-大腿四頭筋短縮症
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2019/12/17 08:51:42」(JST)
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筋短縮症(きんたんしゅくしょう)とは、筋肉注射による物理的な刺激、あるいは注射液による刺激が原因となって筋肉組織が破壊され線維化し、運動機能に障害が生じた症状。大腿四頭筋が障害された大腿四頭筋拘縮症が有名であるが、その他、注射を受けた部位によって、三角筋短縮症、上腕三頭筋短縮症、殿筋短縮症等の種類がある。以前は筋短縮症という名称が広く使われていたが、筋肉だけではなく、関連する関節にまでも機能障害が生じているという意味で、筋拘縮症とも呼ばれるようになった。またそれ以前は、多発した地域の名を取って、泉田病や今立病と呼ばれたこともある。薬害筋短縮症の会が1974年8月に結成されている。9
症状
障害された筋肉の箇所にしこりや、外見的な陥没が見られる。また、部位に応じて様々な運動障害が見られる。
大腿四頭筋拘縮症の場合、大腿直筋が障害された直筋型と、中間広筋あるいは外側広筋が障害された広筋型、その両方が障害された混合型があり、それぞれに異なる症状を来す。
社会問題
抗生物質や解熱剤、栄養剤などを必要以上に注射したことが原因であるとし、注意を喚起しなかった国や製薬会社を相手取って、1973年以来提訴が相次いだ[1]。
脚注
- ^ 阪本桂造、「大腿四頭筋拘縮症 (短縮症) について -この疾患を風化させないために-」昭和医学会雑誌 Vol.67 (2007) No.1 P43-50, doi:10.14930/jsma1939.67.43
参考文献
- 注射の功罪 大腿四頭筋拘縮症をめぐって 東京大学出版会 ISBN 4130060635
関連項目
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- 1. 大腿四頭筋腱の損傷quadriceps muscle and tendon injuries [show details]
… extension lengthens the quadriceps muscles producing a greater potential force moment when the muscles contract. The athlete with limited hip extension may have a flexion contracture from prior injuries to …
- 2. 小児や骨格が未成熟な青年の急性膝関節痛へのアプローチapproach to acute knee pain and injury in children and skeletally immature adolescents [show details]
…expertise. Patellar dislocation typically occurs when the lower leg is externally rotated and the quadriceps muscle forcefully contract to extend the knee. Patellar dislocation also can follow collision with …
- 3. 小児のミオパチー患者や筋生検を受ける小児患者に行う麻酔anesthesia for children with myopathy and for children who undergo muscle biopsy [show details]
…to the specimen if standard anatomical muscle biopsy is performed. Contracture test – For patients who undergo in vitro contracture testing for MH, a non-triggering anesthetic should be administered, …
- 4. 膝部の運動器超音波musculoskeletal ultrasound of the knee [show details]
…tibia: Anterior – Structures evaluated in the anterior knee quadrant include ( and and ): quadriceps muscles and tendon ; suprapatellar recess of knee joint; patella ; prepatellar bursa; patellar …
- 5. ハムストリング筋腱損傷hamstring muscle and tendon injuries [show details]
…flexibility at baseline . Hamstring flexibility may be less important than the flexibility of the quadriceps muscles (the antagonists of the hamstrings) and hip flexor muscles in determining the risk of hamstring …
Japanese Journal
- 発症後40年以上経過して手術を行なった大腿四頭筋拘縮症の1例
- 萩原 博嗣
- 整形外科と災害外科 63(1), 126-128, 2014
- … 注射による大腿四頭筋拘縮症は乳幼時期に頻回に受けた筋肉内注射が原因であり,本邦で1973年以来大量発生が報告された.近年の新たな発症は無いと思われるが,診断されないままに経過していた1例を治療する機会があったので報告する.症例:44才 女性.主訴:歩容異状,走行困難 乳児期に近医でγ―グロブリン筋注を両大腿部に10回以上受けた.幼時期から歩容異常があったが原因不明と言われ,走ること …
- NAID 130004461528
- 臨床室 成人後に再手術を要した大腿四頭筋拘縮症の1例
- オリジナルな研究の勧め:―大腿四頭筋拘縮症とダイナミックフラミンゴ療法―
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- 大腿四頭筋短縮症ともいう。大腿四頭筋の筋組織が瘢痕(はんこん)化し,機能障害を起こすもので,5~6歳の成長期の小児にみられる。 この疾患は1946年にすでに報告されていたが,当時は先天的なものと考えられていた。 しかし,70年代に入って各地で多発し,社会問題となった。
- 大腿四頭筋拘縮症とは 大腿四頭筋拘縮症とは太腿の前の部分にある、太腿直筋・外側広筋・中間広筋・内側広筋の4つの筋肉が硬くなって本来の機能が異常となって種々の症状を出現する病気です。また、乳幼児期に太腿に抗菌薬や解熱剤を筋肉注射したことが原因でこの病気になったとして ...
- 大腿四頭筋拘縮症(短 縮症)に ついて A.歩 行時、走行時ならびに正座時などになんらかの 障害があり、膝関節の屈曲障害あるいは尻上がり 現象などが認められるもの. B,大腿部に頻回の注射既往があったり、へこみ、ひき
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