マルトース水和物(マルトース)
- 関
- 糖類剤
- 10%(500mL袋)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 新規α-グルコシダーゼ阻害薬ミグリトール(セイブル^【○!R】錠)を服用中の糖尿病患者に対するマルトース輸液製剤の留意点
- 柴 輝男,五十川 陽洋,小畑 淳史,友栗 徹士,渕上 昌弘
- 日本病態栄養学会誌 12(2), 123-128, 2009-06-10
- NAID 10025380435
- マルトース静脈内投与時における尿中への糖質排泄機構とマルトース輸液剤の有用性
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- マルトス輸液10%,マルトース水和物注射液 ... 薬効 3233 マルトース製剤 一般名 マルトース水和物注射液 英名 Martos 剤形 注射液 薬価 208.00 規格 10%250mL1袋
- マルトス輸液10%,マルトース水和物注射液 ... 副作用 6,100症例中、副作用が報告されたのは2例(0.03%)で、発現件数は4件であった(副作用調査終了時、1977年)。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
マルトス輸液10%(500mL袋)
組成
本剤は1 容器(500mL)中に次の成分を含有する注射液である。
マルトース水和物
熱量
効能または効果
- 糖尿病及び術中・術後で非経口的に水・エネルギー補給を必要とする場合
- 通常成人は1回500〜1000mLを徐々に静脈内に点滴注入する。
投与速度は通常成人マルトース水和物として1時間あたり0.3g/kg体重以下(体重50kgとして10%液500mLを4時間以上)とする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
重大な副作用
アナフィラキシーショック
- マルトース含有製剤ではアナフィラキシーショックを起こすことが報告されているので、投与にあたっては観察を十分に行い、呼吸困難、血圧低下、頻脈、蕁麻疹、潮紅等の症状が認められた場合には投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと(事務連絡、1996年)。
薬効薬理
健常成人男子(8名)における糖質補給効果2)
血糖値及びインスリン分泌に及ぼす影響
- 本剤をマルトース水和物として0.15及び0.3g/kg/hrで末梢静脈内に投与した。その結果、血糖値は約5mg/dLの上昇を示したのみで、血中インスリン濃度の上昇はみられなかった。
ケトン体抑制効果
- 本剤をマルトース水和物として0.3g/kg/hrで末梢静脈内に投与した。その結果、ケトン体及びNEFA抑制効果が認められ、その効果はブドウ糖投与の場合に比べやや軽度であったが、投与終了後も持続した。
手術侵襲負荷モルモットにおける糖質補給効果8)
- 開腹術を施行したモルモットに14C標識マルトース水和物又は14C標識ブドウ糖溶液を腹腔内投与し、その利用率を非手術群と比較した。その結果、手術群の累積呼気中14CO2回収率はマルトース群のほうがやや大きく、手術侵襲による代謝への影響はマルトースがブドウ糖に比し軽度であることが確認された。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- マルトース水和物(Maltose Hydrate)
化学名
- α-D-Glucopyranosyl-(1→ 4)-β-D-glucopyranose monohydrate
分子式
分子量
性状
- 白色の結晶又は結晶性の粉末で、味は甘い。
水に溶けやすく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
★リンクテーブル★
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商品
[★]
- 英
- infusion, transfusion
- 同
- 輸注
種類
- NSU. 731
-
- 維持輸液剤:一日の水・電解質バランスを保つべく作成される
- 輸液期間が長くなる場合に用いられる。
- Na+, Cl-は少なく、K+、HPO4-ブドウ糖を含む
乳幼児
- 1. 脱水になりやすい。
- 2. 腎機能が未熟。(K排泄能が低い)
- 3. 低血糖になりやすい
輸液量
- 新生児:80-120 ml/kg/日 ← 成人よりも多い
- 乳児下痢症に対する初期輸液:Na 90mEq/l, Cl 70mEql/L, ブドウ糖 2.6%, 乳酸 20mEq/L
投与量の計算
- 体重には身長とBMI22としたときの標準体重を用いる。
- 尿量 + 不感蒸泄(700ml) + 代謝水(5ml x 体重)
乳幼児
- 小児の薬の選び方・使い方
- 10kg以下 100ml/hr
- 10-20kg 200ml/hr
- 20-30kg 300ml/hr
- 30-40kg 400ml/hr
- 成人用のクレンメ:20滴で1ml (1滴 50ul)
- 小児用のクレンメ:60滴で1ml
- x (ml/hr) = 20x (滴/時) = x/3 (滴/分) = x/180 (滴/秒)
- ∴ x (ml/hr) で輸液するためには 180/x (秒/滴) となるようにクレンメの滴下速度を調節する。