日 
はまぼうふう 、ハマボウフウ  
英 
glehnia root , coastal glehnia root  
同 
八百屋防風  やおやぼうふう 
関 
防風  
 
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2020/09/02 02:01:51」(JST) 
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ハマボウフウ
  
  
分類(APG III) 
  
界
 
:
 
植物界 Plantae 
  
階級なし
 
:
 
被子植物 angiosperms 
  
階級なし
 
:
 
真正双子葉類 eudicots 
  
階級なし
 
:
 
コア真正双子葉類 core eudicots 
  
階級なし
 
:
 
キク類 asterids 
  
階級なし
 
:
 
キキョウ類 campanulids 
  
目
 
:
 
セリ目 Apiales 
  
科
 
:
 
セリ科 Apiaceae 
  
属
 
:
 
ハマボウフウ属 Glehnia   [1] [2] 
  
種
 
:
 
ハマボウフウ  G. littoralis   [3] 
 
  
学名
  
Glehnia littoralis  F.Schmidt ex Miq. (1867) [3] [4] 
 
シノニム
  
Phellopterus littoralis   [5] 
  
和名
  
ハマボウフウ
  
英名
  
American Silvertop[6] [7] 
  
ハマボウフウ (浜防風、学名:Glehnia littoralis )とは、被子植物のセリ科ハマボウフウ属の一種。
海岸の砂地に自生する海岸性の多年草。
山菜として食用にするほか、漢方薬・民間療法薬として利用される。八百屋防風と呼ばれることもある[8] 。名称の由来は中国産の防風と根の効用が似ており、浜辺に自生することからであり、海岸防風林とは関係がない。
形態  
葉は1-2回3出複葉で、小葉は楕円形。葉の表面にはクチクラ層が発達しており、肉厚でつやがある。花期以外は葉はあまり高く伸びず、丈が低い。根はゴボウに似て非常に長く、地中深く伸びる。これらの特徴は海浜植物に共通のものである。花期は5-7月ごろで、南方ほど早い。花茎は立ち上がり、大きいものは50cmを越えることもあるが、より背の低いことが多い。白色の毛が多数生える。花序は肉質・白色で、カリフラワーに似る。種子の側面には6-7本のひだがある。
分布  
海岸地帯に自生し、カムチャツカ半島以南、日本では北海道から南西諸島にかけて分布。
かつては各地の海岸で知られていたが、海浜の侵食(河川護岸・川砂採取などによる砂の供給量減少が原因と見られている)等で、近年自生地が著しく減少している。福島県ではレッドデータブックに記載されている(福島県における評価は絶滅危惧II類)。原因としては、海岸線が開発されて分布できなくなった、食用・薬用として採取し尽された、などが考えられる。後者については、民間療法薬としてもてはやされ、糖尿病に効果があるなど、様々な俗説が広まってしまい、乱獲に拍車をかけている可能性がある。
利用  
食用  
食用としては、新芽が、酢味噌和え(ほんの軽く茹でるのみ)、天麩羅、生食、主に刺身のつま等に利用されてきた[* 1] 。基本的には野草だが、野菜として認識している人もいるほどで、人々にとっては馴染み深い植物であるようだ。食用とするために海岸などで栽培される。また、畑での栽培も可能であるという。
薬用  
ハマボウフウの根は、漢方では「北沙参」と呼ばれ、去痰、解熱、鎮咳薬などとして利用される[10] 。
日本では、生薬の一種、防風の代用品として利用される。効能は防風と同じか、それより劣るとされている。ハマボウフウの根や根茎などにはクマリン配糖体が含まれ、発汗、解熱、鎮痛などに用いられる。また、民間療法では婦人病の薬とされるうえ、最近では糖尿病に効能を示すともいわれている。しかし、糖尿病については俗説の域をでておらず、効能があるかは定かでない。
ギャラリー  
脚注  
注釈  
出典  
^  米倉浩司『高等植物分類表』北隆館、2010年、重版。ISBN 978-4-8326-0838-2。  
 
^  大場秀章(編著)『植物分類表』アボック社、2010年、第2刷。ISBN 978-4-900358-61-4。  
 
^ a   b   米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Glehnia littoralis  F.Schmidt ex Miq.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList) . 2012年8月12日 閲覧。  
 
^  "'Glehnia littoralis F. Schmidt ex Miq. " . Tropicos . Missouri Botanical Garden. 1700797. 2012年8月12日閲覧 。   
 
^  米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Phellopterus littoralis  Benth.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList) . 2012年8月12日 閲覧。  
 
^  Glehnia littoralis  in Encyclopedia of Life 
 
^  Glehnia littoralis  F. Schmidt ex Miq. in ITIS 
 
^  やおやぼうふう【八百屋防風】の意味 - 国語辞書 - goo辞書(デジタル大辞泉) 
 
^  “ハマボウフウ(浜防風)”.   NPO法人ゆい. 2012年9月8日 閲覧。  
 
^  江蘇新医学院 編 (1977). 中葯大辞典 . 上海: 上海科学技術出版社. pp. 644    
 
  
参考文献  
中西弘樹『海から来た植物:黒潮が運んだ花たち』八坂書房、2008年。  
『山野草写真大百花』3 低地・海岸の花、月刊さつき研究社、1988年。  
外部リンク  
 
ウィキメディア・コモンズには、ハマボウフウ  に関連するメディアがあります。  
 
ウィキスピーシーズにハマボウフウ  に関する情報があります。  
"Glehnia littoralis" - Encyclopedia of Life   
"Glehnia littoralis  F. Schmidt ex Miq" (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2012年8月12日閲覧 。  
 
 
 
 
 
UpToDate Contents  
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1. アナフィラキシーの臨床診断を裏付ける臨床検査 laboratory tests to support the clinical diagnosis of anaphylaxis [show details] …uncommon , have been associated with the presence of heterophilic antibodies (ie, usually human antimouse antibodies ) in a patient serum . Many laboratories have since added steps to prevent this. Patients …
 
2. 癌治療に用いられる治療用モノクローナル抗体に対する輸注反応 infusion related reactions to therapeutic monoclonal antibodies used for cancer therapy [show details] …be screened for human antimouse antibodies  (HAMA ) because they may be at increased risk of allergic or serious hypersensitivity reactions. However, the number of patients who develop HAMA  after receiving …
 
3. モノクローナル抗体医薬品の概要 overview of therapeutic monoclonal antibodies [show details] …bioavailability of mouse mAbs limits their clinical use; once an individual develops a human-anti-mouse antibody , they generally cannot receive additional doses of the original mAb or other therapeutic…
 
4. 生物学的療法により誘発された二次性免疫不全症 secondary immunodeficiency induced by biologic therapies [show details] 
 
5. 甲状腺刺激ホルモンおよび甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンに対する抵抗性 resistance to thyrotropin and thyrotropin releasing hormone [show details] …elevated TSH concentration and normal free T4 and T3 concentrations) include: Presence of human anti-mouse antibodies  (HAMA ) that can cause an elevated TSH with normal thyroid hormone levels. This possibility …
  
Japanese Journal  
タバコシバンムシの生態学的研究IV. 浜防風 を餌に用いた場合の発育について  
新穂 千賀子  
家屋害虫 19(2), 59-69, 1997-12-01  
… 粉末化した浜防風 を餌とし,たばこ由来のS個体群と,高砂市内の鳥の餌から採集したT個体群の虫を用いて,両個体群のタバコシバンムシの発育比較を行なった。 …  
NAID 110007724156  
鳥取県産ハマボウフウを基原とする浜防風 の調製法と化学的品質評価  
姉帯 正樹,増田 隆広,高杉 光雄  
Natural medicines = 生薬學雜誌 51(5), 442-446, 1997-10-20  
Root of Glehnia littoralis (Umbelliferae), cultivated in Tottori Prefecture, was dried by various drying methods and thus prepared Glehnia roots were assayed for their amounts of six furanocoumarins,  …  
NAID 110008731778  
姉帯 正樹,増田 隆広,高杉 光雄  
Natural medicines = 生薬學雜誌 50(6), 399-403, 1996-12-20  
Glehnia roots prepared by various methods from Glehnia littoralis (Umbelliferae), cultivated in Hokkaido, were assayed for their amounts of four furanocoumarins, psoralen, xanthotoxin, bergapten and i …  
NAID 110008731716  
Related Links  
 
ハマボウフウ(浜ぼうふう)はセリ科の多年草で、日本では全国の海岸に面した砂地に分布しています。. かつては各地で普通に見られたようですが、砂浜の減少や乱獲などにより、現在では非常に希少な野草となってしまっています。. 薬草として知られるボウフウと似ていることから浜ボウフウと呼ばれるようになったようですが、分類的には別種になります。.  
 
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ハマボウフウは中国の海岸の砂地にも広く分布しており、その根を中国では北沙参 (ほくしゃじん)と称して沙参(ツリガネニンジンの根)と同様に肺の熱をとり、鎮咳 (ちんがい)、止渇作用があるとしている。�  
 
Japan Pharmaceutical Reference  
薬効分類名  
販売名  
ツムラの生薬ハマボウフウ 
組成  
本品は、日本薬局方ハマボウフウを調剤用刻み生薬としたものである。  
添加物  
効能または効果  
 
 
 
★リンクテーブル★  
  [★]  
日 
ぼうふう、ボウフウ  
英 
saposhnikovia root  
同 
真防風  しんぼうふう 
関 
浜防風  
  [★]  
英 
wind  
関 
屁 、放屁