- 30歳の男性。上腹部の違和感を訴えて来院した。2週前、乗用車を運転中に交通事故を起こし、ハンドルで腹部を強打した。上腹部に圧痛を伴う表面平滑な腫瘤を触れる。腹部超音波検査で膵頭部に径8cm大の嚢胞性病変を認める。この疾患で正しいのはどれか。
- a. 破裂しない。
- b. 自然消失しない。
- c. 膵癌を合併しやすい。
- d. 嚢胞内容の主成分は粘液である。
- e. 血清アミラーゼ値が上昇する。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 74歳の男性。発熱、咳および易疲労感のため来院した。3か月前から疲れやすさを自覚していたが、4日前から38℃台の発熱と咳とが出現した。意識は清明。体温38.6℃。脈拍96/分、整。血圧138/82mmHg。眼瞼結膜は蒼白。右下肺野にcoarse cracklesを聴取する。
- 血液所見:赤血球210万、Hb7.2g/dl、Ht22%、網赤血球6‰、白血球3,000(桿状核好中球3%、分葉核好中球46%、好酸球2%、好塩基球3%、単球12%、リンパ球34%)、血小板8.2万。
- 血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl、アルブミン4.0g/dl、尿素窒素22mg/dl、クレアチニン1.6mg/dl、尿酸8.3mg/d、総コレステロール126mg/dl、総ビリルビン0.8mg/dl、AST40単位、ALT35単位、LDH520単位(基準176~353)、Na140mEq/l、K4.2mEq/l、Fe260μg/dl、フェリチン340ng/ml(基準20~120)。CRP3.4mg/dl。
- 骨髄血塗沫鉄染色標本を以下に示す。この疾患について正しいのはどれか。
- (1) 白血球機能異常はない。
- (2) 無効造血がみられる。
- (3) 2相性赤血球がみられる。
- (4) 白血病に移行することはない。
- (5) Philadelphia染色体がみられる。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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[★]
- 60歳の女性。昼食後に下腹部痛があり来院した。意識は清明。体温36.7℃。脈拍68/分、整。血圧120/64mmHg。顔貌は苦悶様。腹部は平坦で、腸雑音はやや亢進している。右下腹部に圧痛があるが腹膜刺激症状はない。血液所見:赤血球/105万、Hb13.8g/dl、Ht35%、白血球10,00、血小板17万。血清生化学所見:総蛋白6.3g/dl、アルブミン3.2g/dl、AST32単位、ALT27単位、LDH430単位(基準176~353)、アルカリホスファターゼ240単位(基準260以下)。CRP3.5mg/dl。腹部造影CTを以下に示す。最も考えられるのはどれか。
[正答]
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