キシロカイン
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- 胃粘膜局所麻酔薬 アネトカインビスカス2%は、胃粘膜局所麻酔薬に分類される。 胃粘膜局所麻酔薬とは、局所麻酔作用により消化管運動などを抑え、過剰な消化管運動に伴う痛み、痙攣、吐き気、便意などを改善する薬。
- 作成又は改訂年月 **2009年6月改訂(第7版、指定医薬品削除等) *2008年5月改訂 日本標準商品分類番号 871214 薬効分類名 経口表面麻酔剤 承認等 販売名 アネトカインビスカス2% 販売名コード 1214001S1038 承認・許可番号 承認番号
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アネトカインビスカス2%
組成
成分・含量
添加物
- カルメロースナトリウム
サッカリンナトリウム水和物
パラオキシ安息香酸メチル
パラオキシ安息香酸プロピル
塩酸
水酸化ナトリウム
香料
禁忌
- 本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- 塩酸リドカインとして、通常成人では1回100〜300mg(5〜15mL:添付の匙でほぼ1〜3杯又は注射筒に吸引して使用する)を1日1〜3回経口的に投与する。
なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。
<使用方法>
- 内視鏡検査、その他咽喉頭・食道部の麻酔には、本剤を一気に嚥下することなく徐々に飲み込ませる。
- 口腔内麻酔には、不必要部の麻酔を避ける目的で嚥下させることなく、口腔内に拡げるだけにとどめさせる。
- 胃部麻酔を目的とする場合(ダンピング症候群、幽門痙攣等)は、速やかに嚥下させ、コップ半分の水で洗い落とさせる。
慎重投与
- 高齢者(「高齢者への投与」及び「重要な基本的注意」の項参照)
- 全身状態が不良な患者〔生理機能の低下により麻酔に対する忍容性が低下していることがある。〕(「重要な基本的注意」の項参照)
- 心刺激伝導障害のある患者〔症状を悪化させることがある。〕
- 重篤な肝機能障害又は腎機能障害のある患者〔中毒症状が発現しやすくなる。〕
- 幼児(「小児等への投与」の項参照)
重大な副作用
- ショック(頻度不明) 徐脈、不整脈、血圧低下、呼吸抑制、チアノーゼ、意識障害等を生じ、まれに心停止を来すことがある。また、まれにアナフィラキシーショックを起こしたとの報告があるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、適切な処置を行うこと。
- 意識障害、振戦、痙攣(頻度不明) 意識障害、振戦、痙攣等の中毒症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。(「過量投与」の項参照)
薬効薬理
作用機序
- *神経細胞膜のNa+チャネルを抑制することによって神経の活動電位発生を抑制するという局所麻酔薬共通の作用により、知覚神経の求心性伝導を抑制する。1)
生物学的同等性試験
- ウサギ角膜反射試験及びウサギ鼻粘膜反射試験において表面麻酔作用を比較した結果、アネトカインビスカス2%と標準製剤の生物学的同等性が確認された。2)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 2-Diethylamino-N-(2,6-dimethylphenyl)acetamide
分子式
分子量
性状
- 本品は白色〜微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。本品はメタノール又はエタノール(95)に極めて溶けやすく、酢酸(100)又はジエチルエーテルに溶けやすく、水にほとんど溶けない。
本品は希塩酸に溶ける。
融点
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- lidocaine
- 化
- 塩酸リドカイン lidocaine hydrochloride
- 商
- キシロカイン xylocaine Xylocain、リグノカイン lignocaine Lignocain
- TDゼット、アネトカイン、アネトカインビスカス、エムラ、オーラ、オリベス、キシレステシン、キシレステシンA、キシロカイン、セフメタゾン、チエナム、デンタカイン、ネイサート、ネリコルト、ネリザ、ネリダロン、ネリプロクト、パートラン、パートランビスカス、パートランポンプ、フリードカイン、ヘモリサット、ヘルミチン、ヘルミチンS、ペンマリン、ペンレス、ボラザ、ボラザG、メドカイン、ユーパッチ、ラセナゾリン、歯科用キシロカインカートリッジ
- (ジフルコルトロン、リドカイン)ネイサート、ネリコルト、ネリザ、ネリダロン、ネリプロクト
- 関
- 抗不整脈薬、プロカイン
- クラスIb
- Naチャネルブロック
- APD短縮
作用機序
薬理作用
- 結合解離速度は早く、正常心拍の伝導を阻害しない。
- APDの短縮はリドカインのNaチャネルに対する結合解離が早いため?? (→Sicillian Gambitの分類)
動態
適応
- 心室性不整脈
- 心肺蘇生 アミオダロンの方がよく使われる
- 無効:心房細動、心房頻拍
注意
禁忌
副作用