神経特異エノラーゼ
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Japanese Journal
- 中枢神経疾患における髄液中測定物質 (特集 教授定年退職記念講演)
- 福井 大祐,板東 元,小菅 正夫,山口 雅紀,芝原 友幸,門田 耕一
- The journal of veterinary medical science 64(3), 261-264, 2002-03-25
- エゾリス(6歳,雄)の上下眼瞼に両側性に腫瘍が形成された.外科的に切除したが,左側腫瘍は再発した.剖検では肺に転移巣があった.腫瘍細胞は類上皮様で高度の多形性を示し,少数の細胞にメラニン顆粒が存在していた.S100蛋白,神経特異性エノラーゼまたはヴィメンチンで陽性に染まる腫瘍細胞がときどき認められ,サイトケラチン陽性の細胞もまれにみられた.電顕的には細胞質内にプレメラノソームの存在を確認した.無色 …
- NAID 110003977255
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- エノラーゼは解糖系酵素で,α,β,γの3種類のサブユニットがあり,αα,ββ,γγ,αβ,αγの5つのアイソザイムがある。γγおよびαγ型エノラーゼは神経細胞に存在するため神経特異エノラーゼ(NSE)と命名された。エノラーゼは,神経内分泌細胞 ...
- 神経特異エノラーゼ(NSE)|腫瘍マーカー・がんの血液検査 神経特異エノラーゼ(NSE)は、肺小細胞癌、神経芽細胞腫、神経内分泌系腫瘍の診断と経過観察に有用な腫瘍マーカー。NSEは神経および神経内分泌細胞に存在し、これらに由来 ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- neuroblastoma NB
- 同
- 神経芽腫、交感神経芽細胞腫 sympathoblastoma
[show details]
概念
病因
- 神経堤細胞から派生した交感神経原細胞に由来
- 脊柱傍部の交感神経節や副腎髄質(大多数(約65%))から発生。
疫学
- 小児期の悪性腫瘍の10-15%を占める
- 小児固形腫瘍の中で最も頻度が高い (次に多いのがWilms腫瘍)
- 5歳以下で発症
進展形式
病態
- 全身に進展しうる。
- 骨髄に進展すれば、造血能の低下から貧血をきたす。
- 眼窩周囲に進展してすることにより眼症状を呈する。
症状
- 非特異的で、腫瘍が進展してから発見されることが多い
- 腹部・頚部:硬い腫瘤を触れる
- 全身症状:顔色不良、貧血、食欲不振
- 眼症状:眼球突出、眼瞼周囲の皮下出血
検査
- 腫瘍マーカーの尿・血液からの検出。症例の70-80%に尿中のHVA, VMAの出現を見る
- 画像検査:CT, MRI, 超音波検査で原発巣と転移を判断。
診断
治療
- 限局例:手術
- 進行例:全身化学療法、造血細胞移植+超大量化学療法
予後
- 進行例ではきわめて予後不良。
- 1歳未満発症でかつN-myc遺伝子増幅がなければ予後良好
- 1歳以上の患児における5年無病生存率:病期III 70%。病期IV 30%
予後良好因子と予後不良因子
- 予後良好因子・・・1歳未満(病期I、II、III、IVs)
- 予後不良因子・・・1歳以上の病期III、IV。二倍体。trk遺伝子未発現。染色体1p欠失。N-myc遺伝子の増殖。
予防
- 新生児スクリーニングとしては実施されていない
- 乳児期(6ヶ月)にスクリーニングが行われる?(小児科学第2版p.263)
[★]
- 英
- neuron-specific enolase, NSE
- 同
- 神経特異的エノラーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ
- 関
- エノラーゼ
[show details]
概念
一般的に疑われる疾患
判定
- 検査値の本より
10ng/ml以上(増加)
- [高頻度]神経芽細胞腫、肺小細胞癌(特に、燕麦細胞癌)
- [可能性]非小細胞肺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、胃癌、膵癌、大腸癌、甲状腺髄様癌、褐色細胞腫、ガストリノーマ、インスリノーマ、カルチノイド、中枢神経系の炎症、血管障害、肝炎、肝硬変
[★]
神経特異性エノラーゼ NSE
[★]
神経特異性エノラーゼ
[★]
神経特異性エノラーゼ
[★]
- 英
- nerve
- ラ
- nervus
- 関
- ニューロン
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
- 自律神経 autonomic nervous system ANS
[★]
- 英
- enolase
- 関
- 神経特異性エノラーゼ NSE
概念
- 2-ホスホグリセリン酸を脱水し、ホスホエノールピルビン酸を生じる反応を触媒する解糖系酵素である。
- 二量体であり、α、β、γサブユニットからなる。赤血球などを多く含む組織(αα型)、骨格筋(αβ型、ββ型)、神経組織(γγ型、αγ型)が見られる。
[★]
- 英
- (化学)isomerism、(性)heterosexual
- 関
- 異性愛
[★]
- 英
- specificity
- 関
- (ウイルスの特異性)向性
[★]
- 英
- singular
- 関
- 唯一