- 英
- digitalis effect on ECG
- 関
- ジギタリス、ジギタリス中毒
心電図の読み方パーフェクトマニュアル. 208
- 有効治療域のジギタリス療法中の心電図所見
- 0. RR間隔の延長 → 徐拍化
- 1. PQ時間延長
- 2. QT時間短縮
- 3. ST-T低下 → ジギタリス効果による右下がりのST-T低下と、虚血性心疾患及び左室肥大にともなうST-T低下を心電図から鑑別するのは困難。
- (1) 盆状低下
- (2) down-sloping型下降
- ジギタリス内服中は、心拍数に増加によりST-T低下が増強 → 虚血性心疾患を鑑別するために運動負荷試験でST低下を判定することは困難
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 長時間連続説録心電図法による発作性心房細動の観察 : ジギタリス効果について : 第39回日本循環器学会九州地方会
- 長時間連続記録心電図法による発作性心房細動の観察--ジギタリス効果について
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- 2)肥大型STーT変化:ST部はていかするが,その波形は上方凸で,マイナス・プラス型 の二相性T波に移行し,さらにU波に移行し,あたかもローラーコースターのような波形を 示す(ローラーコースター効果)。 3)ジギタリス効果:強心薬ジギタリスが充分量(飽和 ...
- これは冠不全の表現か、薬物の影響(ジギタリス効果)が考えられます。右軸偏位傾向 があり、右房負荷が ... ジギタリス効果の際のST低下の特徴は「盆地状低下」と表現され 、この心電図のST低下の波形にぴったりです。 従って、この心電図の診断は下記の ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- digitalis intoxication
- 関
- 強心配糖体中毒、ジギタリス、ジギタリス効果
- ジギタリス投与中に心室性期外収縮による二段脈、三段脈、
- ジギタリス中毒(早期では胃腸症状(嘔吐・下痢)、循環器症状(二連脈、三連脈、ブロックを伴う心房頻拍、心室細動))
- also see GOO.922
原因
誘発する要因と阻止する要因
- 主要な要因:低カリウム血症(利尿剤の投与で誘発) (PHD)
誘発
- 低K血症 細胞外にKがないからNa+K+-ATPaseが働けない
- 低Mg血症 Na+K+-ATPaseはMgを欲しがります。
- 高Ca血症 (多分)細胞内のCa2+濃度を上昇させます。(病態生理(2)) ← あるいはNa-Ca exchangeでCaの移動が妨げられるのか。
- 腎不全 ジギタリスの血中濃度が上がります。
- 薬物相互作用 ex.キニジン
病態生理
高濃度のジギタリスによる作用 PHD.399
- 3+1つの機序がジギタリス中毒の病態生理に関わる
- 1. 膜静止電位が上昇(less negative resting potential)
- Na+K+-ATPaseの阻害 → 静止膜電位が浅くなる(より0に近づく) → 0相の脱分極速度が低下、刺激伝導速度の低下(もし、伝導速度が低下した組織がまだら状に存在したら、リエントリ性の不整脈が起こりやすくなるよね)
- 2. 活動電位持続時間の減少(decreased action potential duration)。2相の短縮。
- a. 細胞内Ca2+↑ → Ca2+依存性K+チャネル活性↑ → K+の流入が亢進 → 脱分極時間↓
- b. 細胞内Ca2+↑ → Ca2+チャネル活性↓ → Ca2+電流による脱分極↓ → 脱分極時間↓
- 活動電位持続時間↓ + 不応期の短縮 → 外部の刺激に反応する時間が増え、不整脈を起こすリスクが上がる
- a. 静止膜電位が浅くなる(0に近づく) → ペースメーカーでない細胞でも4相における脱分極を起こしやすくなる
- b. 細胞内Ca2+濃度↑ → 遅延後脱分極(delayed afterdepolarization)が起こりやすくなる
- (1)遅延後脱分極が閾値に達することもあるし、(2)ectopic beat + 遅延後脱分極で閾値に達することがある。そしてVTとかのself-sustaining arrhythmiasを起こす。
症状
- 早期の心外症状:胃腸症状(嘔吐・下痢)(悪心・嘔吐・食欲不振) → 第四脳室底(菱形窩)の下方に位置する最後野(血液脳関門がない)の化学受容器に作用して起こるらしい。
- 循環器症状:心室性期外収縮(病態生理(2))、心ブロック(病態生理(1))、上室性頻拍(病態生理(3))
検査
心電図
- 1. 心室性期外収縮(PVC) :多原性の二段脈・三段脈、
- 2. 上室性頻拍 :ブロックを伴うことが多い(ブロックを伴う心房頻拍・心室細動(PAT with block))
- 3. 房室ブロック :
治療
- カリウム(低カリウム血症に対して)
- リドカイン(心室性期外収縮に対して)
- 体外式/一時的ペーシング(心ブロックに対して)
- 抗ジギタリス抗体のFabフラグメント
[★]
- 英
- ST segment depression
- 同
- ST下降、ST部分下降
- 関
- ST、ST上昇
病態
-
-
形態による分類
(心電図の読み方パーフェクトマニュアル p.219,239)
- 下降型傾斜型(down-sloping type)
- 水平型(horizontal type)
- 緩徐上行型(slowly upsloping type)
図:LAB.1520
- 1. junctional depression
- 2. slow-rising depression
- 3. horizontal depression
- Master2段階試験のdouble test判定基準では、以下のST低下で陽性としている。
- 0.5mm異常のischemic depression(1., 2.)
- 3.でQX/QT 50% (つまり低下部分の方が長い) または QT比が1.08以上
- トレッドミル検査では1mm以上の虚血性ST変化の出現(1.または2.)でendpointとしている。
注意
- ST低下は心筋の虚血を表す場合があるが、この場合虚血が起こっている場所を同定できない。
[★]
- 英
- digitalis
- 関
- 強心薬、強心配糖体, cardiac glycosides、ジギタリス効果。メチルジゴキシン、ジゴキシン、ジギトキシン
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effect expression
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max ffect
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sustain
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half-time
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absorbance
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excertion
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治療域血中濃度
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ジゴキシン
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-1hr
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3-6hr
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2-6day
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36hr
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60-85%
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kidney
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1-2 ng/ml
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ジギトキシン
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1-4hr
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5-10hr
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2-3week
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4-5day
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90-100%
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liver
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10-25 ng/ml
|
特徴
構造
薬理作用
- 1. 心筋収縮の増強 (mechanical effect)
- 2. 房室結節で不応期を延長 (electrical effect)
- 洞房結節での伝導速度が低下し、不応期が延長する → だから上室性頻拍のおいて心拍数を下げることができるし、リエントリー性の上室性頻拍を洞調律に戻すことができる。
作用機序
房室結節で不応期を延長 (mechanical effect)
- →心筋収縮を増強する
房室結節で不応期を延長 (electrical effect)
- →房室結節をブロックする。
- 1. 心臓組織に直接作用
- 2. 自律神経に作用し、副交感神経の緊張亢進、交感神経の活動性抑制
動態
- ジゴキシンは腎代謝で半減期が短い。治療濃度 1-2ng/ml
- ジギトキシンは肝代謝で半減期が長い。
適応
- 心不全患者の心不全入院を減らす。予後は改善しない。
- AFを伴うHFでは、心室レートをコントロールし十分な心室充満圧を得るためにジギタリスが用いられる。(ジゴキシンは1-2ng/mlで用いる)
注意
- 低カルシウム血症、腎機能低下例、薬物相互作用に注意
禁忌
YN.C-59
副作用
- also see GOO.922
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- 英
- squirrel
- 関
- シマリス、リス科、ジリス属、プレーリードッグ