- 英
- benzylpenicillin potassium
- 関
- ベンジルペニシリン、ペニシリンG
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 症例報告 脳腫瘍と鑑別を要した中枢神経ゴム腫の1例
- 濵内 朗子,阿部 剛典,仁平 敦子 [他]
- 臨床神経学 = Clinical neurology 54(9), 738-742, 2014-09
- NAID 40020196373
- 濵内 朗子,阿部 剛典,仁平 敦子,溝渕 雅広,佐光 一也,伊東 民雄
- 臨床神経学 54(9), 738-742, 2014
- … 症例は23歳の女性である.当初はMRI所見から脳腫瘍をうたがったが,血清,髄液とも梅毒反応陽性を示し,ベンジルペニシリンカリウム(PCG)の投与にて寛解したことから中枢神経ゴム腫と確定診断した1例を経験した.Treponema pallidumは感染早期から中枢浸潤することが知られており,本症例も感染から約6ヵ月で病変形成がみられた.しかし,本症例のように感染早期から症候を呈する頻度は低く,その中でも多くは髄 …
- NAID 130004696175
- 骨生検により抗生剤を選択し治癒しえた脊髄損傷による難治性褥瘡の1例
- 椿本 和加,加藤 晴久
- 皮膚の科学 13(3), 167-171, 2014
- … 起炎菌は Streptococcus agalatiae で,ベンジルペニシリンカリウム 300万単位,1日6回投与を6週間,イソジン®シュガーパスタ軟膏の外用と,リファンピシンおよびトリメトプリム・スルファメトキサゾール製剤の内服を継続し,約10ヶ月かかったが褥瘡は治癒し再発は認めていない。 …
- NAID 130004688251
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- 販売名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分 注射用ペニシリンGカリウム20万単位 PENICILLIN G POTASSIUM 200,000 UNITS FOR INJECTION Meiji Seikaファルマ 6111400D2039 170円/瓶 処方せん医薬品 注射用 ...
- 製品名 注射用ペニシリンGカリウム20万単位 注射用ペニシリンGカリウム100万単位 一般名 ベンジルペニシリンカリウム 効能・効果 <適応菌種> ベンジルペニシリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ピシバニール注射用0.2KE
組成
成分・含有量:有効成分:1バイアル中
- 凍結乾燥粉末注2):0.56mg
乾燥菌体として:0.02mg(0.2KEに相当)
成分・含有量:添加物:1バイアル中
- 硫酸マグネシウム水和物:0.02mg
DL‐メチオニン:0.04mg
マルトース水和物:17.69mg
ベンジルペニシリンカリウム:540単位
リン酸二水素カリウム:含有
水酸化ナトリウム:含有
塩化ナトリウム:含有
懸濁用溶解液
- 1アンプル中:日局生理食塩液 2mL
- 注2)ストレプトコックス・ピオゲネス(A群3型)Su株ペニシリン処理凍結乾燥粉末。製造工程において、培地成分としてTodd Hewitt Broth(ウシの心臓、骨格筋、骨髄、脂肪組織、結合組織及び乳、並びにブタの心臓、膵臓及び胃由来)、牛肉(ウシの骨格筋由来)、ペプトンN粉末(ウシの乳をブタのパンクレアチン(ブタ膵臓由来酵素)で処理したもの)及びスキムミルク(ウシの乳由来)を使用している。
禁忌
- 本剤によるショックの既往歴のある患者
- ベンジルペニシリンによるショックの既往歴のある患者[本剤はベンジルペニシリンを含有している。]
効能または効果
胃癌(手術例)患者及び原発性肺癌患者における化学療法との併用による生存期間の延長
胃癌(手術例)患者及び原発性肺癌患者における化学療法との併用による生存期間の延長の場合
- 化学療法に併用し、各投与量(KE)を添付の生理食塩液で適宜懸濁溶解して、筋肉内、皮下又は皮内投与する。通常、初回0.2〜0.5KEより開始し、患者の状態を観察しつつ、連日又は隔日1回の投与で2〜3週間かけて2〜5KEまで漸増する。維持量は1回2〜5KE、週1〜2回とする。
ただし、同日内に同一患者に対し、2経路による投与は行わない。
消化器癌患者及び肺癌患者における癌性胸・腹水の減少
消化器癌患者及び肺癌患者における癌性胸・腹水の減少の場合
- 通常、1回5〜10KEを添付の生理食塩液で適宜懸濁溶解して、週に1〜2回漿膜腔内投与する。
ただし、同日内に同一患者に対し、2経路による投与は行わない。
他剤無効の、頭頸部癌(上顎癌、喉頭癌、咽頭癌、舌癌)及び甲状腺癌
他剤無効の、頭頸部癌(上顎癌、喉頭癌、咽頭癌、舌癌)及び甲状腺癌の場合
- 通常、1回5〜10KEを添付の生理食塩液で適宜懸濁溶解して、毎日又は数日に1回、腫瘍内又は腫瘍辺縁部に注入する。
ただし、同日内に同一患者に対し、2経路による投与は行わない。
リンパ管腫
リンパ管腫の場合
- 本剤の投与に際しては、生理食塩液で適宜懸濁溶解して、0.05〜0.1KE/mL濃度の懸濁溶解液を調製する。通常、吸引リンパ管腫液量と同量の懸濁溶解液を局所に注入する。1回総投与量2KEを上限として、年齢、症状により適宜増減する。
- 患者によって本剤に対する発熱などの感受性が異なるため、「消化器癌患者及び肺癌患者における癌性胸・腹水の減少の場合」、「他剤無効の、頭頸部癌(上顎癌、喉頭癌、咽頭癌、舌癌)及び甲状腺癌の場合」についても少量投与から始め、患者の状態を観察しつつ漸増することが望ましい。
慎重投与
- 心疾患・腎疾患のある患者[動物による毒性実験において、大量長期投与した場合に溶連菌感染症類似の所見(心障害、腎障害、アミロイドーシス等)がみられている。]
- セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
- 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状
- ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
間質性肺炎
- 間質性肺炎が発現又は増悪することがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難及び胸部X線検査異常等が認められた場合には、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
急性腎不全
- 急性腎不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、BUN、クレアチニンの上昇、尿量の減少等が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
薬効薬理
実験腫瘍に対する効果
自家誘発腫瘍に対する効果
- マウスの自然発生腫瘍8)及びメチルコラントレン誘発腫瘍9)を用いた実験で、本剤を各々腫瘍内、筋肉内に投与することにより、腫瘍増殖の抑制効果が認められた。
同系腫瘍に対する効果
- マウス10)及びラット11)の同系腫瘍を用いた実験で、本剤を腹腔内に投与し、それぞれ延命効果、腫瘍縮小効果が認められた。更にモルモット12)の同系腫瘍に本剤を腫瘍内投与し、腫瘍縮小効果が認められた。
化学療法との併用効果13)
- マウスのL1210腫瘍に対し、本剤を抗悪性腫瘍剤であるフルオロウラシルと併用することにより、化学療法単独群に比較して延命効果が認められた。
作用機序
腫瘍細胞に対する作用14)
- 本剤は腫瘍細胞に対する直接的増殖抑制作用が認められている。
生体防御反応に対する作用
- 本剤の投与により好中球、マクロファージ、リンパ球数の増加(ヒト15))、好中球(ラット16))、マクロファージ(ヒト15))、NK細胞(ヒト17))の活性化及びCTL細胞の誘導(ラット18))が認められた。更にこれら細胞の増殖、活性化に関与するIL‐1、IL‐2(マウス19))、IL‐8(ヒト20))、IL‐12(マウス21))、IFN‐γ(マウス22))、TNF‐α(ヒト20)、G‐CSF(ヒト20))、GM‐CSF(ヒト20))等のサイトカインの産生が認められることから、主に本剤の投与によって賦活された種々の宿主の生体防御反応を介して、抗腫瘍効果を発現するものと考えられている。
リンパ管腫に対する作用機序23,24)
- 本剤をリンパ管腫の局所に投与することにより炎症反応が惹起され、続いて炎症に関わるマクロファージ等の誘導や内皮細胞の透過性亢進作用を有するTNF等のサイトカインの産生が認められ、これらによりリンパ液の排出が促進され、管腔が縮小するものと考えられる(ヒト)。
有効成分に関する理化学的知見
性 状
- 白色〜類白色の凍結乾燥した吸湿性の粉末又は塊で、わずかに特異なにおいがある。生理食塩液を加えて振り混ぜるとき白濁ないしわずかに白濁する。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- benzylpenicillin、penicillin G、benzathine benzylpenicillin、benzylpenicillin potassium、benzylpenicillin benzathine hydrate
- ラ
- benzylpenicillinum
- 商
- バイシリン、バイシリンG、ピシバニール、ペニシリンGカリウム
- 関
- ペニシリンG penicillin G PCG、ベンジルペニシリンカリウム、ベンジルペニシリンベンザチン、ベンジルペニシリンベンザチン水和物
- ペニシリン
- 主としてグラム陽性菌に作用するもの
[★]
- 関
- benzathine benzylpenicillin、benzylpenicillin、benzylpenicillin benzathine hydrate、penicillin G
[★]
- 英
- potassium
- 同
- K+
- 関
- 高カリウム血症、低カリウム血症、腎 Kと酸塩基平衡の異常
- 植物の灰(pot-ash)が由来らしい
- アルカリ金属
- 原子番号:19
- 原子量:39.10
カリウム濃度を調節する要素
- PT.481-482
-
- 血中K+が細胞内、細胞内H+が細胞外へ移動→低カリウム血症、K排泄↑
- 血中H+が細胞内、細胞内K+が細胞外へ移動→高カリウム血症、K排泄↓
-
- レニン・アンジオテンシン系の亢進 or 細胞外K+濃度の上昇 のいずれかにより副腎皮質からアルドステロンが放出される
- Na/H交換体、Na-K-2Cl共輸送体、Na/K-ATPaseを活性化。
- β2受容体を介してKの取り込みを促進。Na-Kポンプの活性化による。
例外
- 水・電解質と酸塩基平衡 改訂第2版 p.153
- 水素イオンと共に投与される陰イオンが細胞内に移行しうる場合、電気的中性は保たれるのでカリウムイオンは細胞外に移動しない。
- (細胞内に移行する)乳酸イオン、酢酸イオン ⇔ (細胞内に移行しない)塩素イオン
基準値
- LAB
- 出典不明
尿細管での再吸収・分泌
- QB.E-128
- 再吸収 :近位尿細管、ヘンレループ
- 分泌・吸収:集合管(QB.E-128)、遠位尿細管(QB.E-130)、皮質集合管の主細胞(参考1)
調節するファクター
- 1. アルドステロン
- 2. 集合管に到達するナトリウムイオン:集合管では能動的にナトリウムが再吸収されるが、電気的中性を保つために受動的にカリウムが管腔側に移動する。(参考1)
臨床関連
-
- 尿中カリウム < 20mEq/L:腎外性喪失
- 尿中カリウム > 40mEq/L:腎性喪失
参考1
- 1. [charged] Pathophysiology of renal tubular acidosis and the effect on potassium balance - uptodate [1]
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- (フェニルメチル基)benzyl、benzylic
- 関
- ベンジリック
[★]
- 英
- linker
- 関
- リンカー、つなぎ役
[★]
- 英
- penicillin PC
- 関
- 抗菌薬