- 英
- urobilin
- 同
- メゾビリン mesobilin
- 関
- ウロビリノゲン
WordNet
- brown bile pigment formed from urobilinogens and found in feces and in small amounts in urine
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/11 17:53:29」(JST)
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ウロビリン |
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
1856-98-0 |
PubChem |
6433298 |
MeSH |
Urobilin |
特性 |
化学式 |
C33H42N4O6 |
モル質量 |
590.71 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ウロビリンは、古くはウロクロムとして知られ、黄色の直線状のテトラピロールで、環状のテトラピロールであるヘムの分解生成物である。
ウロビリンは、ウロビリノーゲンが酸化されて生成される。ウロビリノーゲンの分子中央の炭素が酸化されてウロビリンが生成される。
ウロビリノーゲンは、抗酸化作用を有し、DPPHラジカル除去作用は他の抗酸化物質(ビタミンE、ビリルビン及びβ-カロチン)よりも高い値を示した[1][2]。
尿が環境中に排出されてウロビリノーゲンが酸化されることによってもウロビリンが生成される。
脚注
- ^ 中村宜司、佐藤克行、秋葉光雄「胆汁色素代謝物ウロビリノーゲンの抗酸化作用」中村宜司 『日本農芸化学会誌』2001年3月5日、75巻、144ページ。ウロビリン - J-GLOBAL
- ^ NAKAMURA Takashi; SATO Katsuyuki; AKIBA Mitsuo; OHNISHI Masao (2006). "Urobilinogen, as a Bile Pigment Metabolite, Has an Antioxidant Function". Journal of Oleo Science (日本油化学会) 55 (4): 191–197. doi:10.5650/jos.55.191. NAID 130000055572.
関連項目
- ウロビリノーゲン
- ビリルビン
- ビリベルジン
- ステルコビリノーゲン
- ステルコビリン
- 腸肝循環
テトラピロール |
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ビリン
(線形) |
ビリルビン · ビリベルジン · ステルコビリノーゲン · ステルコビリン · ウロビリノーゲン · ウロビリン
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フィトビリン
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フィトクロム
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フィコビリン
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フィコエリトロビリン · フィコシアノビリン · フィコウロビリン · フィコビオロビリン
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大員環化合物 |
コリノイド
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メチルコバラミン · アデノシルコバラミン · シアノコバラミン
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ポルフィリノーゲン
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ウロポルフィリノーゲン (I, III) · コプロポルフィリノーゲン (I, III)
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ポルフィリン
|
プロトポルフィリン (IX) · ヘム (a, b) · 亜鉛プロトポルフィリン · クロロフィルc1 · クロロフィルc2
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クロリン
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プロトクロロフィリド · クロロフィリド · クロロフィルa · クロロフィルb · バクテリオクロロフィルc
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バクテリオクロリン
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バクテリオクロロフィルa
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Japanese Journal
- 尿検査 尿中ウロビリノーゲン,ウロビリン,ビリルビン (広範囲 血液・尿化学検査,免疫学的検査(第7版・1)その数値をどう読むか) -- (一般検査(尿・髄液・糞便検査を含む))
- 宮原 裕一,井本 真波美,荒井 園枝,鈴木 潤三,鈴木 静夫
- 環境科学会誌 = Environmental science 8(2), 171-179, 1995-05-31
- NAID 10002756676
- 大型ピロプラズマ(Babesia ovata)実験感染牛における臨床および臨床病理学的研究
- 藤永 徹
- 日本獸醫學雜誌 43(6), 803-813, 1981-12-25
- … 尿検査では, 血色素尿, ウロビリン尿および蛋白尿の排出が認められた. …
- NAID 110003916940
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- urobilinogen
- 同
- ウロビリノーゲン
- 関
- エールリッヒアルデヒド試験
ビリルビン→ウロビリノゲン→ウロビリン
ビリルビンの運命
- HBC.290
- 1. ビリルビン(非極性の分子なので)は肝臓でグルクロン酸抱合される(結局、2分子のグルクロン酸と反応)。 酵素:glucuronosyltransferase, ERに局在, 基質はUDP-glucuronic acid. 別名: bilirubin-UGT。
- 2. 抱合されたビリルビンは能動輸送によって胆汁に排泄される;この部分が胆汁代謝のrate limiting。MRP-2(multidrug resistance like protein 2),別名:multispecific organic anion transporter(MOAT)が輸送に関わる。これらの輸送体はbile canalicular membrane上に存在する
- 3. 排泄された抱合型ビリルビンは腸内細菌が産生するβ-glucuronidaseにより非抱合化ビリルビンになる。
- 4. 非抱合型ビリルビンは腸内細菌によって還元され(8分子のプロトン付加)、ウロビリノゲンが産生される。
- 5. 回腸末端もしくは大腸でウロビリノゲンは吸収され、血行性に肝臓に輸送され、再び胆汁中に排泄される(腸肝循環)。
- 6-1. 血中のウロビリノゲンは腎臓で尿中に排泄される。腎臓で(おそらく一部の)ウロビリノゲンは酸化され(2分子のプロトン喪失)黄褐色のウロビリンに変換される
- 6-2. 終末回腸や大腸の細菌はウロビリノゲンを酸化してウロビリンとなり、尿中に排泄される。
きちゃないトリビア
- 排泄された糞便の色が経時的に茶褐色に変化していくのは、ウロビリノゲンが酸化されてウロビリンに変化するためである。(HBC.290)
ビリルビンの排泄の変化と疾患
胆汁酵素と黄疸
- HBC.292
|
血清ビリルビン
|
尿ウロビリノゲン
|
尿ビリルビン
|
糞ウロビリノゲン
|
正常
|
D-Bil: 0.1-0.4 mg/dL I-Bil: 0.2-0.7
|
0-4 mg/24h
|
ー
|
40-280mg/24h
|
溶血性貧血
|
↑I-Bil
|
↑
|
ー
|
↑
|
肝炎
|
↑I-Bil, D-Bil
|
閉塞ありなら↓
|
閉塞ありなら有り
|
↓
|
閉塞性黄疸
|
↑D-Bil
|
ー
|
有り
|
ー
|
[★]
- 英
- chromaturia
- 関
- 肉眼的血尿
- 尿中に内因性色素や外因性色素が増加して、正常尿と異なる色調を呈するようになった尿
[★]
- 英
- urobilin body, urobilin bodies
- 関
- ウロビリノーゲン
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3