- 英
- potassium phosphate
- 関
- リン酸二水素カリウム、リン酸二カリウム
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/23 11:41:07」(JST)
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リン酸カリウム(英: potassium phosphate)はカリウムのリン酸塩。下記の3種類があり、いずれも食品添加物として利用される。
- リン酸二水素カリウム(KH2PO4)
- リン酸水素二カリウム(K2HPO4)
- リン酸三カリウム(K3PO4)
カリウムのオキソ酸塩 |
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正塩 |
AlK(SO4)2 · KAlO2 · K3AsO4 · KBrO3 · KClO · KClO2 · KClO3 · KClO4 · K2CO3 · K2CrO4 · K2Cr2O7 · K3Cr(O2)4 · KCuO2 · K2FeO4 · KIO3 · KIO4 · KMnO4 · K2MnO4 · K3MnO4 · K2MoO4 · KNO2 · KNO3 · K3PO4 · KReO4 · K2SeO4 · K2SiO3 · K2SO3 · K2SO4 · K2S2O3 · K2S2O5 · K2S2O6 · K2S2O7 · K2S2O8
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水素塩 |
KH2AsO4 · K2HAsO4 · KHCO3 · KH2PO4 · K2HPO4 · KHSeO4 · KHSO3 · KHSO4 · KHSO5
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カリウムの化合物 - カリウムのオキソ酸塩 |
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Japanese Journal
- 土壌診断を活用したダイズにおけるリン酸、カリウムの減肥栽培 (特集 リン酸と作物生育)
- <i>Penicillium pinophilum</i>に対する脂肪酸塩の抗カビ効果
- B20 ガーナ共和国における水酸化リン酸カリウムアンモニウムアルミニウム鉄二水和鉱物(地質フィールドからみた粘土と鉱物,提案型セッション)
Related Links
- 解説 オルソリン酸とも呼ばれるリン酸のカリウム塩類(水酸化カリウムや炭酸カリウム等)との中和反応によって得られた塩が、リン酸カリウム塩類である。リン酸三カリウムは、リン酸が完全に中和されている(リン酸の酸としての働き ...
- 名称 リン酸一カリウム 別名 リン酸二水素カリウム、リン酸二水素カリウム(乾燥)、第一リン酸カリウム 英名 Monopotassium Phosphate. Potassium Dihydrogen Phoshate. Potassium Phosphate,Monobasic 分子式 KH 2 PO 4 分子量 136 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ミキシッドL輸液
組成
本剤は、1つのソフトバッグに隔壁を介して上室に脂肪・ブドウ糖液を、下室にアミノ酸・電解質液を充填した注射液で、それぞれ次の成分を含有する。
■上室(脂肪・ブドウ糖液)
成分(600mL中)
精製大豆油
ブドウ糖
添加物(600mL中)
精製卵黄レシチン
L-ヒスチジン
塩酸(pH調整剤)
■下室(アミノ酸・電解質液)
成分(300mL中)
L−ロイシン
L−イソロイシン
L−バリン
L−リシン塩酸塩
(*L−リシンとして)
L−トレオニン
L−トリプトファン
L−メチオニン
L−フェニルアラニン
アセチルシステイン
(L−システインとして)
L−チロシン
L−アルギニン
L−ヒスチジン
L−アラニン
L−プロリン
L−セリン
グリシン
L−アスパラギン酸
L−グルタミン酸
塩化ナトリウム
塩化カリウム
硫酸マグネシウム水和物
グルコン酸カルシウム水和物
グリセロリン酸カリウム50%液
無水酢酸ナトリウム
硫酸亜鉛水和物
添加物(300mL中)
亜硫酸水素ナトリウム
クエン酸水和物(pH調整剤)
■混合時(900mL中)
(脂肪)
脂肪量
脂肪濃度
(糖質)
ブドウ糖量
ブドウ糖濃度
(アミノ酸)
総遊離アミノ酸量
総窒素量
必須アミノ酸/ 非必須アミノ酸
分岐鎖アミノ酸含有率
(電解質)
Na+
K+
Mg2+
Ca2+
Cl-
SO42-
Acetate-
Gluconate-
P
Zn
総熱量
非蛋白熱量
非蛋白熱量/窒素
禁忌
- 電解質代謝異常のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 高カリウム血症(乏尿、アジソン病、高窒素血症等)の患者
- 高リン血症(副甲状腺機能低下症等)の患者
- 高マグネシウム血症(甲状腺機能低下症等)の患者
- 高カルシウム血症の患者
- 高ナトリウム血症の患者
- 高クロル血症の患者
- 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者[アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化するおそれがある。]
- 重篤な腎障害のある患者[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。]
- アミノ酸代謝異常のある患者[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が悪化するおそれがある。]
- 重篤な血液凝固異常のある患者[凝固能亢進により症状を悪化させるおそれがある。]
- 血栓症の患者[凝固能亢進により症状を更に悪化させるおそれがある。]
- ケトーシスを伴った糖尿病の患者[ケトーシスを助長させ糖尿病を悪化させるおそれがある。]
- 高脂血症の患者[高脂血症を助長させるおそれがある。]
効能または効果
- 経口、経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分、電解質、アミノ酸、脂肪、カロリー補給
ミキシッドL輸液
- 本品は経中心静脈輸液療法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる。
用時、隔壁を開通して上室液と下室液をよく混合し、開始液又は維持液とする。
通常、成人には1 日1800mL の開始液又は維持液を、24 時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
ミキシッドH輸液
- 本品は経中心静脈輸液療法の維持液として用いる。
用時、隔壁を開通して上室液と下室液をよく混合し、維持液とする。
通常、成人には1 日1800mL の維持液を、24 時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
- 高カロリー輸液療法施行中にビタミンB1欠乏により重篤なアシドーシスが起こることがあるので、本剤を投与する場合には、必ず必要量(1日3mg以上を目安)のビタミンB1を投与すること。
- 細菌混入の防止に関する注意事項
本剤に含有される脂肪が目詰まりするため除菌用ファイナルフィルターを使用できない。このため細菌混入の防止に関し以下の点に注意すること。なお、混注操作法及び本剤使用時の形態については、8.適用上の注意(2)調製時6)ビタミン剤、微量元素製剤、電解質製剤(ナトリウム製剤、カリウム製剤のみ)の混注操作の項を参照のこと。
- ビタミン剤、微量元素製剤又は電解質製剤(ナトリウム製剤、カリウム製剤のみ)の投与
本剤バッグへの直接添加は、バッグの混注用フィルターを介して行うこと。
- ビタミン剤、微量元素製剤及び電解質製剤(ナトリウム製剤、カリウム製剤のみ)以外の薬剤の投与
本剤バッグへ直接添加せず、他の輸液ラインから無菌的に投与すること。
- 輸液ラインの接合部は、常に清潔な状態にしておくこと。
- 本剤は、連結管による連続投与を行わないこと。バッグの付け替えは、瓶針の刺し換えにより、速やかに行うこと。
- カテーテル刺入部位は、常に清潔な状態にしておくこと。
- 発熱などカテーテル感染が疑われた場合は、カテーテルを抜去するなど適切な処置を講じること。
慎重投与
- 菌血症の患者[カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症さらには敗血症性ショックを起こすおそれがある。]
- 心不全のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある]
- 高カリウム血症を伴わない腎不全のある患者[水分、電解質の調節機能が低下しているので、慎重に投与すること。]
- 腎疾患に基づく腎不全のある患者[水分、電解質の調節機能が低下しているので、慎重に投与すること。]
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
- 脱水症の患者[本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により水分、電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。]
- 尿崩症の患者[本症には適切な水分、電解質管理が必要であり、本剤の投与により電解質等に影響を与え、症状が悪化するおそれがある。]
- 糖尿病の患者[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。]
- 重症熱傷のある患者[水分、電解質代謝等が著しく障害されており、慎重に投与する必要がある。]
- 高度のアシドーシスのある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 膵障害(膵炎、膵硬化症、膵腫瘍等)のある患者[糖代謝異常などを伴うことがあり、慎重に投与する必要がある。]
- 血液凝固障害のある患者[凝固時間の延長を起こすおそれがある。]
- 肝機能障害のある患者[肝機能を悪化させるおそれがある。]
重大な副作用
アシドーシス
- 他の高カロリー輸液製剤投与中に重篤なアシドーシスが発現したとの報告があるので、投与中は観察を十分に行い、症状があらわれた場合にはビタミンB1を投与するなど適切な処置を行うこと。
高血糖
- 本剤は高濃度のブドウ糖含有製剤なので、過度の尿糖、高血糖、高浸透圧利尿、口渇があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、インスリンの投与等の適切な処置を行うこと。
静脈塞栓
- 静脈塞栓があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー反応
- ショック、アナフィラキシー反応があらわれることがあるので、呼吸困難、チアノーゼ等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤の栄養学的評価、脂肪配合の有効性、脂肪の配合比率、アミノ酸組成、ブドウ糖配合及び電解質組成の妥当性について検討した。
その結果、本剤はブドウ糖、アミノ酸、脂肪の3大栄養素を適切な比率で配合し、適正量の電解質も配合していることより、十分な栄養学的効果を有することが確認された。特に、脂肪配合の有効性については、無脂肪TPNに比し、より高い蛋白節約効果(窒素出納改善、血清及び肝臓蛋白の維持)、長期間投与における肝臓の脂肪蓄積の抑制及び必須脂肪酸補給効果等が認められた13〜20)。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- dibasic potassium phosphate、dipotassium hydrogen monophosphate
- 関
- リン酸二水素カリウム、リン酸カリウム
[★]
- 英
- potassium dihydrogenphosphate、monobasic potassium phosphate
- 関
- リン酸カリウム、リン酸二カリウム
[★]
- 関
- dibasic potassium phosphate、monobasic potassium phosphate
[★]
- 英
- potassium
- 同
- K+
- 関
- 高カリウム血症、低カリウム血症、腎 Kと酸塩基平衡の異常
- 植物の灰(pot-ash)が由来らしい
- アルカリ金属
- 原子番号:19
- 原子量:39.10
カリウム濃度を調節する要素
- PT.481-482
-
- 血中K+が細胞内、細胞内H+が細胞外へ移動→低カリウム血症、K排泄↑
- 血中H+が細胞内、細胞内K+が細胞外へ移動→高カリウム血症、K排泄↓
-
- レニン・アンジオテンシン系の亢進 or 細胞外K+濃度の上昇 のいずれかにより副腎皮質からアルドステロンが放出される
- Na/H交換体、Na-K-2Cl共輸送体、Na/K-ATPaseを活性化。
- β2受容体を介してKの取り込みを促進。Na-Kポンプの活性化による。
例外
- 水・電解質と酸塩基平衡 改訂第2版 p.153
- 水素イオンと共に投与される陰イオンが細胞内に移行しうる場合、電気的中性は保たれるのでカリウムイオンは細胞外に移動しない。
- (細胞内に移行する)乳酸イオン、酢酸イオン ⇔ (細胞内に移行しない)塩素イオン
基準値
- LAB
- 出典不明
尿細管での再吸収・分泌
- QB.E-128
- 再吸収 :近位尿細管、ヘンレループ
- 分泌・吸収:集合管(QB.E-128)、遠位尿細管(QB.E-130)、皮質集合管の主細胞(参考1)
調節するファクター
- 1. アルドステロン
- 2. 集合管に到達するナトリウムイオン:集合管では能動的にナトリウムが再吸収されるが、電気的中性を保つために受動的にカリウムが管腔側に移動する。(参考1)
臨床関連
-
- 尿中カリウム < 20mEq/L:腎外性喪失
- 尿中カリウム > 40mEq/L:腎性喪失
参考1
- 1. [charged] Pathophysiology of renal tubular acidosis and the effect on potassium balance - uptodate [1]
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- phosphoric acid
- 関
- PO4
- pKa1=2.12
- pKa2=7.21
- pKa3=12.67