常位胎盤早期剥離
WordNet
- very young; "at an early age"
- before the usual time or the time expected; "she graduated early"; "the house was completed ahead of time" (同)ahead of time, too soon
- in good time; "he awoke betimes that morning" (同)betimes
- belonging to the distant past; "the early inhabitants of Europe"; "former generations"; "in other times" (同)former, other
- at or near the beginning of a period of time or course of events or before the usual or expected time; "early morning"; "an early warning"; "early diagnosis"; "an early death"; "took early retirement"; "an early spring"; "early varieties of peas and tomatoes mature before most standard varieties"
- being or occurring at an early stage of development; "in an early stage"; "early forms of life"; "early man"; "an early computer"
- expected in the near future; "look for an early end to the negotiations"
- of an early stage in the development of a language or literature; "the Early Hebrew alphabetical script is that used mainly from the 11th to the 6th centuries B.C."; "Early Modern English is represented in documents printed from 1476 to 1700"
- the state of lacking unity
- sorting one thing from others; "the separation of wheat from chaff"; "the separation of mail by postal zones"
- the act of dividing or disconnecting
- the social act of separating or parting company; "the separation of church and state"
- coming apart (同)breakup, detachment
- the space where a division or parting occurs; "he hid in the separation between walls"
- the termination of employment (by resignation or dismissal)
- fruiting spike of a cereal plant especially corn (同)spike, capitulum
- attention to what is said; "he tried to get her ear"
- good hearing; "he had a keen ear"; "a good ear for pitch"
- the sense organ for hearing and equilibrium
- that part of the ovary of a flowering plant where the ovules form
- the vascular structure in the uterus of most mammals providing oxygen and nutrients for and transferring wastes from the developing fetus
PrepTutorEJDIC
- (時間・時期が)『早い』,『初期の』 / 昔の / (普通より,予定より)早い / 近い将来の / (時間・時期的に)『早く』 / (予定・ふだんより)早く
- 〈C〉〈U〉『分離』,分割,別離・〈C〉(…の分離(分割)した箇所《+『of』+『名』》 / 〈C〉〈U〉(合意・判決に基づく)夫婦の別居
- 《所有・所属》…『の』,…のものである,…に属する・《材料・要素》…『でできた』,から成る・《部分》…『の』[『中の』] ・《数量・単位・種類を表す名詞に付いて》…の・《原因・動機》…『で』,のために(because of) ・《主格関係》…『の』,による,によって・《目的格関係》…『を』,の・《同格関係》…『という』・《関係・関連》…『についての』[『の』],の点で・《抽象名詞などと共に》…の[性質をもつ] ・《『It is』+『形』+『of』+『名』+『to』 doの形で,ofの後の名詞を意味上の主語として》・《分離》…『から』・《起原・出所》…『から』[『の』](out of) ・《『名』+『of』+『a』(『an』)+『名』の形で》…のような・《『名』+『of』+『mine』(『yours, his』など独立所有格)の形で》…の…・《時》(1)《副詞句を作って》…に《形容詞句を作って》…の・《時刻》《米》…前(to,《米》before)
- 〈C〉『耳』 / 《単数形で》『聴覚』,聴力,音感 / 《単数形で》じっと聞くこと,傾聴 / 〈C〉耳の形をした物
- (麦・とうもろこしなどの)穂
- 胎盤
UpToDate Contents
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English Journal
- Uterine autotransplantation in cynomolgus macaques: the first case of pregnancy and delivery.
- Mihara M, Kisu I, Hara H, Iida T, Araki J, Shim T, Narushima M, Yamamoto T, Moriguchi H, Kato Y, Tonsho M, Banno K, Aoki D, Suganuma N, Kagawa N, Takehara Y, Kato O, Koshima I.SourceDepartment of Plastic and Reconstructive Surgery, University of Tokyo, Tokyo, Japan. mihara@keiseigeka.name
- Human reproduction (Oxford, England).Hum Reprod.2012 Aug;27(8):2332-40. Epub 2012 May 30.
- BACKGROUND: For women with congenital uterine infertility, or for those who have undergone hysterectomy, uterine transplantation is one of the potential treatments to regain fertility. In this study, we utilized a primate model of uterine transplantation, and evaluated the patency of our microsurgic
- PMID 22647448
- [The effect of human placenta-derived mesenchymal stem cells on cord blood CD8(+);T cells activation, cellcycle and secretion of IL-17].
- Wang GY, Zhang SY, Li GY, Wang FF, DU HB, Luan XY.SourceDepartment of Immunology, Binzhou Medical University, Yantai 264003, China. wgy1201@163.com
- Xi bao yu fen zi mian yi xue za zhi = Chinese journal of cellular and molecular immunology.Xi Bao Yu Fen Zi Mian Yi Xue Za Zhi.2012 Jan;28(1):17-20.
- AIM: To study the effect of human placenta-derived mesenchymal stem cells (hPMSCs) on cord blood CD8(+);T cell activation, cell cycle and secretion of IL-17, and to provide the theoretical basis for it application in the cell-based therapies.METHODS: hPMSCs were isolated from mature placenta by th
- PMID 22230497
Japanese Journal
- アプガースコア0点の重症仮死にもかかわらず順調に経過した超未熟児の1症例
- 西野 力男,中山 治美
- 医療 46(5), 367-370, 1992
- Apgar score 0点で出生した在胎31週, 出生体重950g, 男児の極小未熟児で重症新生児仮死にもかかわらず. 順調に経過した症例を経験した. 母親は, 胎児仮死と胎盤早期剥離のため緊急帝王切開が施行され, 腰椎麻酔時ショック状態となった. 症例は全身チアノーゼを呈し, 脈拍, 自発呼吸なく筋の低緊張にて出生したため, 直ちに心マッサージ, 胸部のタッピングによる吸引や100%酸素による …
- NAID 130004314732
- 妊娠各期の母体血清および羊水中における腫瘍関連糖蛋白CA130の濃度ならびにその起源についての検討
- 小林 史典,佐川 典正,岡垣 篤彦,中村 光作,野々垣 真佐史,南部 吉彦,伴 千秋,藤井 信吾,森 崇英,佐賀 恒夫,遠藤 啓吾
- 日本産科婦人科學會雜誌 42(4), 327-332, 1990-04-01
- CA130は, 卵巣癌や肺癌でその血中濃度が上昇することが知られている. 一方, このCA130は, 妊婦血液中および羊水中にも高濃度に存在する. そこで, まず, 妊娠各期の羊水ならびに妊婦血液中のCA130濃度を測定した. ついで, 同時期の卵膜, 脱落膜ならびに胎盤組織中CA130濃度を測定し, これらを相互に比較することにより, 羊水中CA130の起源ならびに妊婦血中CA130濃度の上昇機 …
- NAID 110002105575
- 小寺 敬一
- 家畜繁殖学雑誌 32(2), 69-77, 1986
- 日本白色種ウサギの妊娠5日から満期までの22例の胎盤を用いて組織学的観察を行い,胎盤を構成する層の区分とその消長を検討した。<BR>1. ウサギの胎盤は次の4層に区分された。子宮腔面から筋層へ向って胎盤迷路層(Placentallabyrinth),接合層(Junctionalzone),脱落膜壊死層(Decidua•zoneofnecrosis)および脱落膜分離層(Decidua•z …
- NAID 130004214119
Related Links
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- Placental abruption (abruptio placentae) is an uncommon yet serious complication of pregnancy. The placenta is a structure that develops in the uterus during pregnancy to nourish the growing baby. If the placenta peels away from the ...
★リンクテーブル★
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- 英
- early separation of placenta
- ラ
- abruptio placentae
- 同
- 胎盤早期剥離、子宮胎盤溢血 apoplexia uteri uteroplacental apoplexy
- 関
- 胎盤後血腫、
定義
- 正常位置すなわち子宮体部に付着している胎盤が、妊娠中または分娩経過中の胎児娩出以前に、子宮壁より剥離するもの(NGY)
病因
- 妊娠高血圧症候群、早期胎盤剥離の既往、切迫早産(前期破水)、外傷(交通事故など)(GUI)
- 妊娠高血圧症候群(常位胎盤早期剥離の50-70%に妊娠高血圧症が存在するとも(NGY))
- 早産例では絨毛膜羊膜炎(NGY)
- 外傷(交通事故、暴行(腹部打撲)、外回転術、臍帯、羊水穿刺) (NGY)(PRI)
- 急激な羊水腔圧の低下(羊水過多の破水時、双胎の第1児娩出後) (NGY)
リスクファクター(GUI)
- 常位胎盤早期剥離:10倍
- 母体の妊娠中期のAFP高値を示す妊婦:10倍
- 慢性高血圧:3.2倍
- 妊娠24週の子宮動脈血流波形にnotch がみられる症例:4.5倍
- 子宮内感染例:9.7倍
- 前期破水:(48時間未満)2.4倍、(48時間以上)9.9倍
疫学
- 発生率:総分娩数の約0.5-1.3% (NGY)。全妊娠の約0.5%(PRI)
- 胎児死亡やDICを合併する重症例:全妊娠の0.1-0.2%(PRI)
- 重症例の母体死亡率:約1-2%(NGY)(PRI)。
- 児の周産期死亡率:30-50% (NGY)、20-80%(PRI)
病態形成(PRI)
- 早期剥離は基底脱落膜の出血に始まり、形成された胎盤後血腫がこれに接する胎盤をさらに剥離・圧迫し、最終的には胎盤機能を障害する。剥離部位によって外出血をみる場合と,剥離した胎盤と子宮の間に血腫を形成し外出血をみない潜伏出血といわれる状態になる場合とがある。
- 胎盤の剥離は、子宮内出血と胎児環境の悪化を同時にもたらす。出血のために腹痛,子官内圧の上昇,子宮壁の硬化,そして外出血が起こる。胎児は低酸素症のために急速に胎児仮死に陥り,剥離の程度によっては救命処置を行う余裕のないまま子宮内胎児死亡に至る。子宮内圧の上昇のために子宮筋層内に血液が浸潤し,子宮胎盤溢血の状態となる。胎盤の剥離の進行とともに,トロンボプラスチンの豊富な繊毛成分が母体の静脈から大循環へと流入しDICを引き起こす。
症状
- 常位胎盤早期剥離は臨床症状の程度によって4群に分類され、重傷度により異なる(表)(GNY)
- 初発症状:急激な下腹痛、子宮壁の硬化(板状硬)、子宮収縮、外出血(PRI)
- 典型的には切迫早産様症状(性器出血,子宮収縮,下腹部痛)(GUI)
1. 下腹部痛(NGY)
- 急激に子宮底が上昇し,腹壁が強く緊張し(板状硬,子宮強直)、胎児部分の触知は困難となる。子宮体部、とくに胎盤の付着部位に圧痛を認める。
2. 性器出血(NGY)
- 前置胎盤と異なり外出血は比較的少量であり、陣痛間欠期に増量する。破水後であれば血性羊水を認めることがある。出血量が多い場合、母体は出血性ショックに陥り、血圧低下、頻脈、顔面蒼白などの症状を呈する。とくに内出血(胎盤後血腫)が多い症例では血腫内で凝固因子が消費され、また組織トロンボプラスチンが母体血中へ流入することにより母体にDICを発症するため予後はきわめて不良である。
軽症例(PRI)
- 下腹痛,満期に入る前に突然起こる陣痛が初発症状であることが多い。その場合、I期出血、破水しているときの血性羊水が特徴的な症状である。分娩は比較的急速に進行し、胎児心拍で胎児仮死徴候が明らかとなることが多い。
中等症例(PRI)
- 早期にはshockあるいはDICの臨床症状は呈さないが、処置が遅れると重症例に近い経過になる。
重症例(PRI)
- 発症直後に胎児死亡をきたし、大量の出血のために母体はshock状態となり、DICによる出血傾向が出現する。その場合,腹痛や外出血が著明であることがほとんどである。
診断
診断方針 (GUI)
- 妊娠後半期に切迫早産様症状(性器出血,子宮収縮,下腹部痛)と同時に異常胎児心拍パターンを認めた時は常位胎盤早期剥離を疑い以下の検査を行う。
- 超音波検査
- 血液検査(血小板,アンチトロンビン活性[以前のアンチトロンビンIII 活性],FDPあるいはD-dimer,フィブリノゲン,GOT,LDH など)
- 鑑別診断として前置胎盤,切迫早産を念頭に置く(NGY)。
外診
- 腹部は全体に緊満し、全体的に圧痛を認めるが胎盤剥離部位に一致して強い圧痛がある。子宮筋の緊張のために胎児部分の触知は困難である。内出血量が多い場合は子宮底の上昇が認められる(PRI)。
内診
- 外出血を認めることが多い。未破水で子営口が拡大している場合は、緊満した胎胞を触知する。既破水の場合は血性羊水の流出を認める(PRI)。
全身所見
- 出血の程度によって貧血症状を認める。外出血の程度に比べて重症感が強いのが特徴的である(PRI)。
分娩監視装置による胎児心拍陣痛図(CTG)の所見
- 胎盤剥離面積の程度に伴い、基線細変動の消失、遅発一過性徐脈、遷延性徐脈、sinusoidal pattern、児心音の消失を認める(NGY)(GUI)。子宮収縮曲線ではさざ波様の子宮収縮、過強陣痛を認めることがある(NGY)。
超音波断層法
- 胎盤の所見は剥離が起こってからの時間経過によって変化する。剥離直後は、胎盤後血腫を胎盤実質から区別することは困難で、胎盤実質の「肥厚・巨大化」という印象を受ける。やや時間が経過すると血腫部分のechogenicityが低下してecho free spaceとして描出され、胎盤と区別できる(PRI)。1週間以内には低輝度となる(GUI)。超音波での常位胎盤早期剥離の診断は感度24%、特異度96%であり(GUI)、超音波所見がなかったからといって常位胎盤早期剥離を否定できない。
- 胎児心拍動の有無を確認する。次に胎盤の肥厚像(5cm以上),胎盤後血腫の有無を確認する。中等症~重症では明らかなecho free spaceを認めるが、軽症では必ずしも血腫像を認めるとは限らない(NGY)。
検査所見
- Hb値の低下、DIC所見(血小板数の減少、出血・凝固時間の延長、PT-APTTの延長、フイブリノーゲンの低下、AT IIIの低下、FDPの上昇)が認められる(NGY)。特にFDP高値(D-dimer高値)、フィブリノゲン低値を伴いやすい(GUI)。
鑑別診断(PRI)
1. 前置胎盤
- 突発する外出血が特徴的である。腹痛はないことが多いが、子宮収縮に伴って出血が起こった場合には鑑別の必要が生じる。今日では、超音波断層検査によって前置胎盤の疑診は比較的容易である。発症前に前置胎盤の診断がなされていれば問題ないが、発症後に初めて超音波検査を行う場合、早期剥離例では胎盤の「肥厚・巨大化」所見のために、胎盤が内子宮口付近に存在しているように描出されることがあり、注意が必要である。
2. 子宮破裂
- 突発する下腹痛・外出血・ショック状態という点で共通する。外出血の割に重症感が強い点も同一である。子宮破裂の場合、発症からショック状態への進行がきわめて迅速であること、胎児の腹腔内への脱出が起こり、その結果胎児部分の触知が容易であることが鑑別点となる。消費性の凝固障害をきたすことが多いので、出血傾向の有無を鑑別診断に用いることは危険である。
治療
- 治療は(1)母胎状態の安定化、(2)子官内容の速やかな除去、(3)DICの予防・早期離脱が軸となる(PRI)(GUI)。
母胎状態の安定化(PRI)(GUI)
- 常位胎盤早期剥離と診断がついた時点で母体がショック・DICに陥っている場合は、母体の全身管理を優先とする。母体の全身状態が安定している場合はただちに児を急速遂娩する(NGY)(GUI)。
- 1. 直ちに血管確保を行い、輸液を開始し、大量の輸血の準備をする。
- 2. 血液検査として重要なのは、血算、出血時間、凝固時間(臨床的には活性化凝固時間が迅速に結果が出て有効である)、血沈、PT、 APTT、fibrinogen、FDP、ATIII、血液生化学などである。尿蛋白の有無を調べる。
- 3. 膀胱にカテーテルを留置し,時間尿量の測定を行う。
- 4. 出血量を評価し、必要量の輸血を行う。新鮮血が望ましいが、入手が困難な場合は濃厚赤血球でもよい。凝固系検査で凝固因子の低下が推測される場合は新鮮凍結血漿を追加する。
- 5. 輸液・輸血により母体のショック状態の改善を図り、 1時間最低限50mlの尿量を確保する。その際、過剰に急速な大量の輸液・輸血は肺水腫・心不全を引き起こす危険がある。中心静脈カテーテルを留置して,中心静脈圧を測定しながら輸液量を決めることが望ましい(中心静脈カテーテルの挿入部位は患者の状態によって決定されるべきである。出血傾向のある場合、鎖骨下からのアプローチは血腫形成の危険もあるので最善とは限らない。むしろ肘静脈からのアプローチのほうが安全である場合もある)。
- 6. 児が生存している場合は、分娩監視装置を装着し連続監視を行う。発症当初、胎児に問題が認められない例でも、急速に胎児の状態が悪化することがある。
- 7. 帝王切開術を行う必要が生じる場合が多いので,手術に耐える状態に安定させることが大切である。
分娩の時期・方法
- 常位胎盤早期剥離と診断された場合、母児の状況を考慮し、原則、急速遂娩を図る(GUI)。DICの進行は母体の生命予後にかかわるので待期治療の余地はない。児の胎外生活能の有無は考慮されない(PRI)。
- non-reassuring fatal statusのない例では、経腹分娩をめざしてもよい(PRI)。その場合は慎重に母体の凝固系的検査・胎児モニタリングを続け、DICの症状が進行する場合、non-reassuring fatal statusのある場合は急速遂娩を行う(PRI)(GIO)。経膣分娩が短時間で終了する見込みのない場合は(1)帝王切開術を施行するか、(2)人工破膜を行う(PRI)(GUI)。人工破膜は子宮内圧を低下させ、トロンボプラスチンや活性化凝固因子の大循環への流入低減、子宮収縮による剥離部位での出血量低減に効果が期待されているがその証明はなされていない(GUI)。
- 胎児死亡をきたしている例、DICに注意しながら積極経膣分娩もしくはDICに注意しながらの急遂分娩が推奨されている(GUI)
- 子宮が子宮胎盤溢血の状態にある例では、子宮筋が互いに離断され、子宮収縮による止血が不十分になるために胎児胎盤の娩出後に弛緩出血を起こしやすい。子宮収縮が不良で出血が持続する場合には子宮を摘出する。全身状態が子宮全摘術に耐えないと判断される場合は、腹上部切断術を選択することがある。
DICへの対処
- 母体にDICを認める場合は可及的速やかにDIC治療を開始する(GUI)。
- DIC徴候が認められる場合は、メシル酸ガバキサート(FOY)、ナフモスタット(FUTHAN)などを投与して凝固系・線洛系の抑制を図る。ATIIIの低下が認められるときはATIII製剤を投与する。子宮内容の除去が迅速に行われてDICの原因が取り除かれれば、 DICの諸徴候は急速に消失することが多い(PRI)。
分娩後の処置
- 分娩後はDICに伴う多臓器不全(特に肝腎機能障害、Sheehan症候群、手術部位の血腫形成、輸血後肝炎、術後感染症などに注意する。(PRI)
- 帝王切開時に胎盤付着部の子宮漿膜面が青紫色に変色していた場合(Couvelaire uterus)は子宮収縮が不良となりやすいため弛緩出血に十分注意する。難治性の弛緩出血に対してはPorro手術を行う(NGY)。
国試
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- 関
- discrete、disjunction、dissociate、divorce、divorced、fractional、fractionate、isolate、isolation、resolve、segregate、segregation、separate、sort
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- 関
- archaic、beginning、early stage、early-stage、initial、initially、preterm、soon
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