- 英
- enolase
- 関
- 神経特異性エノラーゼ NSE
概念
- 2-ホスホグリセリン酸を脱水し、ホスホエノールピルビン酸を生じる反応を触媒する解糖系酵素である。
- 二量体であり、α、β、γサブユニットからなる。赤血球などを多く含む組織(αα型)、骨格筋(αβ型、ββ型)、神経組織(γγ型、αγ型)が見られる。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/09/10 06:59:53」(JST)
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ホスホピルビン酸ヒドラターゼ |
|
識別子 |
略号 |
? |
他のデータ |
EC番号
(KEGG) |
4.2.1.11 |
ホスホピルビン酸ヒドラターゼ(Phosphopyruvate hydratase)またはエノラーゼ(Enolase)は、解糖系に関わる酵素である。
この酵素は、グルコースからピルビン酸に至るまでの最後から2番目のステップである、2-ホスホグリセリン酸がホスホエノールピルビン酸に変換される反応を触媒する。
目次
- 1 アイソザイム
- 2 スーパーファミリー
- 3 阻害
- 4 外部リンク
- 5 関連項目
アイソザイム
ヒトには5種類のホスホピルビン酸ヒドラターゼのアイソザイムが存在する。
- α-エノラーゼは細胞質に偏在している。
- β-エノラーゼは筋肉細胞に存在する。
- γ-エノラーゼはニューロンに存在する。
スーパーファミリー
この酵素は、典型的なスーパーファミリーであるエノラーゼスーパーファミリーに属する。ここには似たような反応機構を持ち、進化的に関係のある酵素が分類されているが、作用する基質や生化学的な役割は様々である。他にマンデル酸ラセマーゼなどが含まれる。
阻害
ホスホピルビン酸ヒドラターゼはフッ素によって阻害される。
外部リンク
関連項目
解糖系 |
グルコース - グルコース-6-リン酸 - フルクトース-6-リン酸 - フルクトース-1,6-ビスリン酸 - ジヒドロキシアセトンリン酸 - グリセルアルデヒド-3-リン酸 - 1,3-ビスホスホグリセリン酸 - 3-ホスホグリセリン酸 - 2-ホスホグリセリン酸 - ホスホエノールピルビン酸 - ピルビン酸 - アセチルCoA
|
クエン酸回路→
|
|
炭水化物代謝: 解糖系/糖新生の酵素 |
解糖系 |
グルコキナーゼ/ヘキソキナーゼ/グルコース-6-ホスファターゼ - グルコース-6-リン酸イソメラーゼ - 6-ホスホフルクトキナーゼ/フルクトースビスホスファターゼ - フルクトースビスリン酸アルドラーゼ - トリオースリン酸イソメラーゼ - グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ - ホスホグリセリン酸キナーゼ - ホスホグリセリン酸ムターゼ - ホスホピルビン酸ヒドラターゼ - ピルビン酸キナーゼ
|
糖新生のみの酵素 |
ピルビン酸カルボキシラーゼ - ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ - 乳酸 (コリ回路):L-乳酸デヒドロゲナーゼ - アラニン (グルコース-アラニン回路):アラニントランスアミナーゼ
|
調節 |
6-ホスホフルクト-2-キナーゼ/フルクトース-2,6-ビスホスファターゼ - ビスホスホグリセリン酸ムターゼ
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 抗N末端α-エノラーゼ抗体をみとめた急性小脳失調症の1例
- ガストリン放出ペプチド前駆体(ProGRP) (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・4)その数値をどう読むか) -- (腫瘍マーカー)
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★リンクテーブル★
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- 英
- phosphopyruvate hydratase
- 関
- エノラーゼ、神経特異的エノラーゼ
[★]
エノラーゼ
- 関
- neuron-specific enolase、phosphopyruvate hydratase
[★]
- 英
- neuron-specific enolase, NSE
- 同
- 神経特異的エノラーゼ、ホスホピルビン酸ヒドラターゼ
- 関
- エノラーゼ
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概念
一般的に疑われる疾患
判定
- 検査値の本より
10ng/ml以上(増加)
- [高頻度]神経芽細胞腫、肺小細胞癌(特に、燕麦細胞癌)
- [可能性]非小細胞肺癌、乳癌、卵巣癌、食道癌、胃癌、膵癌、大腸癌、甲状腺髄様癌、褐色細胞腫、ガストリノーマ、インスリノーマ、カルチノイド、中枢神経系の炎症、血管障害、肝炎、肝硬変
[★]
神経特異性エノラーゼ
[★]
神経特異エノラーゼ