- 英
- aminotransferase
- 同
- アミノ基転移酵素、トランスアミナーゼ transaminase
WordNet
- a class of transferases that catalyze transamination (that transfer an amino group from an amino acid to another compound) (同)aminotransferase, aminopherase
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/11/21 15:06:45」(JST)
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アミノ基転移酵素(あみのきてんいこうそ、EC 2.6.1)とは、生化学においてアミノ酸とα-ケト酸の間の反応を触媒する酵素の総称である。トランスアミナーゼ(transaminase)またはアミノトランスフェラーゼ)aminotransferase)とも呼ばれる。
アミノ基転移反応は、アミノ酸からアミノ基を取り除く反応と、α-ケト酸を置き去りにする反応、α-ケト酸をアミノ酸に変換する反応の2つを含んでいる。この酵素は色々な種類のアミノ酸の産生に重要であり、種々のトランスアミナーゼの血中濃度を測定することは、色々な病気の診断や追跡に重要である。
診断学的意義
身体の生化学的な中心である肝臓は、アミノ酸の合成と破壊のため、そしてエネルギー貯蔵分子を相互に変換するために様々なトランスアミナーゼを持っている。それらの酵素の血清中濃度は正常時は低いのが普通である。しかし、もしも肝臓が障害を受けると、肝細胞の膜透過性が昂進し、それらの酵素が血流中に漏れ出ていく。一般に測定される2種類のトランスアミナーゼはアラニントランスアミナーゼ(ALT)とアスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST)である。それらの体液中濃度は、以前には血清グルタミン酸-ピルビン酸トランスアミナーゼ(SGPT)および血清グルタミン酸-オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(SGOT)と呼ばれていた。それらの濃度の上昇は肝臓の障害に極めて敏感であり、それが起こっていることを明らかにする。しかし、それらの濃度は肝臓の障害以外の条件においても上昇する。ALTは通常、肝臓の外では見つかることなく、ASTも肝臓ではもっとも一般的に検出されるが、しかしそれらは心筋および骨格筋においてもかなりの量が検出される。心臓発作の診断の目的で、大部分は心筋の障害に特異的な新しい酵素や蛋白質に置き換えられてきているが、一般にALTおよびASTの測定は診断の一部として測定されている。
肝臓に対するわずかな障害でも、これらのトランスアミナーゼは一般にある程度の上昇を引き起こす。それらは肝臓の中にだけ分布するわけではもちろんないが、通常肝臓酵素と呼ばれている。そして診断のためには、患者の病歴、身体所見聴取、そして可能なら画像診断やその他の検査室での検査結果を含めた多くの情報を組み合わせる必要がある。しかし、極めて高いトランスアミナーゼ濃度は、ウイルス性肝炎、虚血性肝不全、薬物や毒素による肝障害のような重篤な肝障害を示唆している。多くの病的過程で、ALTはASTよりも高く上昇するし、アルコール性肝疾患の場合にはASTはALTの2–3倍に上昇する。
植物におけるはたらき
タンパク質の生合成に必要な20種類のL-アミノ酸を、動物は食物から摂取したタンパク質を分解して得ているが、植物にはそれは不可能である。そのため植物の細胞には、L-アミノ酸を合成するための窒素同化という反応過程が存在する。窒素同化の過程では、根から吸収したアンモニウムイオンと、クエン酸回路に由来する各種のカルボン酸を、アミノ基転移酵素の触媒作用により結合させることで各種のL-アミノ酸を得ている。
関連項目
- アミノ基転移
- 酵素
- 転移酵素
- アラニントランスアミナーゼ
- アスパラギン酸アミノ基転移酵素
- 診断学
- 窒素同化
|
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Japanese Journal
- 編集者への手紙 血清アミノトランスフェラーゼ(AST,ALT)と中性脂肪水解酵素との関連性について
- 当院における外来化学療法の現況―悪性胸膜中皮腫に対するペメトレキセド+シスプラチン併用療法の外来化学療法における安全性の検討―
- 福岡 和也,栗林 康造,藤盛 好啓,中野 孝司
- 肺癌 51(2), 109-112, 2011
- 目的.悪性胸膜中皮腫(MPM)に対するペメトレキセド+シスプラチン併用療法の外来化学療法における安全性を検討する.方法.対象は病理組織学的にMPMと診断された前化学療法歴のない症例.方法は,ビタミン併用下,3週間隔でday 1にペメトレキセド(500 mg/m2)およびシスプラチン(60〜75 mg/m2)を静脈内投与した.結果.本併用療法を受けた105例のうち,77例が外来化学療法にて治療を継続 …
- NAID 130000653642
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- AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ :asparate : 2-oxoglutarate aminotransferase:EC 2.6.1.1)は、酵素(トランスフェラーゼ、トランスアミナーゼ)です。トランスアミナーゼは、ある一つのアミノ酸からアミノ基を奪い、そのアミノ ...
- 臨床検査所見でよくみられる異常パターン パターン アミノトランスフェラーゼ上昇 アルカリホスファターゼ上昇 プロトロンビン時間の延長 急性壊死または損傷 通常は重症 しばしば認められるが,軽度 肝機能不全が生じると延長
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★リンクテーブル★
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アミノトランスフェラーゼ
- 同
- transaminase
[★]
- 英
- aminotransferase、transaminase
- 関
- アミノトランスフェラーゼ、トランスアミナーゼ
[★]
アミノトランスフェラーゼ
[★]
- 英
- alanine aminotransferase, L-alanine aminotransferase, ALT
- 同
- グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ glutamic-pyruvic transaminase, GPT
- グルタミン酸アラニントランスアミナーゼ glutamic-alanine transaminase、L-アラニン:2-オキソグルタル酸アミノトランスフェラーゼ L-alanine:2-oxoglutarateaminotransferase
- 関
- アスパラギン酸アミノ基転移酵素 AST、マクロALT。アミノ転移
概念
- 肝細胞からの逸脱酵素。肝以外での含有量は少ない。
- 旧来のGPTおなじ
- 肝細胞障害の指標 → 炎症が沈静化していれば(慢性肝炎や肝硬変の末期)、正常範囲を示しうる。
酵素
- http://www.uniprot.org/uniprot/P24298
機能
- 可逆的アミノ基転移反応を触媒する
- L-アラニン(L-alanine)+2-オキソグルタル酸(2-oxoglutarate)=ピルビン酸(pyruvate)+L-グルタミン酸(L-glutamate
- 補酵素:ピリドキサールリン酸(VB6)補酵素
- 組織の炎症や挫滅により血中に逸脱
- 消化管から由来する大量のアラニンを肝臓でピルビン酸へと変換し,糖新生の基質として供給
- 全身に存在するが、特に肝臓に多い。
臨床検査
- 基準値:4-43U/L。7-41 U/L(HIM A-3)
- 急性ウイルス肝炎
判別
- 高度上昇 :急性肝炎、劇症肝炎、ショック
- 中程度上昇:急性肝炎m慢性活動性肝炎、閉塞性黄疸
- 軽度上昇 :脂肪肝、肝硬変、アルコール性肝障害、胆石発作、肝癌、心筋梗塞(うっ血肝により肝細胞障害を来し、軽度上昇)
- ALTは慢性期な疾患でASTより優位となる。(アルコール性の肝疾患や肝硬変、肝癌は異なる)
- 急性ウイルス性肝炎(極期)、慢性肝炎、過栄養性脂肪肝
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AST
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ALT
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含有量
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3
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1
|
局在
|
心筋、肝臓、 骨格筋、腎臓 赤血球
|
肝臓、腎臓、 心臓、骨格筋
|
逸脱しやすさ
|
逸脱しにくい
|
逸脱しやすい
|
血中半減期
|
2日
|
6日
|
肝小葉内の分泌
|
中心静脈
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辺縁
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[★]
- 英
- cytoplasmic aspartate aminotransferase
- 関
- 細胞質型アスパラギン酸アミノ基転移酵素
[★]
- 英
- [[]]
- 同
- ornithine 5-aminotransferase
- 関
- [[]]
- 同
- ornithine 5-aminotransferase
[★]
アラニンアミノトランスフェラーゼ
[★]
- 英
- trans、t-、(心理)trance = 催眠状態 = トランス状態