- 24歳の女性。独語と興奮とが激しいために家族とともに救急車で来院した。既往歴と家族歴とに特記することはない。大学卒業後商社に就職、未婚。1週前に咽頭痛、咳および発熱のために感冒薬の投与を受けたが、その後も咽頭痛が続いた。今朝37.5℃の発熱があり頭痛を訴えた。昼ころから多弁になり意味不明の言動が多くなり、興奮も強くなった。来院時、急性錯乱状態で、話しかけても全く意思疎通ができない。運動麻痺はなく深部反射に異常を認めない。対応としてまず行うのはどれか。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 5日前から高熱があり近医で抗菌薬を投与されたが解熱せず、2日前から皮疹も出現してきた。皮疹は発熱時に増強する。
- 体温40.2℃。脈拍120/分、整。両側頚部に径15mmのリンパ節を数個ずつ触知する。心雑音はない。肝を右肋骨弓下に3cm、脾を左肋骨弓下に2cm触知する。関節腫脹は認めない。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。
- 血液所見:赤沈110mm/1時間、赤血球310万、Hb9.5g/dl、Ht29%、白血球21,200(桿状核好中球9%、分葉核好中球59%、好酸球3%、単球3%、リンパ球26%)、血小板52万。
- 免疫学所見:CRP20.5mg/dl、基準0.3以下)、ASO500単位(基準250以下)、リウマトイド因子陰性、抗核抗体陰性。咽頭培養は常在菌のみ、血液培養は陰性。
- 入院から治療までの3日間の体温表を以下に示す。
- この疾患に特徴的な皮疹はどれか。
[正答]
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[★]
- 4か月の乳児。2日前から鼻汁と咳嗽とがあり、次第に咳嗽が増強し、喘鳴を伴なったため来院した。アレルギー性疾患の家族歴はない。呼吸数48/分。鼻翼呼吸があり、聴診でfine crackles(捻髪音)とwheezesとを認める。白血球5,000。CRP0.2mg/dl(基準0.3以下)。RSウイルス抗原陽性。この疾患で正しいのはどれか。
- (1) 夏季に流行する。
- (2) 吸気性の呼吸困難である。
- (3) 気管支拡張薬の吸入が有効である。
- (4) 酸素テントに収容する。
- (5) ネブライザーで加湿する。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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[★]
- 英
- herpes simplex encephalitis, HSE
- 同
- (国試)ヘルペス脳炎, herpes encephalitis
- 関
- 脳炎、クリューバー・ビューシー症候群(Kluver-Bucy syndrome)
[show details]
検査
MRI
治療
参考
- 1. [charged]Herpes simplex virus type 1 encephalitis - uptodate [1]
- 2. 単純ヘルペス脳炎診療ガイドライン - 日本神経感染症学会
- http://www.neuroinfection.jp/guideline001.html
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