- 英
- tear fluid, tear, lacrimal fluid
- ラ
- lacrimae
- 同
- 涙 tears
- 関
- 流涙
涙液の分泌支配
基礎分泌
- 自律神経-交感神経:眼の保護(角膜結膜表面の湿潤を保つ、異物・老廃物の排出)、栄養補給
- 情動性分泌
- 自律神経-副交感神経:情動刺激で涙腺が刺激されて涙液が分泌される。
- 体性神経-三叉神経:物理的な刺激で涙腺が刺激されて涙液が分泌される。
WordNet
- to separate or be separated by force; "planks were in danger of being torn from the crossbars"
- fill with tears or shed tears; "Her eyes were tearing"
- the act of tearing; "he took the manuscript in both hands and gave it a mighty tear"
- a drop of the clear salty saline solution secreted by the lacrimal glands; "his story brought tears to her eyes" (同)teardrop
- separate or cause to separate abruptly; "The rope snapped"; "tear the paper" (同)rupture, snap, bust
- move quickly and violently; "The car tore down the street"; "He came charging into my office" (同)shoot, shoot down, charge, buck
PrepTutorEJDIC
- …‘を'『裂く』,破る,引き裂く / 〈穴など〉‘を'『破って作る』 / (…から)…‘を'『引きはがす』,もぎ取る,引き離す《+away(down, off, out, up)+名+from(out of, off)+名》 / 《受動態》で‥‘を'裂いて(破って)分ける《+名+apart》 / 裂ける,破れる / 《副詞[句]を伴って》激しく(大急ぎで)動く,突進する
- 涙
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/12/15 19:51:43」(JST)
[Wiki ja表示]
|
この項目では、生理学的見地から見た涙について説明しています。その他の「涙」については「涙 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
涙(なみだ、淚、涕、泪)は目の涙腺から分泌される体液のことである。眼球の保護が主要な役割であるが、ヒト特有の現象として感情の発現として涙を流すことがある。
目次
- 1 普段分泌している涙 - 涙の生理学 -
- 2 感情が高ぶった時などの涙
- 3 涙と演技
- 4 脚注
- 5 関連項目
普段分泌している涙 - 涙の生理学 -
涙は涙腺で分泌される。その後 目の表面を通り、涙道を抜け、鼻をくだって最後に喉で吸収される。
通常の分泌量は1日平均2-3cc。涙の原料は血液。涙腺内の毛細血管から得た血液から血球を除き、液体成分のみを取り出したものである。涙の98%は水分で[1]、タンパク質(アルブミンやグロブリン、後述のリゾチームなど)、リン酸塩なども含有する。一般的に弱いアルカリ性の液体である。分泌された涙液は目の表面を通過したあと涙点に入り、涙小管・涙嚢・鼻を経て、喉から再吸収される。
涙には以下のような役割があるとされている。
- 目の表面(角膜・結膜)への栄養補給
- 瞼を円滑に動かす潤滑材
- 細菌・紫外線から目を守る防御壁
- 雑菌の消毒
涙は「油層」「涙液層」「ムチン層」の3層で目を保護しており、その3層の合わせた厚さは約7µm(マイクロメートル)しかない。涙の持っている抗菌成分はリゾチームという。このリゾチームは、細菌の細胞壁(ペプチドグリカン)を分解する作用を持つ。
眼の使用頻度によって涙が蒸発しやすくなったり分泌量が減ったりすると、ドライアイと呼ばれる状態に陥る。
感情が高ぶった時などの涙
感情が高ぶった際にも多量に分泌される。悲しいとき、嬉しいときに流れることが多い。痛みを感じたときや、吐き気がするとき、大笑いしたとき、あくびをしたときなどに流れることもある。感情による涙の場合は通常の排出(涙点経由のもの)では間に合わず、涙が目の外へ流出する。悲しみなどによって涙を流し、声を出す一連の動きのことを「泣く」と言う。
大量の涙を流した際に出てくる鼻水は、涙が鼻涙管を経由して排出されたものである。
感情と涙の関係の謎
感情が高ぶった時に人は何故涙を流すのかという問いに対して、生化学者のウィリアム・フレイ二世(William H. Frey II)は、涙は感情的緊張によって生じた化学物質を体外へと除去する役割があるのだろう、という仮説を提案した。フレイは自身の仮説の妥当性を調べるために実験を行った。実験の内容としては、被験者に、いかにも涙を誘う映画を見せて収集した涙と、同じ被験者にタマネギをむかせて収集した涙の、成分の比較をするというものであった。80人あまりの被験者の涙の比較は、(この時点の実験で用いられた検出能力でも、少なくとも)感情による涙は、刺激による涙よりも、より高濃度のタンパク質を含んでいるということを示していた。フレイはその実験内容を含む著書を1985年に出版している[2][3][4]。
この実験は、感情と涙の成分には何らかの関係がある、ということを示しており、フレイの仮説をおおよそ裏付ける内容となっているが、様々な種類の感情とタンパク質の関係が明らかにされているわけではないようである。
涙と演技
涙は演技で出すことも可能である。俳優を始めとする芸能人はそれを行っている。
脚注
- ^ なみだの正体 ロート製薬株式会社、2014年11月25日閲覧。
- ^ 『まだ科学が解けない疑問』ジュリア・ライ、晶文社1991年、p.60-63。
- ^ Crying: The Mystery of Tears, William H. Frey. Winston Pr, 1985.
- ^ 『涙―人はなぜ泣くのか』 ウィリアム・H・フレイII, 日本教文社, 1990年。
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、涙に関連するカテゴリがあります。 |
|
ウィキメディア・コモンズには、涙の形に関連するカテゴリがあります。 |
- 感情
- あくび(欠伸)
- 高見山(元力士)涙のことを「目から汗が出た」といった最初の人物
- 汗
- 生理学
- 催涙スプレー・催涙剤・催涙弾
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- バイオマーカーを指標としたアレルギー性結膜疾患の診断 (特集 アレルギー性結膜疾患 アップデート)
- 序 : 確実な病態把握と治療の進歩 (特集 アレルギー性結膜疾患 アップデート)
- 角膜移植術後症例における涙液中サイトカイン濃度の経時的解析
- 淵上 あき,HUANG Jane,中嶋 京子 [他]
- 福岡大学医学紀要 = Medical bulletin of Fukuoka University 42(1), 153-160, 2015-03
- NAID 40020460589
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
人工涙液マイティア点眼液
組成
成分・含量(1mL中)
- 塩化ナトリウム 5.5mg
塩化カリウム 1.6mg
乾燥炭酸ナトリウム 0.6mg
リン酸水素ナトリウム水和物 1.8mg
ホウ酸 12mg
添加物
効能または効果
下記における涙液の補充
- ソフトコンタクトレンズ装着時には使用しないこと(レンズの中に薬剤が徐々に吸着されて、眼刺激やレンズ物性に影響を与えるおそれがある)。
- 通常、1回1〜2滴を1日5〜6回点眼する。
なお、症状により適宜増減する。
★リンクテーブル★
[★]
- 36歳の男性。3日前から右の耳痛があり、昨日から耳閉塞感が出現した。今朝、洗面時に右顔面の麻痺に気付き、めまいも自覚したため来院した。麻痺は中等度である。耳下腺に腫瘤を触れず、鼓膜所見も正常である。右耳介の写真を以下に示す。
- この疾患で正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095G008]←[国試_095]→[095G010]
[★]
- 30歳の女性。右眼の痛みを主訴に来院した。3日前から右眼の充血と違和感とがあり改善しない。右眼の眼瞼皮膚に発赤と腫脹とを認めず、眼球結膜に充血を認める。右角膜中央に直径約2mmの白色円形病変を認め、病変の中央はフルオレセインナトリウムで染色される。前房に炎症細胞を認めない。左眼に異常を認めない。
- a. 涙液
- b. 前房水
- c. 硝子体液
- d. 眼瞼皮膚擦過物
- e. 角膜病巣擦過物
[正答]
※国試ナビ4※ [103F020]←[国試_103]→[103F022]
[★]
- 英
- lacrimation, epiphora
- ラ
- epiphora
- 関
- 涙腺、涙液
- 涙液の過剰産生あるいは排出の排出障害が原因となって起こる(SOP.37)。
- 涙液分泌亢進:癌表面刺激や羞明による反射性減少、眼痛、角膜異物、角結膜炎、角膜上皮欠損・潰瘍、異物、角膜ジストロフィ、虹彩毛様体炎
- 涙液排出障害:鼻涙管狭窄、眼瞼導涙ポンプ機能障害、外傷性涙小管断裂、涙嚢炎、慢性結膜炎、副鼻腔炎術後鼻涙管閉塞、眼瞼縁異常
[★]
- 英
- defective lacrimation, lacrimal hyposecretion, hypolacrimia
- 関
- 涙液
[★]
- 英
- decreased lacrimation
- 関
- 涙液
[★]
- 英
- lacrimation, lacrimal secretion, lachrymal secretion, tear secretion
- 関
- 涙液
[★]
- 英
- artificial tear
- 商
- マイティア
- 関
- 点眼、点眼液
[★]
- 英
- lacrimation reflex
- 関
- 涙腺神経