- 4か月の乳児。2日前から鼻汁と咳嗽とがあり、次第に咳嗽が増強し、喘鳴を伴なったため来院した。アレルギー性疾患の家族歴はない。呼吸数48/分。鼻翼呼吸があり、聴診でfine crackles(捻髪音)とwheezesとを認める。白血球5,000。CRP0.2mg/dl(基準0.3以下)。RSウイルス抗原陽性。この疾患で正しいのはどれか。
- (1) 夏季に流行する。
- (2) 吸気性の呼吸困難である。
- (3) 気管支拡張薬の吸入が有効である。
- (4) 酸素テントに収容する。
- (5) ネブライザーで加湿する。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 24歳の女性。独語と興奮とが激しいために家族とともに救急車で来院した。既往歴と家族歴とに特記することはない。大学卒業後商社に就職、未婚。1週前に咽頭痛、咳および発熱のために感冒薬の投与を受けたが、その後も咽頭痛が続いた。今朝37.5℃の発熱があり頭痛を訴えた。昼ころから多弁になり意味不明の言動が多くなり、興奮も強くなった。来院時、急性錯乱状態で、話しかけても全く意思疎通ができない。運動麻痺はなく深部反射に異常を認めない。対応としてまず行うのはどれか。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
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- 72歳の男性。腹部全体の激痛と出血性下痢とを主訴に来院した。昨日昼ころから腹痛と下痢とが始まった。便中からべ口毒素産生菌が検出され入院した。入院後も下痢症状が続いている。血液所見:赤血球 290万、Hb 10.0g/dl、Ht 28%。破砕赤血球を認める。血清生化学所見:尿素窒素 34mg/dl、クレアチニン 1.8mg/dl。適切な治療方針はどれか。
- a. 強力な止痢薬を投与する。
- b. 広域スペクトル抗菌薬を投与する。
- c. 補液で水分と電解質とを補う。
- d. 透析療法を速やかに行う。
- e. 輸血でヘモグロビン12g/dlを保つ。
[正答]
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