- 英
- Takayasu occlusive disease
- 関
- 高安動脈炎
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- 英
- aortitis syndrome
- 同
- 高安動脈炎 Takayasu arteritis Takayasu's arteritis TA、高安病 Takayasu's disease Takayasu disease、脈なし病 pulseless disease、高安閉塞症 Takayasu occlusive disease、特発性肉芽腫性動脈炎 idiopathic granulomatousarteritis
- 関
- 難病、血管炎
概念
病因
疫学
- 日本が世界的に多く、アジア諸国(インド、中国など)、ソ連、メキシコ、南アフリカでもみられる。(参考3)
- 1.2-2.6/100万人 (HIM.2127)
- 若年者。 10-40歳(PHD.360)
- 女性に多い
- 男:女=1:10 1:9(IMD YN.C-151)
我が国が世界でもっとも多いといわれている。でも少なくないようである。←日本語の意味が分からない
病理
- 大動脈や分岐幹動脈など弾性型動脈が侵される。大動脈弓から下行大動脈にかけて好発する。とくに腕頭動脈、総頚動脈、鎖骨下動脈の分岐部に多い。(参考3)
- 病変は外膜から進行し、中膜がもっとも強く侵される。動脈壁全層が肥厚し、内腔は狭窄にて閉塞する。(参考3)
- 線維化をともなう肉芽腫性血管炎。管腔の狭小化が顕著。(PHD.361)
- 内膜の過形成。中膜、外膜の肥厚。慢性期には線維化と内腔の狭窄。(HIM.1567)
- there are marked intimal proliferation and fibrosis, scarring and vascularization of the media, and disruption and degeneration of the elastic lamina.(HIM.2127)
- 炎症性の単核球の浸潤がみられ、時に巨核球が見られる。(HIM.2127)
- 連続・斑状の肉芽腫性炎症が見られ、リンパ球、組織球、多核巨細胞が見られる(PHD.361) → 内膜の増殖、男性板の破壊、線維化
症状
- 早期には全身症状、慢性期には血管内腔狭窄・閉塞による症状が出る
- 全身症状:発熱、盗汗、全身倦怠感、食欲不振、関節痛、体重減少
- 血管狭窄・閉塞による症状:上肢の跛行、脳虚血、失神、(時に)狭心症
- 皮膚症状:結節性紅斑、壊死性膿皮症
閉塞部位と症状 HIM.2127
table 319-6 Frequency of Arteriographic Abnormalities and Potential Clinical Manifestations of Arterial Involvement in Takayasu's Arteritis
|
動脈
|
動脈造影状の異常(%)
|
来しうる症状
|
鎖骨下動脈
|
93
|
上肢の跛行(arm claudication)、レイノー症候群
|
総頚動脈
|
58
|
視覚の変化、失神、TIA、脳梗塞
|
腹部大動脈
|
47
|
腹痛、悪心、嘔吐
|
腎動脈
|
38
|
高血圧、腎不全
|
大動脈弓/大動脈根部
|
35
|
大動脈弁閉鎖不全症、うっ血性心不全
|
椎骨動脈
|
35
|
視覚の変化(visual change)、めまい
|
腹腔動脈
|
18
|
腹痛、悪心、嘔吐
|
上腸間膜動脈
|
18
|
腹痛、悪心、嘔吐
|
腸骨動脈
|
17
|
下肢の跛行(leg claudication)
|
肺動脈
|
10?40
|
非定型的な胸痛(atypical chest pain)、呼吸困難
|
冠状動脈
|
<10
|
胸痛、心筋梗塞
|
資料3
表1 大動脈炎症候群の症状出現頻度
|
症状
|
頻度(%)
|
脳循環障害(めまい、頭痛、失神)
|
60
|
眼症状
|
20
|
心症状(狭心症様症状)
|
60
|
高血圧
|
50
|
四肢循環障害(しびれ、冷感、脈拍欠損)
|
70
|
全身症状(発熱、倦怠感)
|
70
|
身体所見
- 脈を触れない
- 血圧の左右差、上下肢差(下肢>>上肢) ← 鎖骨下動脈が冒される事による
- 血管雑音 ← 血管内腔の狭窄による
- 高血圧:32-93%の患者で(HIM. 2127)
- (古典的?)脈なし病の三徴:(1)上肢の脈を触れない、(2)眼底変化(後期の変化に花冠状動静脈吻合、花環状動静脈吻合)、(3)頚動脈反射亢進(参考4)
- 上半身に脈を触れず、進行すると頚動脈反射亢進により頭部を後屈させると脈拍数減少、血圧低下、失神、過呼吸をきたす。緩徐に進行する血圧低下に伴う血流速度低下により網膜血管が拡張、また毛細血管瘤が耳側周辺部から眼底全体に広がる。視神経乳頭を取り巻いて馬蹄形または花環状の動静脈吻合が形成されるようになる。(SOP.144)
検査
- ESR上昇、CRP上昇
- 単純CT:全周性に血管壁が肥厚。肥厚した血管壁に高吸収を認めることがある。
- 造影CT:中膜から外膜にかけて造影効果あり。内膜は造影されない。
診断
- 参考1-1
- 1. 確定診断は画像診断(DSA,CT,MRA)によって行う。
- 2. 若年者で血管造影によって大動脈とその第一次分枝に閉塞性あるいは拡張性病変を多発性に認めた場合は、炎症反応が陰性でも大動脈炎症候群(高安動脈炎)を第1に疑う。
- 3. これに炎症反応が陽性ならば、大動脈炎症候群(高安動脈炎)と診断する。
- 4. 上記の自覚症状、検査所見を有し、下記の鑑別疾患を否定できるもの。
鑑別診断
合併症
- 大動脈弁閉鎖とそれによる心不全、大動脈瘤、腎血管性高血圧、膠原病 (YN.C-152)
- 骨関節病変、慢性甲状腺炎 (YN.C-152)
治療
薬物療法
外科療法&カテーテルインターベンション
外科療法
死因
- うっ血性心不全、心筋梗塞、脳梗塞・脳出血、腎不全、肺梗塞 (YN.C-151)
予後
参考
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/290
- http://www.nanbyou.or.jp/upload_files/065_s.pdf
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2008_ozaki_h.pdf
- http://www.nanbyo.or.jp/zaidan/nanbyo/tokuteisikkan_list/13/content13.html
- 4. 2.螢光眼底血管造影法による脈なし病網膜血行動態の観察と,本病網膜血管病変の組織学的研究 生井浩 松井弘治
- http://journal.akademi.jp/jca/pdf/19701005/jca_1970_1005_0253_0.pdf
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- 英
- occlusion
- 関
- 促通
- 詰まること、詰まっていること
- (神経)2種の異なる興奮性のシナプス前性のニューロン群が1つのニューロン群へ収束と発散によりシナプス結合する回路において、2種のシナプス前線維群内の同期して興奮するニューロンの数が多い場合には、興奮するシナプス後ニューロンの数は、個々のシナプス前線維群だけの活動による場合の和よりも少なくなる。
[★]
- 英
- obstruction、occlusion
- 同
- 閉鎖症
- 関
- 咬合、通過障害、閉鎖、閉塞、妨害、妨害物
[★]
- 英
- sis, pathy