出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/01/24 22:49:42」(JST)
脳: 中心傍小葉 | |
---|---|
左大脳半球の内側面。オレンジ色の所が中心傍小葉
右大脳半球の内側面。中心傍小葉は中央やや上、中心溝の周りに丸くラベルされている。中心傍小葉は前頭葉(黄色)と頭頂葉(ピンク色)の二つの脳葉にまたがる。
|
|
名称 | |
日本語 | 中心傍小葉 |
英語 | Paracentral lobule |
ラテン語 | lobulus paracentralis |
略号 | PCL, Lpc |
関連構造 | |
上位構造 | 前頭葉、頭頂葉 |
画像 | |
Digital Anatomist | 内側 |
関連情報 | |
Brede Database | 階層関係、座標情報 |
NeuroNames | 関連情報一覧 |
グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) |
テンプレートを表示 |
中心傍小葉(ちゅうしん ぼう しょうよう、英:Paracentral lobule)は、大脳の内側面にある脳回。中心溝の周辺の、帯状溝の縁溝と中心傍溝とで囲まれた領域のこと[1]。中心傍回(ちゅうしんぼうかい、英:Paracentral gyrus)とも呼ばれる。中心前回と中心後回の内側面側への延長にあたり、体性感覚および運動出力と関わる情報処理において様々な役割を担っていると考えられている。
文献によってはこの領域は単に、中心前回と中心後回の内側部分、として分類されている[2]。
中心傍小葉は前方で上前頭回と、後方で楔前部と、下方で帯状回とそれぞれ接する。また半球上縁(大脳半球の一番てっぺんの部分)を挟んで、外側面の脳回である中心前回および中心後回と接する。
中心傍小葉は中心溝を挟んで前部と後部に分けられる。
前部と後部の区分は中心溝を目印として行われるが、内側面から中心溝が見えない場合には、この区分はしばしば細胞構築学的に行われる(つまり顕微鏡で各部の皮質の層構造を見て、その差と類似性に基づいて区分けを行う)。
中心傍小葉の位置を様々な角度から見た動画。赤く塗られている所が左大脳半球の中心傍小葉。中心傍小葉は大脳の内側面にある。
人間の左大脳半球の内側面の区分け写真。中心傍小葉は図中番号2。
ソフトアウェアを用いたMRIイメージの再構築画像。中央上部、鮮やかな緑色の所が中心傍小葉。
ペンフィールドの体部位局在の図に中心傍小葉の位置を重ねたもの。オレンジ色の部分が中心傍小葉に当たる。右の運動野の部分が中心傍小葉前部に、左の感覚野の部分が中心傍小葉の後部に当たる
帯状溝。中心傍小葉の境界を定める脳溝。
縁溝。特に中心傍小葉の後方の境界を定める部分。
中心傍溝。特に中心傍小葉の前方の境界を定める部分。
中心溝。中心傍小葉の前部と後部を分ける目安となる脳溝。
4野。中心傍小葉の前部がおおよそ4野に相当する。
3,1,2野。中心傍小葉の後部は3,1,2野に分類される領域を含む。
5野。中心傍小葉の後部は5野に分類される領域を含む。
ウィキメディア・コモンズには、中心傍小葉に関連するカテゴリがあります。 |
表・話・編・歴
|
||
---|---|---|
外側面 | 外側溝内部 | 内側面 - 上部 |
上前頭回
中前頭回
弁蓋部
+
三角部
+
眼窩部
ll
下前頭回
中心前回
中心後回
上頭頂小葉
下頭頂小葉
ll
縁上回
+
角回
後頭回
上側頭回
中側頭回
下側頭回
|
島回
横側頭回
|
舌状回
楔部
楔前部
中心傍小葉
帯状回 (前部+後部)
上前頭回
脳梁
梁下野
梁下回
|
脳底部 - 眼窩面 | 脳底部 - 側頭葉下面 | 内側面 - 下部 |
眼窩回
直回
嗅球
|
鉤
下側頭回
紡錘状回
海馬傍回
|
歯状回
紡錘状回
鉤
海馬傍回
|
|
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
関連記事 | 「小葉」「中心」「葉」 |
→肺小葉
.