フォレスター分類
Japanese Journal
- 輸液療法 心不全患者への輸液療法--高齢者,合併症など (心不全--最新の基礎・臨床研究の進歩(下))
- PDE3阻害薬 ホスホジエステラーゼ(PDE)3阻害薬の使い方 (心不全--最新の基礎・臨床研究の進歩(下)) -- (心不全治療薬概論)
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- 循環器病棟1年目の看護師です。プリセプターの先輩看護師にフォレスター分類と心係数について質問されたものの上手く答えられなかったことから、勉強して心不全の重症度と治療の違いをしっかり把握してきなさいと強く言われて ...
- 循環器診療で繁用される用語を中心に、最新の研究理解に必要な用語も加味し編簿された「循環器用語ハンドブック(WEB版)」から、Forrester(フォレスタ)分類を解説しています。
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★リンクテーブル★
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[正答]
※国試ナビ4※ [104I001]←[国試_104]→[104I003]
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- 英
- myocardial infarct, MI (M), myocardial infarction
- 関
- postmyocardial infarction、心筋梗塞の心電図、冠状動脈
定義
原因
- 血栓の塞栓(冠状動脈粥状硬化巣の破綻、心房細動、心内膜炎、弁膜症)
- 血管炎、解離性動脈瘤、川崎病
リスクファクター
分類
時間
筋層の梗塞の深さ
梗塞部位による分類
重症度
STEMI患者における血圧と脈拍(HIM.1533)
- ST上昇心筋梗塞(STEMI)を起こした患者の多くは、最初の1時間以内では正常な血圧と脈拍を示す。
- 前壁梗塞を起こした患者の1/4は頻脈と高血圧
- 下壁梗塞を起こした患者の1/2は徐脈と低血圧
急性心筋梗塞と房室ブロック (HIM.1420)
- 前壁梗塞より下壁梗塞で2度以上の房室ブロックがよく起こる。下壁梗塞でのブロックの程度は、房室結節の中でより安定で狭い補充調律である傾向にある。これにたいし、前壁梗塞は房室結節複合の遠位、ヒス束、索枝(bundle branch)での房室ブロックと関連しており、広いQRS複合、不安定な補充律動、および高い死亡率を伴う悪い予後に終わる。
検査
心電図
QB CBR vol.3 p.201
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I
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II
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III
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aVR
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aVL
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aVF
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V1
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V2
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V3
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V4
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V5
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V6
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冠動脈
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前壁中隔
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V1-4
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○
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○
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○
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○
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LAD
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側壁
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I,aVL,V5-6
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○
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○
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○
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○
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LCX
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下壁
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II,III,aVF
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○
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○
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○
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RCA
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後壁
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V1(↑R)
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*
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aVRは正常心電図では幅広いQ波を呈する
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PHD. 102
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I
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II
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III
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aVR
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aVL
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aVF
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V1
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V2
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V3
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V4
|
V5
|
V6
|
冠動脈
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下壁
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II,III,aVF
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○
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○
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|
○
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RCA
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前壁中隔
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V1-V2
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○
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○
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LAD
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前壁心尖
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V3-V4
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○
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○
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LAD(distal)
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前壁側壁
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I,aVL,V5-6
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○
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○
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○
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○
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LCX
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後壁
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V1,V2(↑R)
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*
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*
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RCA
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- 心電図の読み方パーフェクトマニュアル p.131も参考に
心電図の異常波形と時間経過
- PHD.105
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hyper acute
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acute
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hours
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day 1-2
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days later
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weeks later
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心筋虚血
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心筋壊死
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ST
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ST上昇
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ST上昇
|
ST上昇
|
ST正常化
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ST正常
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T
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T波増高
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T波増高
|
T波増高
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陰性T
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T正常
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R
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↓R振幅
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Q
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異常Q出始め
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異常Q深くなる
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異常Q
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心電図の異常波形と時間経過 QB CBT vol3.237
- 1. 発症直後よりT波の増高(超急性期T波)とSTの上昇が見られる
- 2. 発症後1-数時間を経過すると貫壁性の心筋壊死が生じ、異常Q波が出現し始める
- 3. 数日後よりSTは基線に戻り始め、T波の陰転が始まる。およそ1週間後にはSTは基線に戻り、陰性T波(冠性T波)が完成する。この時期になってもST上昇が持続する場合には心室瘤の形成が危惧される。
- →also see心電図の読み方パーフェクトマニュアル p.169-170
心エコー
胸部単純X線
血液検査
- CK:上昇
- CK-MB:上昇
- AST:上昇
- ALT:正常
- LDH:上昇
- 白血球:上昇
- ヒト心臓由来脂肪酸結合蛋白(H-FABP):上昇
- ミオグロビン:上昇
- 心筋トロポニンT:上昇
- 心筋トロポニンI:上昇
治療
ガイドライン
- 1. 急性心筋梗塞(ST上昇型)の診療に関するガイドライン
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2008_takano_h.pdf
国試
[★]
- 英
- Killip classification
- 同
- Killip分類
- 関
- 心筋梗塞、Forrester分類
概念
- 急性心筋梗塞の初診時の心不全重症度と予後推定の指標となる。
- 聴診所見で心機能障害の分類を行っている
心筋梗塞の重症度分類
class分類
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所見
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死亡率(%)
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class 1
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聴診上正常
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心不全無し
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8
|
class 2
|
全肺野の1/2未満でラ音聴取(下肺野で)
|
軽度~中等度心不全
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30
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class 3
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全肺野の1/2以上でラ音聴取
|
44
|
肺水腫、重症心不全
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class 4
|
心原性ショック
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血圧≦90mmHg, 尿量減少
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80-100
|
[★]
- 英
- Forrester classification
- 同
- Forrester分類
- 関
- 重症度分類、心不全、心係数、肺動脈楔入圧
治療薬と予後
- 不整脈の管理 → 鎮痛薬(モルヒネ)、β遮断薬
- 死亡率:5%
- 肺うっ血が見られたが利尿薬(循環血流量↓)、血管拡張薬(血液の末梢への移動)
- 死亡率:10%
- 補液をし、効果不十分あらカテコラミン、ペーシングを行う。
- 死亡率:約25%以下
- カテコラミン、ジギタリス、血管拡張薬、利尿薬、抵抗性の場合にはIABPなどで強力な振捕縄を行う。
- 死亡率:約50%以下
[★]
- 英
- taxonomy, classification