- 英
- hydrolysis, hydrolytic reactions
- 同
- 水解
WordNet
- a chemical reaction in which water reacts with a compound to produce other compounds; involves the splitting of a bond and the addition of the hydrogen cation and the hydroxide anion from the water
PrepTutorEJDIC
- 加水分解
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2018/04/07 06:16:19」(JST)
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加水分解(かすいぶんかい、hydrolysis)とは、反応物に水が反応し、分解生成物が得られる反応のことである。このとき水分子 (H2O) は、生成物の上で H(プロトン成分)と OH(水酸化物成分)とに分割して取り込まれる。反応形式に従った分類により、加水分解にはいろいろな種類の反応が含まれる。
化合物ABが極性を持ち、Aが陽性、Bが陰性であるとき、ABが水と反応するとAはOHと結合し、BはHと結合する形式の反応が一般的である。
加水分解の逆反応は脱水縮合である。
目次
- 1 有機化合物の加水分解
- 2 塩の加水分解
- 3 無機化合物の加水分解
- 4 関連項目
有機化合物の加水分解
カルボン酸誘導体、例えばエステル・アミドなどは、加水分解により元のカルボン酸に戻る。水酸化ナトリウムなど、塩基を用いたエステルの加水分解を特に鹸化(けん化)と呼ぶ。これらはカルボニル基へ水、もしくは水酸化物イオンが作用する付加脱離反応で進行する化学反応である。
アセタール、ヘミアセタールは加水分解により元のアルデヒドにもどり、ケタール、ヘミケタールは加水分解により元のケトンに戻る。通常は酸を触媒とし、中間体としてカルボカチオンを経由する。
以下に主な置換基の加水分解と生成物を示す。
- エステル → カルボン酸 + アルコール
- アミド → カルボン酸 + アミン
- チオエステル → カルボン酸 + チオール
- アセタール → アルデヒド + アルコール
- ヘミアセタール → アルデヒド + アルコール
- ケタール → ケトン + アルコール
- ヘミケタール → ケトン + アルコール
各置換基の加水分解の特性・条件についてはそれぞれ左辺の項目に詳しい。また、これらの反応は生体内では酵素が関与する場合が多く、基質により異なる酵素が作用するが、それらの酵素を総称して加水分解酵素(ヒドロラーゼ)と呼ぶ。
塩の加水分解
酸および塩基の解離平衡定数が小さい物質が塩を形成した場合、水溶液にした際に化合物の一部は元の遊離酸・塩基を生成するが、これを塩の加水分解と呼ぶことがある。弱酸から生成する陰イオンは水からプロトンを引き抜き水酸化物イオンを生成し、弱塩基から生成する陽イオンは水と反応してオキソニウムイオンを生成する。記事化学平衡に詳しい。
無機化合物の加水分解
ハロゲン化物など求電子性の高い無機化合物には、加水分解を受けてハロゲン化水素とともに水酸化物やオキソ酸を与えるものがある。塩化チタン(IV) は空気に触れると白煙を生じるが、これは湿気により加水分解を受けて酸化チタン(IV) に変わるためである。
有機金属化合物も以下のような加水分解を受ける。反応性は化合物により異なる。ジエチル亜鉛など、空気中の湿気に触れると発火する化合物も知られる。
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 加水分解酵素(エステラーゼなど)の代表的な基質について教えてください (特集 いまさら聞けない 薬物動態Q&A : ADMEから特殊病態下の動態まで,知っておきたいポイントが満載!) -- (代謝)
- リン酸塩の熱的性質 : 脱水縮合,加水分解・熱分解
- 化粧品添加物による食物アレルギー (総合医学会報告 シンポジウム 免疫異常(リウマチ・アレルギー疾患)の最新の話題)
- 医療 = Japanese journal of National Medical Services : 国立医療学会誌 70(2), 85-88, 2016-02
- NAID 40020794500
Related Links
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- 加水分解 【加水分解とは】 加水分解(hydrolysis)とは、化合物が水と反応することによって起こる分解反応のことを言い、水解とも呼ばれます。 極性を持つ化合物(AB)が水( )と反応すると、水分子は、水素イオン( )と水酸化物 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ロタリックス内用液
組成
製法の概要
- 本剤は、G1P[8]に属するヒトロタウイルス(89-12株)のクローンである弱毒生ヒトロタウイルス(RIX4414株)をアフリカミドリザル腎臓由来のVero細胞で培養増殖させ、得たウイルス液を精製し、添加剤を加えた内用液剤である。
本剤は、製造工程でブタの膵臓由来成分(トリプシン)及びウシの乳由来成分(無水乳糖)を使用している。また、製造工程の極めて初期の段階(Vero細胞のセルバンク作製時)において、仔ウシの血液由来成分(血清)、ウシとブタの骨抽出成分(アミノ酸類)及びウシの乳由来成分(ラクトアルブミン加水分解物及びカザミノ酸)を使用している。
組成
- 本剤は、1.5mL中に下記の成分・分量を含有する。
有効成分
- 弱毒生ヒトロタウイルス(RIX4414株) 6.0log10 CCID50以上
安定剤
緩衝剤
緩衝剤
希釈剤
禁忌
(予防接種を受けることが適当でない者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種を行ってはならない。
- 明らかな発熱を呈している者
- 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
- 本剤の接種後に本剤又は本剤の成分によって過敏症を呈したことがある者
- 腸重積症の発症を高める可能性のある未治療の先天性消化管障害(メッケル憩室等)を有する者
- 腸重積症の既往のある者
- 重症複合型免疫不全(SCID)を有する者
- 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある者
効能または効果
- 本剤はロタウイルスG1P[8]、G2P[4]、G3P[8]、G4P[8]、G9P[8]に対する予防効果が示唆されている。
- 他のウイルスに起因する胃腸炎を予防することはできない。
- 乳児に通常、4週間以上の間隔をおいて2回経口接種し、接種量は毎回1.5mLとする。
接種対象者・接種時期
- 生後6週から初回接種を開始し、少なくとも4週間の間隔をおいて2回目の接種を完了する。遅くとも生後24週までには接種を完了させること。また、早期産児においても同様に接種することができる。
なお、初回接種は生後14週6日までに行うことが推奨されている。1)
接種方法
- 本剤は経口接種だけに限り、絶対に注射してはならない。
- 接種直後にワクチンの大半を吐き出した場合は、改めて本剤1.5mLを接種させることができる。
他のワクチン製剤との接種間隔
- 生ワクチンの接種を受けた者は、通常、27日以上、また他の不活化ワクチンの接種を受けた者は、通常、6日以上間隔をおいて本剤を接種すること。ただし、医師が必要と認めた場合には、同時に接種することができる(なお、本剤を他のワクチンと混合して接種してはならない)。
慎重投与
(接種の判断を行うに際し、注意を要する者)
- 被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判断を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
- 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する者
- 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある者
- 過去にけいれんの既往がある者
- 免疫機能に異常がある疾患を有する者及びそのおそれがある者、免疫抑制をきたす治療を受けている者、近親者に先天性免疫不全症の者がいる者[「重要な基本的注意」及び「臨床成績」の項参照]
- 胃腸障害(重度又は慢性の胃腸疾患、感染原因を問わない感染性胃腸炎等)を有する乳児における本剤の有効性及び安全性は確立していないので、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- hydrolyse、hydrolyze
- 同
- hydrolytic reactions
- 関
- See also specific reaction
[★]
- 英
- organophosphorus hydrolase
- 関
- パラオキソナーゼ、アリールジアルキルホスファターゼ、有機リンヒドロラーゼ
[★]
- 英
- acetyl-CoA hydrolase
- 関
- アセチルCoAヒドロラーゼ
[★]
- 英
- placenta hydrolysate
- 商
- ラエンネック
[★]
- 英
- mannanase
- 関
- マンナナーゼ
[★]
- 英
- moisture
- 関
- 湿気、湿る
体重あたりの水分喪失量の平均(ml/kg/day)
- SPE.189
部位
|
新生児~6ヶ月
|
6ヶ月~5歳
|
5歳~10歳
|
思春期
|
不感蒸泄量
|
40
|
30
|
25
|
10
|
尿
|
60
|
60
|
50
|
40
|
便
|
20
|
10
|
-
|
-
|
合計
|
120
|
100
|
70
|
50
|
- 出典不明
|
乳児
|
幼児
|
学童
|
成人
|
不感蒸泄量
|
50
|
40
|
30
|
20
|
尿
|
90
|
50
|
40
|
30
|
発育
|
10
|
10
|
10
|
-
|
合計
|
150
|
100
|
80
|
50
|
体重あたりの必要水分量
- 出典不明
|
乳児
|
幼児
|
学童
|
成人
|
必要水分量 ml/kg/day
|
150
|
100
|
80
|
50
|
[★]
- 英
- degradation、breakdown、decomposition、disintegration、disassembly、degrade、resolve、disassemble、crack、decompose、catabolize、disintegrate、catabolized
- 関
- 異化、解決、解重合、解体、回復、壊変、亀裂、クラック、故障、腐敗、分離、崩壊、構成不能、破綻、消散、ひび