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- cardiac asthma
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心臓性喘息(しんぞうせいぜんそく、英: cardiac asthma)は、心臓病による急性心不全によって起こる発作性の呼吸困難。単に心臓喘息とも呼ばれる。
目次
- 1 症状
- 2 病態
- 3 治療
- 4 参考文献
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
症状[編集]
発症は夜間に多く、誘引としてはかぜ等の感染症やストレスが多い。心臓のポンプ機能の急速な低下によって肺のうっ血が起こり、激しい呼吸困難・咳・血性痰・頻脈とそれによる動悸などの症状が現れる。気管支喘息との鑑別が重要。
病態[編集]
左心室の機能が急激に低下することにより、体循環系への心拍出量が減少すると同時に肺循環系への血液の過剰な配分が起こる。その結果、肺血管の静水圧が上昇し、肺間質への水分の漏出が起こる。すなわち、呼吸困難の原因は急性の肺水腫が主である。
これにさらに、体循環への心拍出量減少に伴う体組織の低酸素が加わり、呼吸困難を増悪させる。
治療[編集]
症状は呼吸困難であるが、原因は心臓にあるため治療は心臓に対するものが主体である。カテコールアミン投与により心拍出量を増加させ、利尿剤投与により心臓への容量負荷を減少させるとともに肺間質の細胞外液を減少させる。輸液量は制限されなければならない。酸素投与も行われる。
参考文献[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
心血管疾患 |
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疾患 |
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心疾患
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不整脈
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徐脈性
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洞不全症候群 | 房室ブロック | 脚ブロック(右脚ブロック · 完全右脚ブロック · 左脚ブロック)
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病態・症候 |
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高血圧
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所見・検査 |
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治療 |
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外科的治療
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内科的治療
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心臓作動薬
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抗不整脈薬
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Ia群: プロカインアミド, キニジン
Ib群: リドカイン, フェニトイン
Ic群: フレカイニド, プロパフェノン
II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど)
III群: アミオダロン, ソタロール
IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
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心不全治療薬
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利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤
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狭心症治療薬
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交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
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血管作動薬
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高血圧治療薬
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利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン系 (ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
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循環器系の正常構造・生理 |
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- ラットアレルギー性喘息モデルに対するM-711の効果
- 七戸 和博,清水 眞澄,黒川 和雄
- The journal of veterinary medical science 58(1), 55-59, 1996-01-25
- … 犬の慢性気管支炎および心臓性喘息は咳嗽が主徴で臨床的に発生頻度が高い疾患である. … 本研究は, M-711(漢方製剤, 木防己湯)の犬の慢性気管支炎および心臓性喘息に対する有効作用を実験的に解明するために, アレルギー性喘息モデルラットを用いて検討したものである. …
- NAID 110003916454
- うっ血性心不全の治療-2-利尿剤療法,心臓性喘息,肺水腫に対する療法および血管拡張剤療法(減負荷療法),特にSQ14225(Captopril)療法(循環器1病1例-81-)
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★リンクテーブル★
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- cardiac asthma
- 関
- 発作性夜間呼吸困難、心臓性喘息、発作性呼吸困難
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心臓喘息、心臓性喘息
- 関
- paroxysmal dyspnea、paroxysmal nocturnal dyspnea
[★]
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- ラ
- cor
- 関
- 肺、循環器
性状
体表解剖
- 心臓の上縁:左の第2肋軟骨の下縁と右の第3肋軟骨を結ぶ線上
- 心臓の右縁:右の第3肋軟骨から右の第6軟骨に向かう線。この線は外側に向かって弓状をなす。
- 心臓の下縁:右縁の下端から第5肋間隙で左鎖骨中線の近くに向かう線
- 心臓の左縁:上縁と下縁を外側に凸となる曲線で結んだ線
機能血管
動脈
静脈
心臓の栄養動脈 (M.92)
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- 洞房結節枝
- 右縁枝
- 後下行枝 = 後室間枝
- 房室結節枝
-
心臓の栄養静脈 (M.95)
心臓の静脈の特徴
- 酸素供給能 = 心臓の送血能 x 血液のHb量 x (動脈の酸素飽和度(肺) - 静脈の酸素飽和度(末梢))
- 心臓の酸素消費量と仕事
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- 関
- 強心、心、心臓
[★]
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- breath
- 関
- 呼吸、一呼吸
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