- 商
- タココンブ、タコシール
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
- タココンブ組織接着用シート 9.5cm×4.8cm(レギュラーサイズ)
組成
有効成分:ヒトフィブリノゲン
- 含量(1cm2中) 5.5mg
備考 ヒト血液由来成分
採血国:米国、オーストリア、ドイツ
採血方法注):非献血
有効成分:トロンビン画分
- 含量(1cm2中) 1.38単位
(トロンビンとして)
備考 ウシ血液由来成分
有効成分:アプロチニン
- 含量(1cm2中) 128単位(KIE)
備考 ウシ肺抽出物
支持体:ウマコラーゲン
- 含量(1cm2中) 1.65mg
備考 ウマ深部指状
屈筋腱由来成分
添加物
- ヒトアルブミン(ヒト血液由来成分、採血国:米国、オーストリア、ドイツ、採血方法:非献血)、L‐アルギニン塩酸塩、リボフラビン、クエン酸ナトリウム水和物、塩化ナトリウム
禁忌
(次の患者又は部位には使用しないこと)
- 本剤の成分又はウシ血液を原料とする製剤(トロンビン、フィブリノリジン、幼牛血液抽出物等)、ウシ肺を原料とする製剤(アプロチニン等)、ウマ血液を原料とする製剤(抗ヒトリンパ球ウマ免疫グロブリン、抗ヒト胸腺細胞ウマ免疫グロブリン、乾燥まむしウマ抗毒素等)に対し過敏症の既往歴のある患者
- 下記の製剤による治療を受けている患者
凝固促進剤(臓器抽出製剤、蛇毒製剤)、抗線溶剤、アプロチニン製剤〔「相互作用」の項参照〕
- 皮膚切開部〔皮膚縁の癒合を妨げるおそれがある。〕
- メタクリル系接着剤(例:骨セメント等)によって補綴剤と接着する骨表面〔微線維性コラーゲン製剤で、骨の海綿構造を塞ぐため、メタクリル系接着剤の結合力を弱める可能性があるとの報告がある。〕
効能または効果
- 肝臓外科、肺外科、心臓血管外科及び産婦人科領域における手術時の組織の接着・閉鎖
(ただし、縫合あるいは接合した組織から血液、体液又は体内ガスの漏出をきたし、他に適切な処置法のない場合に限る。)
- 接着・閉鎖部位の血液、体液をできるだけ取り除き、本剤を適切な大きさにし、乾燥状態のままあるいは生理食塩液でわずかに濡らし、その活性成分固着面を接着・閉鎖部位に貼付し、通常3〜5分間圧迫する。
慎重投与
(次の患者又は部位には慎重に使用すること)
- 重篤な肝障害、汎発性血管内凝固症候群(DIC)が考えられる病態を有する患者〔本剤の成分が、血管内に流入した場合、血栓の形成あるいはDIC状態を悪化させるおそれがある。〕
- 溶血性・失血性貧血の患者〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。〕
- 免疫不全症患者・免疫抑制状態の患者〔ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。〕
- 視神経及び視束交叉の周囲〔圧迫により視力障害を起こす可能性がある。〕
重大な副作用
ショック
- ショックを起こすおそれがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等の症状が認められた場合には直ちに適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 本剤は血液凝固系の最終段階を模倣する。本剤が出血面もしくは体液に接すると、フィブリノゲンとトロンビンが反応してフィブリンが生成する。生成したフィブリンは、直ちに重合を起こし、安定なフィブリン塊となり、組織を接着・閉鎖する。アプロチニンは、形成されたフィブリン塊がプラスミンにより溶解されるのを阻害する。
- 正常ラット肝臓出血モデル及び凝固能低下ラットを用いた肝臓出血モデルにおいて、本剤は止血効果を示した12)。
- ラット肝臓創部モデルにおいて、本剤は接着効果を示した13)。
- イヌ肺air leakageモデルにおいて、本剤はair leakageの閉鎖効果を示した13)。
- ウサギ頸動脈穿孔モデルにおいて、本剤は止血効果を示した14)。
有効成分に関する理化学的知見
ヒトフィブリノゲン
成分の由来
- ヒトの血液を原料としている。〔ウイルス安全対策については「使用上の注意2.重要な基本的注意」の項参照〕
ウイルス不活化処理方法とその対象ウイルス名並びに不活化確認方法
- 製造工程においてウイルスの不活化を目的としてパスツリゼーション処理(60℃、20時間液状加熱処理)を施している。本処理を含む製造工程で、HIV(RNAウイルス)、単純ヘルペスウイルス(外被を持つDNAウイルス)、ポリオウイルス(外被を持たないRNAウイルス)、ウシウイルス性下痢ウイルス(HCVのモデル)が不活化されることを、培養細胞を用いた試験において確認している。しかし、ウイルス等の感染性を完全に否定できない。
トロンビン画分
成分の由来
アプロチニン
成分の由来
ウマコラーゲン
成分の由来
製剤
- 最終製剤には滅菌処理として60Coによるγ線照射を施している。なお、滅菌処理による性状の変化は認められていない。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 他に分類されない治療を主目的としない医薬品
[★]
- 英
- collagen
- 同
- 膠原
- 関
- first aid step1 2006 p.85,86,114,288,291,292,301,306,319,321,385,427
遺伝子
- COL1A1 17q22
- COL1A2 7q22.1
- COL2A1 12q13
- COL11A2 6p21.3
- これらの遺伝子の変異による結合組織疾患はdominant negative mutationである。
臨床関連
コラーゲンの種類
生合成
[★]
- 英
- horse、Equus caballus、domestic horse、equine、(aj,Latin)(ラテン語形容詞)equi
- 関
- シマウマ、ロバ、ウマ科、ラバ