- 関
- 八味地黄丸
成分
- 漢方製剤・丸剤 ウチダの八味丸M
- 本品6.154g(60丸1日分)中、(乾燥仕上り重量6g)
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/5200120L1029_1_11/5200120L1029_1_11?view=body
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八味地黄丸(はちみじおうがん)とは、漢方薬の一つ。出典は『金匱要略』。別名、八味丸、腎気丸、八味腎気丸ともいう[1]。
目次
- 1 効果・効能
- 2 組成
- 3 慎重投与
- 4 副作用
- 5 薬効薬理
- 6 八味地黄丸の変方と家康
- 7 脚注
- 8 関連項目
効果・効能
腎(生殖器をも含む)の機能の衰えを目標とする。つまり、下半身の疲労脱力、多尿、頻尿、尿利減少、腰痛、手足の煩熱または厥冷、口喝などを目標とし、膀胱炎、前立腺肥大、腎炎、高血圧症、糖尿病、陰萎などに応用する[2]。この他、腰部脊柱管狭窄症においても効果が得られている。
保険適用エキス剤の効能・効果
疲労、倦怠感著しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互的に冷感と熱感のあるものの次の諸症:腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧[3]
組成
地黄(ジオウ)6.0g、山茱萸(サンシュユ)3.0g、山薬(サンヤク)3.0g、沢瀉(タクシャ)3.0g、茯苓(ブクリョウ)3.0g、牡丹皮(ボタンピ)2.5g、桂皮(ケイヒ)1.0g、附子末(ブシ末)0.5g
処方名
八味とは、本方が地黄、山茱萸、山薬(薯蕷)、沢潟、茯苓、牡丹皮、桂枝、附子の8味で構成されるからであるが、『金匱要略』(『傷寒雑病論』の雑病部分)では「八味地黄丸」という名称は用いられておらず、血痺虚労病篇第6に「八味腎気丸」の名で、疲飲款漱病篇第12、消渇小便利淋病篇第13、婦人雑病篇第22に「腎気丸」の名で記載されている。腎気とは腎の臓の正気のことである。中国伝統医学では腎に生殖器も含み、「腎気丸」は腎の精気を補うことを意味する。五行で水、腎に配当される黒色の生薬である主薬の地黄の名称が後世に配され「八味地黄丸」となったものと考えられている[1]。
慎重投与
- 体力の充実している患者
- 暑がりで、のぼせが強く、赤ら顔の患者
- 著しく胃腸の虚弱な患者
- 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者
副作用
発疹、発赤、掻痒、肝機能障害、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢、便秘、心悸亢進、のぼせ、舌のしびれなど[3]。
薬効薬理
示唆される作用機序[3]
- ラットレンズのアルドースレダクターゼ活性を阻害した(in vitro)[4]。
- 経口投与により睾丸組織中のテストステロン濃度が増加した(ラット)[5]。
薬効を裏付ける試験成績[3]
- 実験的糖尿病抑制作用:経口投与により、ストレプトゾトシンによる血糖値上昇、摂水量増加、尿量増加、摂餌量増加、膵島B細胞減少が抑制された(ラット)[6]。
- 循環器系に対する作用
- 高コレステロールモデル(ウサギ)に混餌投与したところ、血管弾性率の低下が抑制された[7]。
- 高コレステロールモデル(マウス)に飲水投与したところ、大動脈中のカルシウム含量、コラーゲン含量の上昇が抑制された[8]。
- 骨代謝に対する作用
- 経口投与により、卵巣摘出ラットの脛骨のカルシウム含量低下が抑制された[9]。
- GnRH作動薬による低エストロゲンモデルラットに経口投与したところ、大腿骨の骨量低下が抑制され、脛骨の骨形成率が上昇した[10]。
- 造精機能に対する作用
- 幼若ラット、成熟去勢ラットに経口投与したところ、前立腺のチミジンキナーゼ活性が増加した[11]。
- 経口投与により、アドリアマイシンによる造精機能障害が改善された(マウス)[12]。
- 利尿作用:飲水投与により、老齢ラットの尿量、尿中ナトリウム排泄量が増加した[13]。
- 血圧降下作用
- 高血圧モデル(ラット)の血圧上昇期に飲水投与したところ、血圧上昇が抑制された[14]。
- 食塩感受性モデル(ラット)に混餌投与したところ、血圧の上昇が抑制された[15]。
- 腎臓に対する作用:食塩感受性モデル(ラット)に混餌投与したところ、糸球体濾過量の低下が抑制され、糸球体、腎血管の組織障害が改善された[15]。
八味地黄丸の変方と家康
江戸幕府初代将軍の徳川家康は体に気を使っていたため医薬品に強い興味を持ち、薬も自ら調合していた。静岡市駿河区にある久能山東照宮には、家康が使った薬箱や薬研がある。家康は、八味地黄丸の変方で和剤局方に掲載されている処方「無比山薬丸」(地黄、山茱萸、山薬、沢瀉、茯苓、五味子、ニクジュヨウ、杜仲、牛膝、巴戟(天)、免絲子などで構成。太字が八味地黄丸と重複)に、松前慶広から慶長15年(1610年)と慶長17年(1612年)の二回にわたり献上された[16]海狗腎(カイクジン:オットセイのペニス)を加えた処方を愛用し[17][18][19]、専用の薬箱の8段目に保管していたといわれる[17]。これはこの漢方が俗に「八の字」と呼ばれていたことから、この頭文字になぞらえて、わかりやすい8段目にいれていたようである[20][21] [22]。
脚注
- ^ a b 小曽戸洋「漢方一話:処方名のいわれ6:八味地黄丸(八味腎気丸)」、『漢方診療』第13巻第5号、1994年、 p37、 ISSN 0288-3643。
- ^ 大塚敬節 『漢方医学』 創元社〈創元医学新書〉、1990年2月1日(原著1956年7月25日)、第3版、p139。ISBN 4-422-41110-1。
- ^ a b c d 株式会社ツムラ『医薬品インタビューフォーム:ツムラ八味地黄丸エキス顆粒(医療用)』、2006年11月改訂版
- ^ 会田薫ほか『ホルモンと臨床』第33巻第12号、1985年、 p163、 ISSN 0045-7167。
- ^ 臼杵悊「漢方製剤の testicular steroidogenesis に及ぼす影響」、『和漢医薬学会誌』第3巻第3号、1986年、 p.p.362-363、 ISSN 0289-730X。
- ^ Luo,W.,Q., Kanno,T. et al. (1998). “AN EXPERIMENTAL ANALYSIS OF THERAPEUTIC EFFECTS OF A CHINESE HERBAL PRESCRIPTION IN STREPTOZOCIN-TREATED RATS”. Biomed. Res. 19 (2): p.p.127-133. ISSN 0388-6107.
- ^ 雨谷栄、梅田雅臣ほか「漢方処方の解析:第29報:実験的動脈硬化に及ぼす漢方方剤の効果」、『和漢医薬学会誌』第3巻第3号、1986年、 p.p.338-339、 ISSN 0289-730X。
- ^ 原中瑠璃子、長谷川律子ほか「八味地黄丸、柴胡加竜骨牡蛎湯、大柴胡湯、黄連解毒湯エキスの動脈硬化に及ぼす影響に関する実験研究」、『和漢医薬学会誌』第3巻第1号、1986年、 p.p.51-57、 ISSN 0289-730X。
- ^ 左雨秀治、張洪ほか、「去勢メスラットの老化モデルに対する八味地黄丸(TJ-7)の効果検討」、『産婦人科漢方研究のあゆみ:No.10』診断と治療社、1993年、p.p.46-53
- ^ 金子均ほか「GnRH agonist によるラットの骨量減少に対する八味地黄丸の抑制効果」、『日本更年期医学会雑誌』第3巻第2号、1995年、 p225、 ISSN 0919-5033。
- ^ 熊井昭彦、岡本良平ほか、「雄ラット性腺系へ与える八味地黄丸の影響」『産婦人科漢方研究のあゆみ:No.4』診断と治療社、1987年、p.p.98-103
- ^ 須藤和彦ほか『東邦医学会雑誌』第38巻第4号、1991年、 p476、 ISSN 0040-8670。
- ^ 原中瑠璃子ほか『Proc. Symp. WAKAN-YAKU』1982年、15巻、15号
- ^ 丁宗鐵、荒川和男ほか「実験的高血圧成立過程に及ぼす各種漢方薬の影響:新高血圧ラットMHR:その12」、『和漢医薬学会誌』第6巻第3号、1989年、 p.p.416-417、 ISSN 0289-730X。
- ^ a b 上原譽志夫ほか「食塩感受性高血圧モデルラット(DAHL)における八味地黄丸の血圧ならびに心腎血管系および糸球体障害の保護作用について」、『Prog. Med.』第14巻第6号、1994年、 p.p.1761-1776、 ISSN 0287-3648。
- ^ 宮本義己「徳川家康公と医学」(『大日光』66号、1995年)
- ^ a b 宗田一「徳川家康と『八之字薬』」、『和漢薬』第400号1986年、 p.p.121-124、 ISSN 0913-1183。
- ^ 難波恒雄「なぜ富山に売薬業がおこったのか:反魂丹の謎」、『薬史学雑誌』第31巻第2号、1996年、 p.p.155-156、 ISSN 0285-2314。
- ^ 原敬二郎「丸剤の歴史と当院における丸薬の治療について」、『漢方の臨床』第45巻第4号、1998年、 p479、 ISSN 0451-307X。
- ^ 宮本義己『戦国武将の健康法』(新人物往来社、1982年)ISBN 9784404011169
- ^ 宮本義己「徳川家康公と医学」(『大日光』66号、1995年)
- ^ 篠田達明『戦国武将の死生観』(新潮社、2008年)ISBN 978-4-10-603626-2
関連項目
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 昔の名医に聞いてみよう(第5回)北山友松子の八味丸の使い方『増広医方口訣集』
- 吉田 未央,竹田 眞
- 日本東洋医学雑誌 65(3), 210-213, 2014
- … 便秘薬の処方で症状所見に変化は見られず,八味丸を追加投与したところ,9病日に多量の排便が見られ腹満も軽快した。 …
- NAID 130004706175
- 東洋堂経験余話 (249) : ▽疲労倦怠感に八味丸料▽高血圧に七物降下湯
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- 八味丸とは?効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
- 【計量スプーン付き】ウチダの八味丸(うちだのはちみがん)八味地黄丸 500g 5000丸【第2類医薬... 下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみに
- 以下は健康雑誌「壮快」2001年1月号(マキノ出版/マイヘルス社)に掲載された 記事を要約したものです。 八味丸 老化予防の名薬と呼ばれる 八味丸 (はちみがん) は、高齢者に最も多く処方される有名な漢方薬です。「高齢者の聖薬 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ウチダの八味丸M
組成
本薬6.154g(60丸1日分)中
(乾燥仕上り重量6g)
- 日局ジオウ 8g
日局サンシュユ 4g
日局サンヤク 4g
日局タクシャ 3g
日局ブクリョウ 3g
日局ボタンピ 3g
日局ケイヒ 1g
日局ブシ2(炮附子) 1g
以上の割合で混合し粉末化したもの5.128gを含有する。
- 添加物として日局ハチミツを含有する。
効能または効果
- 疲れやすくて,四肢が冷えやすく,尿量減少または多尿で口渇がある次の諸症;
下肢痛,腰痛,しびれ,老人のかすみ目,かゆみ,排尿困難,頻尿,むくみ.
- 1回2g (20丸)
- 成人1日3回 食前又は食間に経口投与する.
- なお症状により適宜増減する.
慎重投与
- 体力の充実している患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
- 暑がりで、のぼせが強く、赤ら顔の患者[心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等があらわれることがある。]
- 著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、便秘等があらわれることがある。]
- 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
★リンクテーブル★
[★]
販売されている漢方製剤
ツムラの漢方製剤
ツムラ#
|
名称
|
1
|
カッコントウ
|
2
|
カッコントウカセンキュウシンイ
|
3
|
オツジトウ
|
5
|
アンチュウサン
|
6
|
ジュウミハイドクトウ
|
7
|
ハチミジオウガン
|
8
|
ダイサイコトウ
|
9
|
ショウサイコトウ
|
10
|
サイコケイシトウ
|
11
|
サイコケイシカンキョウトウ
|
12
|
サイコカリュウコツボレイトウ
|
14
|
ハンゲシャシントウ
|
15
|
オウレンゲドクトウ
|
16
|
ハンゲコウボクトウ
|
17
|
ゴレイサン
|
18
|
ケイシカジュツブトウ
|
19
|
ショウセイリュウトウ
|
20
|
ボウイオウギトウ
|
21
|
ショウハンゲカブクリョウトウ
|
22
|
ショウフウサン
|
23
|
トウキシャクヤクサン
|
24
|
カミショウヨウサン
|
25
|
ケイシブクリョウガン
|
26
|
ケイシカリュウコツボレイトウ
|
27
|
マオウトウ
|
28
|
エッピカジュツトウ
|
29
|
バクモンドウトウ
|
30
|
シンブトウ
|
31
|
ゴシュユトウ
|
32
|
ニンジントウ
|
33
|
ダイオウボタンピトウ
|
34
|
ビャツコカニンジントウ
|
35
|
シギャクサン
|
36
|
モクボウイトウ
|
37
|
ハンゲビャクジツテンマトウ
|
38
|
トウキシギャクカコシュユショウキョウトウ
|
39
|
リョウケイジュッカントウ
|
40
|
チョレイトウ
|
41
|
ホチュウエッキトウ
|
43
|
リックンシトウ
|
45
|
ケイシトウ
|
46
|
シチモツコウカトウ
|
47
|
チョウトウサン
|
48
|
ジュウゼンタイホトウ
|
50
|
ケイガイレンギョウトウ
|
51
|
ジュンチョウトウ
|
52
|
ヨクイニントウ
|
53
|
ソケイカッケツトウ
|
54
|
ヨクカンサン
|
55
|
マキョウカンセキトウ
|
56
|
ゴリンサン
|
57
|
ウンセイイン
|
58
|
セイジョウボウフウトウ
|
59
|
ヂズソウイッポウ
|
60
|
ケイシカシャクヤクトウ
|
61
|
トウカクジョウキトウ
|
62
|
ボウフウツウショウサン
|
63
|
ゴシャクサン
|
64
|
シャカンゾウトウ
|
65
|
キヒトウ
|
66
|
ジンソイン
|
67
|
ニョシンサン
|
68
|
シャクヤクカンゾウトウ
|
69
|
ブクリョウイン
|
70
|
コウソサン
|
71
|
シモツトウ
|
72
|
カンバクタイソウトウ
|
73
|
サイカントウ
|
74
|
チョウイジョウキトウ
|
75
|
シクンシトウ
|
76
|
リュウタンシャカントウ
|
77
|
キュウキキョウガイトウ
|
78
|
マキョウヨクカントウ
|
79
|
ヘイイサン
|
80
|
サイコセイカントウ
|
81
|
ニチントウ
|
82
|
ケイシニンジントウ
|
83
|
ヨクカンサンカチンピハンゲ
|
84
|
ダイオウカンゾウトウ
|
85
|
シンピトウ
|
86
|
トウキインシ
|
87
|
ロクミガン
|
88
|
ニジュツトウ
|
89
|
ヂダボクイッポウ
|
90
|
セイハイトウ
|
91
|
チクジョウンタントウ
|
92
|
ジインシホウトウ
|
93
|
ジインコウカトウ
|
95
|
ゴコトウ
|
96
|
サイボクトウ
|
97
|
ダイボウフウトウ
|
98
|
オウギケンチュウトウ
|
99
|
ショウケンチュウトウ
|
100
|
ダイケンチュウトウ
|
101
|
ショウマカッコントウ
|
102
|
トウキトウ
|
103
|
サンソウニントウ
|
104
|
シンイセイハイトウ
|
105
|
ツウドウサン
|
106
|
ウンケイトウ
|
107
|
ゴシャジンキガン
|
108
|
ニンジンヨウエイトウ
|
109
|
ショウサイコトウカキキョウセッコウ
|
110
|
リッコウサン
|
111
|
セイシンレンシイン
|
112
|
チョレイトウゴウシモツトウ
|
113
|
サンオウシャシントウ
|
114
|
サイレイトウ
|
115
|
イレイトウ
|
116
|
ブクリョウインゴウハンゲコウボクトウ
|
117
|
インチンゴレイサン
|
118
|
リョウキョウジュッカントウ
|
119
|
リョウカンキョウミシンゲニントウ
|
120
|
オウレントウ
|
121
|
サンモツオウゴントウ
|
122
|
ハイノウサンキュウトウ
|
123
|
トウキケンチュウトウ
|
124
|
センキュウチャチョウサン
|
125
|
ケイシブクリョウガンカヨクイニン
|
126
|
マシニンガン
|
127
|
マオウブシサイシントウ
|
128
|
ケイヒトウ
|
133
|
ダイジョウキトウ
|
134
|
ケイシカシャクヤクダイオウトウ
|
135
|
インチンコウトウ
|
136
|
セイショエッキトウ
|
137
|
カミキヒトウ
|
138
|
キキョウトウ
|
501
|
シウンコウ
|
3020
|
コウジンマツ
|
3023
|
ブシマツ
|
[★]
- 日
- はちみじおうがん
- 関
- 八味丸
- 和漢診療学 第2版.293
生薬
病態
- 太陰病期、虚証。腎虚 (医学辞書)
- 太陰病期・水滞型、虚証(和漢診療学 第2版.293)
目標
- 八味地黄丸
- 中年以降特に高齢者に頻用され、腰部及び下肢の脱力感・冷え・しびれ等があり、排尿の異常(特に夜間の頻尿)を訴える場合に用いる
- 1)上腹部に比べて下腹部が軟弱無力の場合
- 2)多尿、頻尿、乏尿、排尿痛等を伴う場合
- 3)疲労倦怠感、腰痛、口渇等を伴う場合
適応
- 慢性腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧、浮腫、更年期障害、老人性湿疹、高齢者のかすみ目、五十肩、肩こり
- 疲労、倦怠感激しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互に冷感のあるものの次の諸症:腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧(和漢診療学 第2版.293)
鑑別
慎重投与
- 1. 体力の充実している患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
- 2. 暑がりで、のぼせが強く、赤ら顔の患者[心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等があらわれることがある。]
- 3. 著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、便秘等があらわれることがある。]
- 4. 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
注意
高齢者
妊婦、産婦、授乳婦
- 妊娠または妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい
[★]
- 関
- 加味帰脾湯エキス、加味逍遙散エキス、啓脾湯エキス、桂枝茯苓丸料エキス、五淋散エキス、五苓散料エキス、四君子湯エキス、十全大補湯エキス、十味敗毒湯エキス、小半夏加茯苓湯エキス、真武湯エキス、清心連子飲エキス、猪苓湯エキス、当帰芍薬散加附子エキス、当帰芍薬散料エキス、二陳湯エキス、八味丸、半夏厚朴湯エキス、半夏白朮天麻湯エキス、苓桂朮甘湯エキス、苓姜朮甘湯エキス、六君子湯エキス、六味地黄丸料エキス
[★]
- 商
- 温清飲エキス、七物降下湯エキス、十全大補湯エキス、大防風湯エキス、八味丸、竜胆瀉肝湯エキス、龍胆瀉肝湯エキス、六味地黄丸料エキス
[★]
加味帰脾湯エキス、加味逍遙散エキス、桂枝茯苓丸料エキス、六味地黄丸料エキス、大黄牡丹皮湯エキス、八味丸
[★]
- 関
- 漢方製剤、八味丸料
[★]
- 関
- 漢方製剤、八味丸