MAO)の働きを阻害することによって、脳内のドーパミンなどの物質を増やす作用をする薬剤の総称。MAO阻害剤(MAOI)と呼ばれる。昔はうつ病の治療薬として使われていたが、その激しい副作用と扱いの難しさから、現在ではパーキンソン病の治療にのみ使われているが[1]、アメリカ合衆国などでは現在もうつ病の治療薬として認可されており使用されることもある。
目次
- 1 概要
- 2 副作用
- 3 用法
- 4 関連項目
- 5 出典
概要[編集]
ノルアドレナリン神経におけるMAO酸化酵素阻害薬の作用機序。
主な薬理作用は脳内のモノアミン酸化酵素の働きを阻害するものである。(結果的に脳内のモノアミン神経伝達物質の量を増やす)本来、脳内のモノアミン酸化酵素はドーパミンやセロトニンを分解するが、その働きを強力に阻害することによって、結果的に脳内にドーパミンなどの物質が蓄積され、濃度があがる。これにより、パーキンソン病の症状や抑うつ状態が改善されるとされる。 ただし、この薬の作用は一般的に非可逆的であるので、使用には注意を要する。
近年、改良品としてRIMA(例:オーロリックス(欧州)、マネリックス(カナダ))という、可逆的MAO-A阻害剤が開発された。 これらの治験が終了し認可されれば副作用の少ない新しい、難治性のパーキンソン病やうつ病の治療薬としての期待が見込まれる。
代表的なMAOIとして、セレギリンはMAO-Bを選択的に阻害し、RIMAはMAO-Aを阻害する。 RIMAを服用する場合、セレギリンとの併用は絶対にしてはいけない。
また、かつて日本国内では抗うつ薬として「デプレニル(錠)」の名でセレギリンが認可されていたことがあるが、現在はパーキンソン病にのみ認可されている。[1] かつてサフラジンと呼ばれた非選択的MAOI「サフラ(錠)」という薬剤がうつ病に対して処方されていたこともあった。
副作用[編集]
従来のMAOIでは、MAO-Aの受容体が阻害されることで、チラミンを摂取したとき、致命的な高血圧が生じたり、肝障害があらわれていた。RIMAでは副作用が緩和されているものの依然としてチラミンの大量摂取には気をつけねばならない。
主にMAO-Aの働きが阻害されると、不安、イライラ、視覚障害、知覚障害、胃腸不調などの症状があらわれる。 またMAO-Bの働きが阻害されるとジスキネジア等の症状があらわれやすくなる可能性が高くなる。
飲み合わせ[編集]
この種の薬剤には併用に関して十分に注意を払わなければならないものがいくつかある。(相互作用)
- SSRIとの併用はセロトニン症候群を引き起こす恐れがある。[1]
- エフェドリン類、アンフェタミン誘導体などドーパミンの放出を促進する薬物との併用で、ドパミン濃度の異常を引き起こす。悪性症候群。
- 各種のパーキンソン治療薬や、それ以外の薬品(インフルエンザの治療にも用いられるアマンタジンなど)にも相互作用を引き起こすものが多くあるため、これらと併用する場合は事前に注意を払う必要がある。(主にドパミンアゴニスト)
離脱[編集]
MAOIはその他の抗うつ薬と同様に、障害のコースを変更しないので、断薬によって患者を治療前の状態に戻すことができる。[2]
用法[編集]
通常はパーキンソン病の治療過程において、L-ドパ製剤などがあまり効かず、良い効果が得られない場合に追加して使用する。[1]国内で使用するものには、塩酸セレギリン(選択的MAO-B阻害剤)がある。
関連項目[編集]
- 抗パーキンソン薬
- モノアミン神経伝達物質
- ドーパミン
- セロトニン
出典[編集]
- ^ a b c d セレギリン添付文書
- ^ Dobson KS, et al. "Randomized Trial of Behavioral Activation, Cognitive Therapy, and Antidepressant Medication in the Prevention of Relapse and Recurrence in Major Depression." Journal of consulting and clinical psychology 76.3 (2008): 468-77.
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- <学位論文>モノアミン酸化酵素阻害薬の抗うつ作用,抗不安作用に対するリチウム増強効果の作用機序に関する研究 : 脳内微小透析法及び恐怖条件付けストレスモデルを用いた神経化学的,行動薬理学的研究
- メタンフェタミンによる運動量増強に対するモノアミン酸化酵素阻害薬の効果
- 長野 貴之,北中 順惠,北中 純一,竹村 基彦
- 日本神経精神薬理学雑誌 = Japanese journal of psychopharmacology 23(6), 312, 2003-12-25
- NAID 10013404097
- 抗不安作用におけるモノアミン酸化酵素阻害薬の作用機序に関する研究 : 不安の動物モデル及び脳内微小透析法を用いた行動薬理学的, 神経化学的研究
- 牧 雄司
- 北海道醫學雜誌 = Acta medica Hokkaidonensia 76(3), 133-142, 2001-05-01
- NAID 10029910642
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- モノアミン酸化酵素阻害剤 M A O 阻 害 剤 monoamine oxidase inhibitor =「モノアミン酸化酵素阻害剤」 =「マオ阻害剤」 =「MAO-I」 ・ドーパミンやアドレナリンをまとめてモノアミンといいます
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- 第 章 モノアミン酸化酵素B(MAOB) 阻害薬 モノアミン酸化酵素B(monoamineoxidaseB;MAOB)阻害薬はドパミンやセロトニンの 分解酵素であるMAOBの働きを阻害することによって,脳内のドパミン濃度を〜% 上げるとの報告があり) ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- clorgyline
- 関
- モノアミン酸化酵素阻害薬
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モノアミン酸化酵素阻害薬 MAO阻害薬
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モノアミン酸化酵素阻害薬, MAOI
[★]
モノアミン酸化酵素阻害薬
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モノアミン酸化酵素阻害薬
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- 英
- enzyme, ferment
- 関
- 酵素反応
酵素の分類
- (a)酸化還元酵素(oxydoreductase) EC1:ある物質を酸化したり、還元したりします。脱水素酵素、ペルオキシダーゼなどを含みます。
- (b)転移酵素(transferase) EC2: アミノ基やリン酸基などをある物質から別の物質に転移する酵素です。アミノ基を転移する酵素はアミノトランスフェラーゼと呼ばれます。
- (c)加水分解酵素(hydrolase) EC3:ある物質(基質)に水(H2OのうちHとOH)を加えることにより、2つに分解します。多くの蛋白分解酵素が含まれます。
- (d)リアーゼ(lyase) EC4:ある物質を2つに分解します。
- (e)イソメラーゼ(isomerase) EC5:ある基質を異性体に変換します。
- (f)リガーゼ(ligase) EC6;ATPのエネルギーを使って2つの物質を結合します。
[★]
- 英
- amine
- 関
- 生体アミン
概念
- アンモニア(NH3)の水素原子(H)を1~3個アルキル基で置換した塩基性有機化合物
分類
置換基の数
- 第一アミン RNH2
- 第二アミン R2NH
- 第三アミン R3N
生体内のアミン
あみん
[★]
- 英
- monoamine
- 関
- モノアミン神経伝達物質
定義
- アミノ酸から脱炭酸により作られる物質
- 1つのアミン基-NH2と炭酸水素基Rからなる
- R-NH2
- 生理活性のあるカテコールアミンやインドールアミンの総称
生合成モノアミン
[★]
- 英
- drug, agent
- 同
- 薬物
- 関
- 作用薬、剤、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品
[★]
- 英
- blocking(精神医学), inhibition(生化学)
- 同
- 遮断 blockade、途絶