- 日
- ごしゃじんきがん
適応
- ツムラ牛車腎気丸エキス顆粒(医療用)
- 疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少または多尿で時に口渇がある次の諸症:
- 下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- Modified FOLFOX6療法に見られた神経障害が牛車腎気丸投与により軽減した1例
- がん化学療法副作用緩和(末梢神経障害)--牛車腎気丸 (特集 明日の診療に漢方をいかす--西洋医学と漢方医学の融合) -- (日常診療でまず使ってみたい漢方ベストチョイス15)
Related Links
- 牛車腎気丸とは?効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番: 病気別版)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ツムラ牛車腎気丸エキス顆粒(医療用)
組成
- 本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス4.5gを含有する。
日局ジオウ 5.0g
日局ゴシツ 3.0g
日局サンシュユ 3.0g
日局サンヤク 3.0g
日局シャゼンシ 3.0g
日局タクシャ 3.0g
日局ブクリョウ 3.0g
日局ボタンピ 3.0g
日局ケイヒ 1.0g
日局ブシ末 1.0g
添加物
- 日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物、ショ糖脂肪酸エステル
効能または効果
- 疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少または多尿で時に口渇がある次の諸症:
- 下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ
- 通常、成人1日7.5gを2?3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 体力の充実している患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
- 暑がりで、のぼせが強く、赤ら顔の患者[心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等があらわれることがある。]
- 著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹部膨満感、腹痛、下痢、便秘等があらわれることがある。]
- 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
間質性肺炎
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。
肝機能障害、黄疸
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
[ヒトでの作用]
しびれに対する作用
- 糖尿病性神経障害患者に経口投与したところ、上昇した振動覚閾値が低下した1)。
冷感に対する作用
- 糖尿病性神経障害患者に経口投与したところ、前腕部皮膚血流量が増加し2)、手背平均皮膚温度が上昇した3)。
[動物での作用]
水晶体混濁に対する作用
- 遺伝性白内障(ICR/f)ラットに経口投与したところ、水晶体核部の混濁の発症時期が遅延した4)。
神経伝導速度に対する作用
- ストレプトゾトシン(STZ)誘発糖尿病ラットに経口投与したところ、坐骨神経伝導速度低下が抑制された5)。
抗侵害受容(鎮痛)作用
- STZ誘発糖尿病マウスに経口投与したところ、低下した抗侵害受容閾値が上昇した6)。
血流量増加作用
- STZ誘発糖尿病ラットに経口投与したところ、腓腹筋血流量低下が抑制された7)。
作用機序
- 本剤は、脊椎内κオピオイド受容体刺激及び痛覚感知部位における一酸化窒素(NO)産生促進の二つの機序により抗侵害受容(鎮痛)作用を、また、NO産生促進により末梢性の血流量増加作用を示すものと示唆される。
抗侵害受容(鎮痛)作用
- ・STZ誘発糖尿病マウスに、抗ダイノルフィン抗血清を処置したところ、経口投与で認められる抗侵害受容作用が減弱した。また、κオピオイド受容体拮抗薬であるノルビナルトルフィミンの前処置でも同様であった6)。
- ・STZ誘発糖尿病マウスにおいて、NO合成酵素阻害剤であるNG-nitro-L-arginine methyl ester(L-NAME)を処置したところ、経口投与で認められる抗侵害受容作用が減弱し、さらに抗ダイノルフィン抗血清を併用すると消失した8)。
血流量増加作用
- STZ誘発糖尿病ラットにL-NAMEを前処理したところ、十二指腸内投与で認められる血流量増加作用が消失した7)。
★リンクテーブル★
[★]
- 日
- はちみじおうがん
- 関
- 八味丸
- 和漢診療学 第2版.293
生薬
病態
- 太陰病期、虚証。腎虚 (医学辞書)
- 太陰病期・水滞型、虚証(和漢診療学 第2版.293)
目標
- 八味地黄丸
- 中年以降特に高齢者に頻用され、腰部及び下肢の脱力感・冷え・しびれ等があり、排尿の異常(特に夜間の頻尿)を訴える場合に用いる
- 1)上腹部に比べて下腹部が軟弱無力の場合
- 2)多尿、頻尿、乏尿、排尿痛等を伴う場合
- 3)疲労倦怠感、腰痛、口渇等を伴う場合
適応
- 慢性腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧、浮腫、更年期障害、老人性湿疹、高齢者のかすみ目、五十肩、肩こり
- 疲労、倦怠感激しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互に冷感のあるものの次の諸症:腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧(和漢診療学 第2版.293)
鑑別
慎重投与
- 1. 体力の充実している患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
- 2. 暑がりで、のぼせが強く、赤ら顔の患者[心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ、悪心等があらわれることがある。]
- 3. 著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、便秘等があらわれることがある。]
- 4. 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
注意
高齢者
妊婦、産婦、授乳婦
- 妊娠または妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい
[★]
- 英
- kidney、renal
- 関
- 腎性、腎臓
漢方医学
機能
- 1. 成長、発達、生殖能を維持する
- 2. 骨、歯牙の形成と維持に関与
- 3. 水分代謝を調節する
- 4. 呼吸脳を維持する
- 5. 思考力、判断力、集中力を維持する
失調
- 症状:性欲減退、骨の退行性変化、歯芽の脱落、毛髪の脱落、夜間頻尿、浮腫、口渇、息切れ、精神運動の低下、視力・聴力の低下、不眠、四肢の冷え・ほてり、しびれ、小腹不仁
- 治療方剤
[★]
- 関
- 腎
- 性欲の減退、骨の退行性変化、歯牙の脱落、毛髪の脱落、夜間頻尿、浮腫、口渇、息切れ、精神活動の低下、視力・張力の低下、不眠、四肢の冷え/ほてり、しびれ、小腹不仁など
治療方剤
[★]
- 桂枝加朮附湯:関節痛、神経痛
- 八味地黄丸:疲労、倦怠感に著しく、利尿減少または頻数、口渇し、手足に交互に冷感と熱感のあるものの次の諸症:腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧
- 牛車腎気丸:疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少または多尿で時に口渇がある次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ
- 大防風湯:関節が腫れて痛み、麻痺、強直して屈伸しがたいもの:関節リウマチ、慢性関節炎、痛風
- 真武湯
- 麻黄附子細辛湯
[★]
- 日
- しょうふくふじん
- 関
- 腎虚
- (和漢診療学 第2版)
- 小腹:腹部の臍から下の領域を意味し、不仁は内実の整わないこと。
- この部の腹壁の緊張が他の部に比較して軟弱で、しばしば表在性知覚の低下を伴う状態である。この症候は五臓のうちの腎の機能の衰えを意味する。
- 病症:八味地黄丸・六味地黄丸・牛車腎気丸など。
[★]
- 関
- 牛車腎気丸、漢方製剤