- 英
- nicotinamide
- 関
- ニコチン酸アミド、ナイアシン。ビタミンB、vitamin B3、Nicobid
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/27 10:41:30」(JST)
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ニコチンアミド |
|
|
別称
3-pyridinecarboxamide
niacinamide
nicotinamide
nicotinic acid amide
Vitamin PP
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
98-92-0 |
PubChem |
936 |
ChemSpider |
911 |
UNII |
25X51I8RD4 |
EINECS |
202-713-4 |
KEGG |
D00036 |
ChEMBL |
CHEMBL1140 |
|
- InChI=1S/C6H6N2O/c7-6(9)5-2-1-3-8-4-5/h1-4H,(H2,7,9)
Key: DFPAKSUCGFBDDF-UHFFFAOYSA-N
InChI=1/C6H6N2O/c7-6(9)5-2-1-3-8- 4-5/h1-4H,(H2,7,9)/f/h7H2
InChI=1/C6H6N2O/c7-6(9)5-2-1-3-8-4-5/h1-4H,(H2,7,9)
Key: DFPAKSUCGFBDDF-UHFFFAOYAZ
|
特性 |
化学式 |
C6H6N2O |
モル質量 |
122.12 g mol−1 |
融点 |
128-131 °C
|
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ニコチンアミド(nicotinamide)は、ニコチン酸(ビタミンB3/ナイアシン)のアミドである。ニコチンアミドは水溶性ビタミンで、ビタミンB群の一つである。この他、ナイアシンアミド(niacinamide)、もしくはニコチン酸アミド(nicotinic acid amide)とも呼ばれている。ナイアシンとしても知られるニコチン酸はin vivoでニコチンアミドから変換されるがビタミンとしての機能はそれぞれ全く同じである。しかしニコチンアミドには、偶発的ナイアシン変化による薬理学的毒性効果はない。したがって、ニコチンアミドはコレステロールを還元せず、皮膚の紅潮も引き起こさない[1]。しかし、大人がニコチンアミドを一日に3g以上摂取すると肝臓毒性を引き起こす可能性がある[2]。細胞では、ナイアシンはNADとNADPから組み込まれるが、ニコチンアミドとニコチン酸のその経路は非常に似ている。NAD+とNADP+は、酵素的酸化還元反応において広く用いられる補酵素である[3]。
出典
- ^ Jacenollo, P. (1992). Niacin versus niacinamide
- ^ Knip M, Douek IF, Moore WP, et al. (2000). “Safety of high-dose nicotinamide: a review”. Diabetologia 43 (11): 1337–45. doi:10.1007/s001250051536. PMID 11126400.
- ^ Belenky P; Bogan KL, Brenner C (2007). “NAD+ metabolism in health and disease”. Trends Biochem. Sci. 32 (1): 12–9. doi:10.1016/j.tibs.2006.11.006. PMID 17161604. http://www.dartmouth.edu/~brenner/belenky07a.pdf 2007年12月23日閲覧。.
関連項目
外部リンク
- 国際化学物質安全性カード ニコチンアミド - 国立医薬品食品衛生研究所
ビタミン (A11) |
|
脂溶性 |
A
|
レチノール · β-カロテン · トレチノイン · α-カロテン
|
|
D
|
D2(エルゴステロール - エルゴカルシフェロール) · D3(7-デヒドロコレステロール - プレビタミンD3 - コレカルシフェロール - 25-ヒドロキシコレカルシフェロール - カルシトリオール(1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール) - カルシトロン酸)
D4(ジヒドロエルゴカルシフェロール) · D5 · Dアナログ(ジヒドロタキステロール - カルシポトリオール - タカルシトール - パリカルシトール)
|
|
E
|
トコフェロール (α - β - γ - δ) · トコトリエノール · トコフェルソラン
|
|
K
|
ナフトキノン · フィロキノン (K1) · メナテトレノン (K2) · メナジオン (K3)
|
|
|
水溶性 |
B
|
B1(チアミン) · B2(リボフラビン) · B3(ナイアシン - ニコチンアミド) · B5(パントテン酸、デクスパンテノール - パンテチン) · B6(ピリドキシン - ピリドキサールリン酸 - ピリドキサミン)
B7(ビオチン) · B9(葉酸 - ジヒドロ葉酸 - フォリン酸) · B12(シアノコバラミン - ヒドロキソコバラミン - メチルコバラミン - コバマミド) · コリン
|
|
C
|
アスコルビン酸 · デヒドロアスコルビン酸
|
|
|
主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |
|
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- nicotinamide adenine dinucleotide, NAD, NAD+
- 関
- ビタミン、ビタミンB3、ナイアシン、ニコチン酸、ニコチンアミド、NADP
機能
補酵素
- 酸化還元酵素の補酵素 プロトンのキャリアー(あるいは電子受容体)と考えることができる。
- NAD+ + H+ + 2e- → NADH
- NAD+ + AH2 → NADH + H+ + A
- TCA回路や脂肪酸のβ酸化で用いられる。
- ニコチンアミドに由来するピリジン環でプロトンを受容する。
基質
- NAD and NADP are active in adenine diphosphate–ribose transfer reactions involved in DNA repair and calcium mobilization(HIM.443)
生合成
- 1. トリプトファン → キノリン酸 →
- 2. ニコチン酸、ニコチンアミド →
NADとNADHの比
- 組織が十分に酸素を得ているとき:↑NAD/NADH ← 生成された還元力が酸化的リン酸化によるATPの産生に十分使われている状態
- 梗塞や運動時:↓NAD/NADH
NADHとNADPHの比
- NADH:異化:各種の基質の還元剤 → 基質を脱水素しエネルギーを得る
- NADPH:同化:合成反応の還元剤
臨床関連
[★]
- 英
- nicotinic acid amide, NAA
- ラ
- nicotinamidum
- 同
- ニコチンアミド nicotinamide、ナイアシンアミド niacinamide、3-ピリジンカルボン酸アミド 3-pyridinecarboxylic acid amide
- 商
- M.V.I.、M.V.I.-12、アミノレバンEN配合、エルネオパ1号、エレンタールP乳幼児用配合、エレンタール配合、エンシュア・リキッド 、オーツカMV、シーパラ、ストミンA配合、ダイメジン・マルチ、ツインラインNF配合、ツインライン配合、ネオM.V.I.-9、ネオパレン1号、ネオラミン・マルチV、バンコマイシン塩酸塩、パンビタン、ビタジェクト、フェニルアラニン除去ミルク配合、フルカリック1号、ヘパンED配合、マルタミン、ラコールNF配合、ラコール配合、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合、ワッサーV配合
- 関
- ナイアシン
- ビタミン複合体の1つ。
- NADやNADPの材料である。
- 治療のためには「ニコチン酸アミド散10%」を単独で使用する。
[★]
- 英
- vitamin B3
- 関
- ニコチンアミド、ナイアシンアミド、ニコチン酸、ニコチン酸アミド
- ビタミン
- →see ナイアシン
[★]
- 英
- niacinamide
- 関
- ニコチンアミド、ビタミンB3、ニコチン酸アミド
[★]
ニコチンアミド、ニコチン酸アミド
[★]
- 英
- reduced nicotinamideadenine dinucleotide NADH
- 同
- 還元型NAD reduced NAD
- 関
- ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド NAD NAD+
v
[★]
- 英
- nicotinamide mononucleotide NMN
- 同
- ニコチンアミドリボヌクレオチド
- 関
- ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド NAD、ニコチンアミド
[★]
- 英
- nicotinamide-nucleotide adenylyltransferase
- 関
- ニコチンアミドヌクレオチドアデニリルトランスフェラーゼ
[★]
- 英
- nicotinamide-nucleotide adenylyltransferase
- 関
- ニコチンアミドヌクレオチドアデニル基転移酵素
[★]
- 英
- N‐methylnicotinamide
[★]
- 英
- nicotine
- ラ
- nicotinum
- 商
- ニコレット、ニコチネルTTS
- 関
- 他に分類されない治療を主目的としない医薬品
作用
- 自律神経節に作用、、、結果として血圧を上昇させる。
臨床関連