- 英
- intraductal papilloma
- 関
- 嚢胞内乳頭腫
- 良性腫瘍。比較的太い乳管内に発生し、乳頭状の腫瘤を形成する。孤立性のものにはリスクは少ないが、多発性のものは乳頭腫症とよばれ、乳癌のリスク群となる。乳頭腫は崩壊しやすく容易に出血して、片側性、単孔性の血性乳汁を呈する。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/15 19:19:03」(JST)
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乳管内乳頭腫 |
分類及び外部参照情報 |
乳管内乳頭腫の生検病理標本
p63の免疫染色
|
ICD-O: |
M8503/0 |
DiseasesDB |
31244 |
MedlinePlus |
001238 |
MeSH |
D018300 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
乳管内乳頭腫 (にゅうかんないにゅうとうしゅ、Intraductal papilloma)は、女性の乳房に発生する乳頭状良性腫瘍である(ICD-Oコード:8503/0)。乳頭から小葉に至る乳管系のどこにでも発生しうる。
目次
- 1 疫学
- 2 症状
- 3 病理組織学的特徴
- 4 腫瘍発生
- 5 鑑別疾患リスト
- 6 参考文献
- 7 外部リンク
疫学
症状
- 大部分は乳頭分泌で気づかれ、一部は腫瘤で発見される。
病理組織学的特徴
- 乳管内に生ずる良性腫瘍で、血管結合組織の軸を有する上皮細胞と筋上皮細胞の増殖である。乳輪付近の太い乳管に発生する中心性乳頭腫と小葉に発生する末梢性乳頭腫に分けられる。なお「乳頭腫症(papillomatosis)」という用語は上皮過形成を意味する場合と多発性乳頭腫を意味する場合がある。曖昧な「乳頭腫症」というコトバは使用を避けるべきである。[1]
腫瘍発生
鑑別疾患リスト
- 乳腺症
- 葉状腫瘍
- 乳頭下腺腫
- 乳腺線維症
- 肉芽腫性小葉乳腺炎
- 乳癌
参考文献
- ^ Fattaneh A. Tavassoli & Peter Devilee edited WHO classification of tumours Pathology & Genetics Tumours of the Breast and Female Genital Organs
外部リンク
- メルクマニュアル乳腺腫瘍
- [1]NCIの乳腺疾患啓蒙文書(PDFファイル、1.65MB)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 乳管内視鏡による乳管内腫瘍摘出術 (特集 最新 乳房腫瘍の手技・手術のすべて) -- (切除)
- P-255 乳管内乳頭腫を置換進展したと考えられる非浸潤性乳管癌の1例(乳腺(6),グローバル時代の細胞診,第47回日本臨床細胞学会秋期大会)
Related Links
- 乳管内乳頭腫。乳管内乳頭腫とはどんな病気か 乳管内に乳頭状の構造をもった良性 疾患です。乳管内に、正常より腫瘍に似た腺細胞が増殖するものを“異型乳管上皮増殖 症(いけいにゅうかんじょうひぞうしょくしょう)”といいますが gooヘルスケア 家庭の医学。
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★リンクテーブル★
[★]
- 50歳の女性。右乳房のしこりを主訴に来院した。2年前から右乳房の2cm大の腫瘤に気付いていたが、あまり変化がないため医療機関を受診していなかった。4か月前から増大し痛みを伴ってきたため心配になり受診した。右乳房腫瘤は長径17cmで、弾性軟、胸壁への固定を認めない。皮膚には発赤や腫瘤の浸潤を認めない。腋窩リンパ節を触知しない。胸部CT(別冊No. 25)を別に示す。
- 最も可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D057]←[国試_113]→[113D059]
[★]
- 22歳の女性。右乳房のしこりを主訴に来院した。右乳房に長径約2cmの卵形の腫瘤を触知する。腫瘤は表面平滑、弾性硬および可動性良好で圧痛を認めない。乳頭からの分泌物を認めない。乳房超音波像(別冊No.23)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107D047]←[国試_107]→[107D049]
[★]
- 22歳の女性。右乳房のしこりを主訴に来院した。右乳房に長径約2cmの卵形の腫瘤を触知する。腫瘤は表面平滑で弾性硬、可動性は良好で圧痛を認めない。乳頭からの分泌物を認めない。乳房超音波像(別冊No. 8)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D021]←[国試_112]→[112D023]
[★]
- 49歳の女性。1週前からの右乳房乳頭からの分泌を主訴に来院した。右乳房に腫瘤は触知しないが、圧迫すると乳頭から血性の分泌液を認める。マンモグラムで異常を認めない。超音波検査で拡張した乳管像を認める。
[正答]
※国試ナビ4※ [103A045]←[国試_103]→[103A047]
[★]
- 両側乳房の疼痛を主訴とする乳腺疾患で最も頻度が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [ ]←[国試_111]→[111A002]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100B023]←[国試_100]→[100B025]
[★]
- 英
- intracystic papilloma
- 関
- 乳管内乳頭腫
[★]
- 英
- nipple, papilla
- ラ
- papilla mammae
- 関
- 乳房
位置
- 鎖骨中線のあたりであって、T4-T5肋骨の間、すなわち第4肋間隙にある(♂)、と思われる。
- 上記の位置は、性差・個体差あり(KL.265)
臨床関連
- 胸骨圧迫(心臓マッサージ):圧迫部位は両乳頭のを結ぶ線と胸骨が交わる部位である。胸骨のやや下部となる。
[★]
- 英
- papilloma
- 同
- 乳嘴腫
- 乳頭腫症は無関係!!
分類
- 被覆上皮の種類により分類する
- 扁平上皮乳頭腫 squamous cell papilloma
- 移行上皮乳頭腫 transitional cell papilloma
- 円柱上皮乳頭腫 columnar cell papilloma
[★]
- 英
- lactiferous duct, galactophorous duct, mammary duct
- ラ
- ductus lactiferi
- 関
- 乳房
[★]
- 関
- がん、腫瘍、腫瘤、良性新生物
[★]
- 英
- endosperm
- 関
- 胚乳、内胚乳