- 英
- cement (Z), cementum
- 同
- 白亜質
WordNet
- make fast as if with cement; "We cemented our friendship"
- a building material that is a powder made of a mixture of calcined limestone and clay; used with water and sand or gravel to make concrete and mortar
- any of various materials used by dentists to fill cavities in teeth
- concrete pavement is sometimes referred to as cement; "they stood on the grey cement beside the pool"
- something that hardens to act as adhesive material
- bind or join with or as if with cement
- cover or coat with cement
- a specialized bony substance covering the root of a tooth (同)cement
PrepTutorEJDIC
- 『セメント』;接合剤,接着剤 / 結合,(友情の)きずな / …‘に'セメントを塗る,'を'セメントで固める / 〈友情・関係など〉'を'固める,堅く結び付ける / 結びつく,固まる
- (歯の)セメント質
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/29 08:02:20」(JST)
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歯 |
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A-歯冠 |
1-エナメル質 2-象牙質 3-歯髄 4-歯肉 |
B-歯根 |
5-セメント質 6-骨 7-血管 8-神経 |
セメント質(セメントしつ、Cementum、白亜質)とは、歯根部象牙質外表を覆う非血管性の結合組織である硬組織で[1]、歯根膜線維を歯根に付着させる役割を持つ。
歯は歯根膜を介し、顎骨に固定されることによって咬合圧に対応している。また、組織学的にはエナメル質、象牙質、歯髄、セメント質よりなり、歯を支持する組織、つまり歯周組織として歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨がある[3]。
目次
- 1 構造
- 2 構成成分
- 3 セメント質の異常
- 4 脚注
- 5 参考文献
- 6 関連項目
構造
セメント質の厚さは根尖部や歯根分岐部では厚く、歯頸部では約30-60μm、根尖部では約150-200μmであるが、加齢により肥厚する[3]。高齢者では、歯槽骨と癒着することもある。
無細胞セメント質と有細胞セメント質に分かれる[3]。
- 無細胞セメント質:歯根象牙質前面をじかに覆っている。
- 有細胞セメント質:歯根の根尖側1/3に存在し、無細胞セメント質を被覆する。
Cateは、形成の時期、細胞の有無、コラーゲン繊維の由来により、無細胞固有繊維原生セメント質、無細胞非固有繊維原生セメント質、有細胞固有繊維第二セメント質、有細胞混合繊維第二セメント質、無細胞無繊維セメント質、中間セメント質、混合性層状セメント質に分類している[4]。
境界部
歯頸部にあるエナメル質とセメント質の境界をエナメル-セメント境(セメント-エナメル境とも)とよび、これは解剖学的歯頸線と一致する。歯頸線は唇(頬)側および舌(口蓋)側では歯根側に凸弯し、近心側および遠心側では歯冠側に凸弯する[5]。拡大して見た場合、なめらかな曲線ではなく、鋸歯のような複雑な形を示す[6]。境界部でエナメル質とセメント質は約30%が移行的に連続するが、約60%はセメント質がエナメル質を覆い、約10%が連続せずに象牙質が露出している[7][8]。エナメル質を覆っている部分のセメント質はセメント舌と呼ぶ[8]。また、大臼歯では、歯頸部から歯根部にかけて球状のエナメル質塊が存在することがあり、これをエナメル滴と呼ぶ[9]。
構成成分
約60%が無機質、25%が有機物、15%が水からできている[10]。
無機質はヒドロキシアパタイトを主成分とする[10]。 有機質の大部分はコラーゲンであり[11]、I型コラーゲンを中心とする。この他、プロテオグリカンや糖タンパク質が含まれている。
セメント質の異常
セメント質形成不全、セメント芽細胞腫、骨形成線維腫、家族性巨大型セメント質腫などがある。
脚注
- ^ Cate p.317
- ^ a b c 田中, p.24
- ^ Cate p.321-322
- ^ 藤田恒太郎ら (2000) p.18
- ^ 藤田恒太郎ら (2000) p.19
- ^ Oral Studio歯科辞書 セメント - エナメル境
- ^ a b 栁澤 (1996)p.19
- ^ 栁澤 (1996)p.11
- ^ a b 中塚, p.72
- ^ Cate p.8
参考文献
- A.R. Ten Cate 『tenCate 口腔組織学』 川崎堅三ほか訳、医歯薬出版、2001年3月20日(原著1998年)、第5版(日本語)。ISBN 4-263-45515-0。
- 田中昭夫 「第1章 歯周疾患を正しく理解するための基礎知識 2.歯周組織の構造・組織学」『ザ・ペリオドントロジー』 和泉雄一、沼部幸博、山本松男、木下淳博、永末書店、京都市上京区、2009年10月14日、第1版、24-29頁。ISBN 978-4-8160-1208-2。NCID BA9190312X。
- 中塚敏弘 『口腔解剖学サイドリーダー -歯科のための頭頚部解剖学・口腔解剖学要説-』 学建書院、東京都文京区、第1版第4刷。ISBN 4-7624-0106-4。
- 原著藤田恒太郎、改訂桐野忠大、山下靖雄 『歯の解剖学』 金原出版、2000年1月30日、第22版第6刷。ISBN 4-307-45007-8。
- 栁澤孝彰 「第1章 保存修復学総論 B 歯の構造と機能 2 歯の構造」『標準保存修復学』 石川達也、藤井弁次、勝山茂、医学書院、1996年7月15日、第3版第1刷、pp.11-20。ISBN 4-260-13724-7。
- “【Oral Studio歯科辞書】”. Oral Studio. デンタルアロー. 2011年1月22日閲覧。
- 須田立雄、小澤英浩、高橋榮明、田中栄 『新骨の科学』 医歯薬出版、2007年。ISBN 978-4-263-45609-5。
関連項目
- 歯/象牙質/エナメル質/歯髄/歯根
- 歯周組織/歯肉/歯肉溝/歯槽骨
- 齲蝕/歯周病
- 歯学/歯科/口腔細菌学/解剖学/口腔解剖学
- 歯科医師/医師/歯科衛生士/歯科技工士
- 歯学部
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- エプーリスに関する臨床病理学的研究 : 硬組織形成例におけるCEMP1発現の免疫組織学を加えて
- 根管充塡用シーラーのセメント芽細胞に対する細胞障害性に関する研究
Related Links
- セメント質は、歯根の表面を覆っている組織です。 60%の無機質と25%の有機質、15%の水で構成されており、これは骨とほぼ同じ構造です。 セメント質は萌出後間もない歯では薄く、加齢とともに厚くなっていきます。
- セメント質(セメントしつ、Cementum、白亜質)とは、歯根部象牙質外表を覆う非血管性の結合組織である硬組織で [1] 、歯根膜線維を歯根に付着させる役割を持つ [2]。 歯は歯根膜を介し、顎骨に固定されることによって咬合圧に対応 ...
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- collagen
- 同
- 膠原
- 関
- first aid step1 2006 p.85,86,114,288,291,292,301,306,319,321,385,427
遺伝子
- COL1A1 17q22
- COL1A2 7q22.1
- COL2A1 12q13
- COL11A2 6p21.3
- これらの遺伝子の変異による結合組織疾患はdominant negative mutationである。
臨床関連
コラーゲンの種類
生合成
[★]
- 英
- cementoenamel junction
- 関
- セメントエナメル境、歯頚部
[★]
セメント質
- 関
- cementoblast、cementum
[★]
- 英
- cement
- 関
- 接合剤、充填材
[★]
- 英
- quality
- 関
- 品質