- 商
- 桂芍知母湯エキス、十味敗毒湯エキス、大防風湯エキス
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/12/04 22:23:07」(JST)
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ハマボウフウ |
|
分類(APG III) |
界 |
: |
植物界 Plantae |
階級なし |
: |
被子植物 angiosperms |
階級なし |
: |
真正双子葉類 eudicots |
階級なし |
: |
コア真正双子葉類 core eudicots |
階級なし |
: |
キク類 asterids |
階級なし |
: |
キキョウ類 campanulids |
目 |
: |
セリ目 Apiales |
科 |
: |
セリ科 Apiaceae |
属 |
: |
ハマボウフウ属 Glehnia [1][2] |
種 |
: |
ハマボウフウ G. littoralis [3] |
|
学名 |
Glehnia littoralis
F.Schmidt ex Miq. (1867) [3][4] |
シノニム |
Phellopterus littoralis [5]
|
和名 |
ハマボウフウ |
英名 |
American Silvertop[6][7] |
ハマボウフウ(浜防風、学名:Glehnia littoralis)とは、被子植物のセリ科ハマボウフウ属の一種。 海岸の砂地に自生する[8]海岸性の多年草。 山菜として食用にするほか、漢方薬・民間療法薬として利用される。八百屋防風と呼ばれることもある[9]。
目次
- 1 形態
- 2 分布
- 3 利用
- 4 ギャラリー
- 5 脚注
- 6 参考文献
- 7 外部リンク
形態
葉は1-2回3出複葉で、小葉は楕円形。葉の表面にはクチクラ層が発達しており、肉厚でつやがある。花期以外は葉はあまり高く伸びず、丈が低い。根はゴボウに似て非常に長く、地中深く伸びる。これらの特徴は海浜植物に共通のものである。花期は5-7月ごろで、南方ほど早い。花茎は立ち上がり、大きいものは50cmを越えることもあるが、より背の低いことが多い。白色の毛が多数生える。花序は肉質・白色で、カリフラワーに似る。種子の側面には6-7本のひだがある。
分布
海岸地帯に自生し、カムチャツカ半島以南、日本では北海道から南西諸島にかけて分布。
かつては各地の海岸で知られていたが、海浜の侵食(河川護岸・川砂採取などによる砂の供給量減少が原因と見られている)等で、近年自生地が著しく減少している。福島県ではレッドデータブックに記載されている(福島県における評価は絶滅危惧II類)。原因としては、海岸線が開発されて分布できなくなった、食用・薬用として採取し尽された、などが考えられる。後者については、民間療法薬としてもてはやされ、糖尿病に効果があるなど、様々な俗説が広まってしまい、乱獲に拍車をかけている可能性がある。
利用
食用
食用としては、新芽が、酢味噌和え(ほんの軽く茹でるのみ)、天麩羅、生食、主に刺身のつま等に利用されてきた[* 1]。基本的には野草だが、野菜として認識している人もいるほどで、人々にとっては馴染み深い植物であるようだ。「夕食の準備のため、夕方に近所の砂浜までハマボウフウを摘みに行った」等という話もよく聞かれる。[要出典]食用とするために海岸などで栽培される。また、畑での栽培も可能であるという。実際に家庭菜園で栽培している例もある。[要出典]
薬用
ハマボウフウの根は、漢方では「北沙参」と呼ばれ、去痰、解熱、鎮咳薬などとして利用される[11]。 日本では、生薬の一種、防風の代用品として利用される。効能は防風と同じか、それより劣るとされている。ハマボウフウの根や根茎などにはクマリン配糖体が含まれ、発汗、解熱、鎮痛などに用いられる。また、民間療法では婦人病の薬とされるうえ、最近では糖尿病に効能を示すともいわれている。しかし、糖尿病については俗説の域をでておらず、効能があるかは定かでない。
ギャラリー
脚注
注釈
出典
- ^ 米倉浩司 『高等植物分類表』 北隆館、2010年、重版。ISBN 978-4-8326-0838-2。
- ^ 大場秀章(編著) 『植物分類表』 アボック社、2010年、第2刷。ISBN 978-4-900358-61-4。
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Glehnia littoralis F.Schmidt ex Miq.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月12日閲覧。
- ^ Missouri Botanical Garden. “Glehnia littoralis F. Schmidt ex Miq.”. Tropicos. 2012年8月12日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Phellopterus littoralis Benth.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月12日閲覧。
- ^ Glehnia littoralis in Encyclopedia of Life
- ^ Glehnia littoralis F. Schmidt ex Miq. in ITIS
- ^ なお、浜防風の名はボウフウにやや似ることから名づけられたもので、海岸防風林とは関係ない。念のため。
- ^ やおやぼうふう【八百屋防風】の意味 - 国語辞書 - goo辞書(デジタル大辞泉)
- ^ “ハマボウフウ(浜防風)”. NPO法人ゆい. 2012年9月8日閲覧。
- ^ 江蘇新医学院 編 (1977). 中葯大辞典. 上海: 上海科学技術出版社. pp. 644.
参考文献
- 中西弘樹 『海から来た植物:黒潮が運んだ花たち』 八坂書房、2008年。
- 『山野草写真大百花』3 低地・海岸の花、月刊さつき研究社、1988年。
外部リンク
|
ウィキメディア・コモンズには、ハマボウフウに関連するメディアがあります。 |
|
ウィキスピーシーズにハマボウフウに関する情報があります。 |
- Glehnia littoralis - Encyclopedia of Life
- Glehnia littoralis F. Schmidt ex Miq., ITIS, http://www.itis.gov/servlet/SingleRpt/SingleRpt?search_topic=TSN&search_value=29511 2012年8月12日閲覧。
Japanese Journal
- 薬用植物の新病害 : Rhizoctonia solaniによるカイケイジオウ,ハマボウフウおよびシャボンソウ立枯病とSclerotium rolfsiiによるエダウチオオバコおよびウツボグサ類白絹病
- 関東東山病害虫研究会報 = Annual report of the Kanto-Tosan Plant Protection Society 62, 87-92, 2015-12
- NAID 40020689609
- 米子市弓ヶ浜の離岸堤によって再生した海浜における海浜植物の分布特性
- ハマボウフウとトウドクカツの薄層クロマトグラフィーによる確認試験法の検討
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
三和十味敗毒湯エキス細粒
組成
- 本品1日量(7.5g)中、下記の十味敗毒湯水製エキス3.7gを含有する。
- 日局 サイコ 3.0g
オウヒ 3.0g
日局 キキョウ 3.0g
日局 ショウキョウ 1.0g
日局 センキュウ 3.0g
日局 ブクリョウ 3.0g
日局 ドクカツ 1.5g
日局 ハマボウフウ 1.5g
日局 カンゾウ 1.0g
日局 ケイガイ 1.0g
*添加物として乳糖水和物、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、部分アルファー化デンプン、軽質無水ケイ酸を含有する。
効能または効果
比較的神経質で胸脇苦満がありせつ 、アレルギ―性の湿疹などを起し易い体質のものの次の諸症
- 皮膚炎、湿疹、蕁麻疹、乳房炎、フルンクロ―ジスの体質改善、腫物、尋常性ざ瘡、とびひ
- 通常、成人1日7.5gを3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
著しく体力の衰えている患者
著しく胃腸の虚弱な患者
- 食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等があらわれるおそれがある。
食欲不振、悪心、嘔吐のある患者
重大な副作用
偽アルドステロン症
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定など)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパシ―
- 低カリウム血症の結果としてミオパシ―があらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
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- 関
- 疎経活血湯、漢方製剤
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- 関
- 漢方製剤、大防風湯
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- 関
- 消風散、漢方製剤
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- 関
- 桂芍知母湯、漢方製剤
[★]
- 日
- はまぼうふう、ハマボウフウ
- 英
- glehnia root, coastal glehnia root
- 同
- 八百屋防風 やおやぼうふう
- 関
- 防風
[★]
- 同
- 防風
- 商
- 桂芍知母湯エキス、荊芥連翹湯エキス、治頭瘡一方エキス、十味敗毒湯エキス、清上防風湯エキス、川きゅう茶調散エキス、大防風湯エキス、釣藤散エキス、当帰飲子エキス、防風通聖散エキス、防風通聖散料エキス、立効散エキス