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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/09/17 13:51:30」(JST)
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スポーツ心臓(スポーツしんぞう)、あるいはスポーツ心臓症候群とは、スポーツ選手に見られる心拡大と、それによる安静時心拍数の低下といった一過性変化を指す[1]。いずれも日常の運動が少ない人では心疾患とみなされるが、スポーツ選手では強度の運動に耐えるための適応とみなされ、取り立てて治療は必要ない[2]。スポーツをする人すべてに見られる症状ではなく、特にマラソンなどの長距離走、自転車、クロスカントリースキーなどの運動種目など持久力を必要とするものに多く見られる。
目次
- 1 病因
- 2 症状
- 3 診断
- 4 治療・予後
- 5 関連項目
- 6 参考文献
病因[編集]
心臓は筋肉でできているため、連続的なストレスに対しては筋線維を増強することで対応しようとする。おおむね1日1時間を越える心肺系運動を毎日続けた場合、心拍出量は増加し、心室内腔は拡大し、壁肥厚や筋の増大が見られる。そのため拍出効率が改善し、35〜50回/分といった低い心拍数で事足りる。
症状[編集]
聴診時の心雑音が代表的。特に運動強度が強い場合には心室性期外収縮を始めとする様々な不整脈が現れることもある。
診断[編集]
多くは病歴から診断が付く。ただし、特発性拡張型心筋症・肥大型心筋症はスポーツ選手にとって突然死の原因たりうるため、過去に心筋症が無かったことを確認できない場合は鑑別診断を行う必要がある。心エコー検査による鑑別診断はMaronらの診断基準[3]が用いられているが、男性の場合は特に軽度のスポーツ心臓と肥大型心筋症との区別が困難であるため、心電図・ドップラーエコー・負荷心電図・呼気ガス分析・ホルター心電図などの追加検査を要することがある。
治療・予後[編集]
一般に良好で、治療を要しない。運動強度の低下に伴って可逆的に解消する。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- ^ Leslie T Cooper, Jr. Definition and classification of the cardiomyopathies. In: UpToDate, Rose, BD (Ed), UpToDate, Waltham, MA, 2007.
- ^ メルクマニュアル日本語版 第16節213章「スポーツ心臓症候群」
- ^ Maron, BJ, Pellicia, A, Spirito, P. Circulation 1995; 91:1596, PMID 7867202
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 思春期におけるスポーツ心臓"Little Body, Big Heart"
- 木下 訓光
- 日本臨床スポーツ医学会誌 = The journal of Japanese Society of Clinical Sports Medicine 21(3), 544-546, 2013-08-31
- NAID 10031196237
- 疾病予防・健康増進のための分子スポーツ医学(5)運動による心臓適応と分子メカニズム
- 思春期におけるスポーツ心臓"Little Body, Big Heart" (第23回日本臨床スポーツ医学会 学術集会) -- (シンポジウム 小児とスポーツ・身体活動 : 成長・発達という視点から)
Related Links
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★リンクテーブル★
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- 英
- nontraumatic medical problem in sports
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- heart
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- cor
- 関
- 肺、循環器
性状
体表解剖
- 心臓の上縁:左の第2肋軟骨の下縁と右の第3肋軟骨を結ぶ線上
- 心臓の右縁:右の第3肋軟骨から右の第6軟骨に向かう線。この線は外側に向かって弓状をなす。
- 心臓の下縁:右縁の下端から第5肋間隙で左鎖骨中線の近くに向かう線
- 心臓の左縁:上縁と下縁を外側に凸となる曲線で結んだ線
機能血管
動脈
静脈
心臓の栄養動脈 (M.92)
-
- 洞房結節枝
- 右縁枝
- 後下行枝 = 後室間枝
- 房室結節枝
-
心臓の栄養静脈 (M.95)
心臓の静脈の特徴
- 酸素供給能 = 心臓の送血能 x 血液のHb量 x (動脈の酸素飽和度(肺) - 静脈の酸素飽和度(末梢))
- 心臓の酸素消費量と仕事
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