出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/12/26 16:23:54」(JST)
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2008年8月) |
Isovaleric acidemia | |
---|---|
分類及び外部参照情報 | |
イソ吉草酸
|
|
ICD-10 | E71.1 |
ICD-9 | 270.3 |
OMIM | 243500 |
DiseasesDB | 29840 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 | |
テンプレートを表示 |
イソ吉草酸血症(Isovaleric acidemia、Isovaleric aciduria、Isovaleric acid CoA dehydrogenase deficiency)[1]は分岐鎖アミノ酸であるロイシンの代謝異常を原因とする、珍しい常染色体劣性[2]先天性代謝異常症であり、 古典的な有機酸血症である。[3]
汗をかいた足の裏のような独特の尿臭が特徴である。[4]この臭いはイソ吉草酸の蓄積によって引き起こされる。
半数の症例で、生後数日以内に哺乳不良・嘔吐・痙攣・昏睡をもたらす疲労などが見られる。これらは通常生命に関わるほど深刻である。他の症例では、小児期にゆっくりと症状が現れる。感染症、高タンパク食品を引き金に発症することもある。
質量分析法による尿のスクリーニングにより早期診断が可能。[3]尿中のイソバレリルグリシン、血漿中のイソバレリルカルニチンの濃度上昇が見られる。
この疾患は常染色体劣性遺伝する。つまり、父母双方から異常な遺伝子を受け継いだ場合に発症する。片方の親からのみ受け継いだ場合、子供はキャリアとなるが、たいてい発症はしない。
IVD遺伝子にコードされるイソバレリルCoAデヒドロゲナーゼ(EC 1.3.99.10)は、タンパク質中の必須アミノ酸、ロイシンの代謝分解に関わる。IVD遺伝子の変異はこの酵素の活性を落とし、ロイシンの分解能力を低下させる。これによってイソ吉草酸が蓄積し、脳神経障害が起こる。
タンパク質、特にロイシンの制限が行われる。急性の憎悪には、イソ吉草酸と結合するグリシンやカルニチンが投与される。
また、ビオチンが投与されることもある。ビオチンはロイシン・イソロイシンの代謝に不可欠で、多くの有機酸血症患者がビオチンの恩恵を受けることができる。[5]また、他の原因でビオチンが欠乏しても、血中の有機酸濃度が上昇し、有機酸血症に似た深刻な症状が現れる。[6]ビオチン欠乏は血中の3-ヒドロキシイソ吉草酸濃度上昇によって検出できる。
米国では250,000人に1人の頻度で見られる。[1]
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
リンク元 | 「マススクリーニング」 |
拡張検索 | 「β-ヒドロキシイソ吉草酸血症」 |
関連記事 | 「吉草酸」「酸血症」「症」 |
分類 | # | 疾 患 名 | 遺伝性 | 頻 度 |
アミノ酸代謝異常症 | 1 | フェニルケトン尿症 | AR | 1/8 万 |
2 | メープルシロップ尿症 | AR | 1/60 万 | |
3 | ホモシスチン尿症 | AR | 1/100 万 | |
4 | シトルリン血症 | AR | 1/50 万 | |
5 | アルギニノコハク酸尿症 | AR | 1/8 万(軽症例を含む) | |
有機酸代謝異常症 | 6 | メチルマロン酸血症 | AR | 1/3 万(軽症型) |
7 | プロピオン酸血症 | AR | 1/40 万(重症型) | |
8 | イソ吉草酸血症 | AR | 1/100 万 | |
9 | メチルクロトニルグリシン血症 | AR(AD) | AD は1家系 | |
10 | ヒドロキシメチルグルタル酸血症 | AR | ||
11 | 複合カルボキシラーゼ欠損症 | AR | 1/20 万 | |
12 | グルタル酸血症1型 | AR | 1/10 万 | |
脂肪酸代謝異常症 | 13 | 中鎖アシルCoA 脱水素酵素欠損症 | AR | 1/10 万 |
14 | 極長鎖アシルCoA 脱水素酵素欠損症 | AR | 1/15 万 | |
15 | 三頭酵素欠損症(TFP欠損症) | AR | 日本では稀 | |
長鎖3-ヒドロキシアシル脱水素酵素欠損症(LCHAD欠損症) | ||||
16 | カルニチンバルミトイルトランスフェラーゼ-1欠損症(CPT1欠損症) | AR | 1/20 万 | |
糖質代謝異常症 | 17 | ガラクトース血症(I~III型) | AR | 1/42000 |
内分泌疾患 | 18 | クレチン症(先天性甲状腺機能低下症) | AR(AD) | 1/3000~4000( このうち15~20%が遺伝) |
19 | 先天性副腎過形成症 | AR | 1/15000 |
.