Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/09 03:19:44」(JST)
[Wiki ja表示]
来談者中心療法(らいだんしゃちゅうしんりょうほう、クライエント中心療法、Client-Centered Therapy)は、カール・ロジャーズとその共同研究者たちにより提唱され、展開している心理療法の一派。 その名称は、ロジャーズによって、非指示的療法(Non-Directive Counseling)から来談者中心療法、そして人間中心療法(Person Centered Approach)へと、時代を追って改名されている。
ロジャーズは、個人のパーソナリティを、自己概念と経験の一致、不一致から説明。自己概念と経験の不一致が不適応や病理を生み出すと説明した。
これはオットー・ランク(Otto Rank)の意志療法の影響から生まれたもので、ロジャーズは晩年、あるインタビューに答えて「わたしの師はオットー・ランクと、自分のクライエントたちです」と述べている。なお、ロジャーズははじめて心理療法を受診する者を「患者」ではなくクライエントと称した。
目次
- 1 概論
- 1.1 非指示的療法(Non-Directive Therapy)
- 1.2 来談者中心療法/クライエント中心療法(Client-Centered Therapy)
- 1.3 人間中心アプローチ/パーソンセンタードアプローチ(Person-Centered Approach:PCA)
- 1.4 非指示的療法のエビデンス
- 2 関連項目
- 3 外部リンク
概論
非指示的療法(Non-Directive Therapy)
非指示的療法の時代においては、ロジャーズは、繰り返し、感情の反射、明確化などの、カウンセラーの技術を提唱したが、「非指示的療法は単なるオウム返しのみで成立する」という誤解が広まったため、名称を来談者中心療法と改め、カウンセラーの態度条件を重視するようになる。
来談者中心療法/クライエント中心療法(Client-Centered Therapy)
来談者中心療法では、カウンセラー側の知識の量や権威は不必要とされ、それよりも、カウンセラーの態度、すなわち、無条件の肯定的関心、共感的理解、自己一致をどう実現するかが重視される。カウンセラーの態度条件を満たすためには、カウンセラー自身の自己実現が求められる事となる。さらに、後期のロジャーズや現在のロジャーズ派においては、プレゼンス(人がそこにいる事)という概念が重視されるようになった。
人間中心アプローチ/パーソンセンタードアプローチ(Person-Centered Approach:PCA)
後年のロジャーズは、個人カウンセリングよりも、エンカウンターグループ、エンカウンターを通した世界平和の実現へと関心を移し、それに伴い、来談者中心療法からパーソンセンタードアプローチへと名称を変更する。
ロジャーズの共同研究者や弟子たちは、ロジャーズの考えを引き継ぎ、発展させた。バージニア・アクスラインは子どもへのプレイセラピーに応用、ユージン・ジェンドリンはフォーカシングとフォーカシング指向心理療法を提唱、ロジャーズの娘ナタリー・ロジャーズは表現アートセラピーを実践、プルーティは精神障害や知的障害を対象に、プリセラピーを提唱した。
非指示的療法のエビデンス
コクランライブラリーによるとNon-Directive Counselingは軽~中程度のうつ病、パニック障害にエビデンスを持つ。
関連項目
- 臨床心理学
- 人間性心理学
- カウンセリング
- 教育相談
- 動機づけ面接
外部リンク
心理療法 |
|
学派 |
力動精神医学 |
|
|
認知と行動 |
- 行動療法: 認知行動療法
- 論理療法; 臨床行動分析
|
|
人間主義 |
- 来談者中心療法
- 感情焦点化療法
- 実存療法
- フォーカシング
- ゲシュタルト療法
- 意味中心療法
|
|
その他 |
- 芸術療法
- 物語療法
- 遊戯療法
- 現実療法
- 交流分析
- 音楽療法
- 森田療法
- 一覧
|
|
|
アプローチ |
- 短期療法
- カウンセリング
- オンラインカウンセリング
- 非指示的療法
- 収容療法
- セルフヘルプ
- 支援団体
|
|
調査 |
|
|
技法 |
行動療法 |
|
|
その他の個別の治療法 |
- 自律訓練法
- 生体自己制御
- 暴露療法
- 自由連想法
- 催眠療法
|
|
集団精神療法 |
- 家族療法
- 心理劇
- 感受性訓練
- 関係性カウンセリング
|
|
|
人々 |
- アルフレッド・アドラー
- バージニア・アクスライン
- アーロン・ベック
- アルバート・エリス
- ミルトン・エリクソン
- エリク・エリクソン
- ヴィクトール・フランクル
- ジークムント・フロイト
- ユージン・ジェンドリン
- カレン・ホーナイ
- カール・ユング
- メラニー・クライン
- ジャック・ラカン
- ロナルド・D・レイン
- ロロ・メイ
- サルバドール・ミニューチン
- フレデリック・パールズ
- カール・ロジャーズ
- ヴァージニア・サティア
- マーティン・セリグマン
- バラス・スキナー
- ポール・ワツラウィック
- ジョセフ・ウォルピ
- アーヴィン・D・ヤーロム
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- カウンセリングの実際 : セクシュアル・ハラスメントを中心に
- 下河辺 宏功
- 明倫歯科保健技工学雑誌 4(1), 98-103, 2001-03
- … 本講演ではセクハラについて理解を深めるために事例を紹介し,ロジャースの非指示的カウンセリングを中心に,セクハラを想定したカウンセリングの実習を試みた。 …
- NAID 110004599363
Related Links
- カウンセリングの方法(技法). カウンセリングの方法は、その基礎となる心理学の理論的 立場によっていろいろに分かれるが、ここでは、その主な考え方と方法について述べる。 (1)指示的カウンセリング. これは、カウンセラーが来談者について多くの資料を集め、 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- person-centered approach
- 関
- 非指示的カウンセリング
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- instruction、indication、instruct、direct、point、indicate、dictate
- 関
- 表す、インストラクション、指し示す、指揮、指摘、指導、指標、示す、指令、徴候、直接、直接型、直接的、点、配向、表示、向ける、方向づける、適応症、効能、説明書、口述、必要を示す、ポイント、ダイレクト、要点
[★]
- 英
- serine, Ser, S
- 同
- 2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸 2-amino-3-hydroxypropionic acid
- 関
- アミノ酸
- 極性。無電荷。
- ヒドロキシル基(hydroxyl group)を有する。
- アラニンの側鎖にヒドロキシル基が付いた形をしている。
- 側鎖:
-CH2-OH
- Kinaseの標的となり、リン酸イオンが結合する。
-CH2-O-H2PO3
[★]
- 英
- counseling、counselling、counsel
- 関
- カウンセラー、助言、クライアント中心療法
[★]
- 英
- target
- 関
- ターゲット、標的