- 英
- teichoic acid
- 関
- リポタイコ酸
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/01/28 20:35:53」(JST)
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タイコ酸(タイコさん、Teichoic acid)は、ホスホジエステル結合を介して連なった、グリセロールリン酸またはリビトールリン酸からなるポリマーである。「タイコ(τειχος、teichos)」とは、ギリシア語で「壁」という意味の言葉である
ブドウ球菌、レンサ球菌、バシラス属、クロストリジウム属、コリネバクテリウム属、リステリアなどのグラム陽性細菌の細胞膜のペプチドグリカン表面層を形成している。タイコ酸はグラム陰性細菌には見られない。また、細胞膜脂質上のN-アセチルムラミン酸やD-アラニンと結合している。タイコ酸と脂質の化合物はリポタイコ酸と呼ばれる。
タイコ酸は負の電荷を帯び、グラム陽性細菌の細胞膜の電荷を負に保っている。 細胞構造の維持や抗原としての機能を持っている可能性もある。 また、N-アセチルグルコサミンとN-アセチルムラミン酸の間の β(1-4)結合の自己消化を制限することにより、細胞成長の制御の役割も担っている。
Japanese Journal
- 心臓血管手術・呼吸器外科手術術後バイオマーカーとしての Lipocalin-2/neutrophil gelatinase-associated lipocalin の検討
- 浅見 冬樹,Asami Fuyuki
- 新潟医学会雑誌 125(4), 199-206, 2011-04
- … ラットの開胸手術においては対照群に比べ明らかに血中NGALの上昇が早期からみられ, ラット心臓から培養した細胞に細菌の成分であるリポポリサッカライドおよびリポタイコ酸を添加すると急激なNGALの発現亢進がみられた. …
- NAID 120005457943
- ショウジョウバエヘモサイトによる黄色ブドウ球菌貪食における Draper のリガンドとしてのリポタイコ酸の同定
- 橋本 優実
- 金沢大学十全医学会雑誌 = Journal of the J◆U00FB◆zen Medical Society 119(2), 38-39, 2010-06-01
- NAID 10027445102
- リンパ管内皮細胞のリポタイコ酸およびリポポリサッカライドによるCXCL11およびCX3CL1の産生誘導
- 沢 禎彦,敦賀 英知
- 福岡歯科大学学会雑誌 34(4), 125-132, 2008-12-31
- … 本研究はリンパ管内皮細胞におけるリポタイコ酸(LTA)およびリポポリサッカライド(LPS)の炎症性ケモカインCXCL11,恒常性ケモカインCXCL12,また接着性ケモカインCX3CL1に関する発現誘導を調べた。 …
- NAID 110007008224
Related Links
- ミクロコッカス科のタイコ酸の構造. タイコ酸(タイコさん、Teichoic acid)は、ホスホ ジエステル結合を介して連なった、グリセロールリン酸またはリビトールリン酸からなる ポリマーである。「タイコ(τειχος、teichos)」とは、ギリシア語で「壁」という意味の言葉で ある ...
- また細胞壁にはタイコ酸といわれるアルコールとリン酸基の化合物が含まれている。 グラム陰性菌の細胞壁グラム陰性菌の細胞壁はムレイン以外にも外膜(がいまく)と 呼ばれる生体膜からなる。厚さは10nm程度(ムレイン2nm、外膜8nm)であり、細胞壁 中の ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- Gram stain
- 同
- (国試)Gram染色
- 関
- 染色法
方法
ハッカー変法
- 参考1
- 時間は試薬により変わる
グラム陽性と陰性の区別ができない菌
- 抗酸菌(結核菌、らい菌)、放線菌、スピロヘータ、マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアなど (標準予防策実践マニュアル 南江堂 第2刷 p.4)
参考
- http://krawelts.exblog.jp/2887409/
国試
[★]
- 英
- lipoteichoic acid
- 関
- タイコ酸
- タイコ酸の組成とほぼ同じである。
- グラム陽性菌が有する
- 一端はペプチドグリカンの層に結合し、別の一端には脂肪酸が結合している。
- その脂肪酸は細胞膜に挿入されている。
[★]
- 英
- (国名)Thailand, (魚)sea bream
- 関
- ゴウシュウマダイ、ヨーロッパヘダイ
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義