- 英
- arachidonic acid cascade
- 関
- プロスタグランジン
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/04 15:52:26」(JST)
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アラキドン酸カスケード(アラキドンさんカスケード)とは、細胞膜を構成するリン脂質由来のアラキドン酸を原料としてプロスタグランジン (Prostaglandin, PG) 類やトロンボキサン (Thromboxane, TX) 類などの脂質メディエーターを作る代謝経路である。
目次
- 1 概要
- 2 アラキドン酸代謝物
- 3 アラキドン酸カスケードを阻害する医薬品
- 3.1 シクロオキシゲナーゼ阻害薬
- 3.2 リポキシゲナーゼ阻害薬
- 4 関連項目
概要
リン脂質は細胞膜の主要な構成成分であり、その構造中には親水性基と2本の疎水性基を持つ。この疎水性基をリン脂質から切り出す酵素であるホスホリパーゼA2 (PhospholipaseA2, PLA2) により細胞膜から遊離した脂肪酸(アラキドン酸)が、その後シクロオキシゲナーゼ (Cyclooxygenase, COX) によりプロスタグランジン類やトロンボキサン類に変換される。一方、リポキシゲナーゼ (Lipoxygenase, LOX) によりロイコトリエン (Leukotriene, LT) 類に代謝され、これらの代謝物は種々の生理活性を示す。これらの代謝物を総称してアラキドン酸代謝物およびエイコサノイドと呼ぶ。
アラキドン酸代謝物
- プロスタグランジン類
- トロンボキサン類
- ロイコトリエン類
アラキドン酸カスケードを阻害する医薬品
シクロオキシゲナーゼ阻害薬
非ステロイド系抗炎症薬 (Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs, NSAIDs) はCOX-2(シクロオキシゲナーゼA2)の阻害により抗炎症作用を示す。
- アスピリン、ジクロフェナク、インドメタシン、フェンブフェン、エトドラク、イブプロフェン、ロキソプロフェン、ナプロキセン、ピロキシカム、メロキシカム等
副腎皮質ホルモンはホスホリパーゼA2阻害により抗炎症作用を示す。
リポキシゲナーゼ阻害薬
関連項目
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Japanese Journal
- 心不全と炎症−12/15リポキシゲナーゼによる炎症の役割について
- 南野 徹
- 日本薬理学雑誌 138(5), 187-191, 2011
- 心不全の病態生理には,交感神経系やレニンアンジオテンシン系などの制御異常が関与していると考えられているが,最近では,心臓における炎症の役割についても注目されている.我々は,心不全モデルの遺伝子発現解析を通じて,12/15リポオキシゲナーゼが不全心において著しく増加していることを観察した.そこで,心不全に対する12/15リポオキシゲナーゼによる炎症の役割を検証するために,心臓特異的12/15リポオキ …
- NAID 130001271671
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- アラキドン酸カスケード PGE 2 は、細胞膜のリン脂質に結合しているアラキドン酸から、生成される。 PGE 2 は、発熱作用や、ブラジキニンによる発痛増強作用(疼痛)や、弱い血管透過性亢進作用(腫脹)や、強い血管拡張作用 ...
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- アラキドン酸カスケード このページは、移転しました。 自動的にジャンプしない場合、ここをクリックして下さい。 アラキドン酸(肉食など、食事に由来する)は、細胞膜のリン脂質(ホスファチジルイノシトール)のC2位 ...
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★リンクテーブル★
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- 英
- prostaglandin, PG
- 関
- プロスタグランジン受容体、アラキドン酸カスケード
種類
プロスタグランジンの腎臓における作用
- PRE.43
- AHDは腎臓の様々な細胞・組織(ヘンレループ太い上行脚、集合管、腎髄質の間質、糸球体メサンギウム)でプロスタグランジンの産生を誘導する。ここで産生されたプロスタグランジンはADHの小売り様作用と血管に対する作用の両方を阻害する。抗利尿作用はADHによりGi,Gqを介したcAMP産生の抑制による。プロスタグランジンは局所に作用しADHが過剰に働かないように振る舞う。
- → NSAIDと腎障害の関係 NSAID腎症
[★]
アラキドン酸カスケード
[★]
アラキドン酸カスケード
[★]
- 英
- arachidonic acid, arachidonate
- 同
- 5,8,11,14-エイコサテトラエン酸 5,8,11,14-eicosatetraenoic acid、5,8,11,14-イコサテトラエン酸 5,8,11,14-icosatetraenoic acid
- 関
- 脂肪酸、必須脂肪酸
- 炭素数が20で二重結合を4つ有する
- CH3(CH2)4(CH=CHCH2)4(CH2)2COOH
- リノール酸から合成される
- アラキドン酸は細胞膜の中にホスファチジルイノシトールのC2エステルまたは他のリン脂質のエステルとして蓄えられる (FB.159)
- ホスホリパーゼA2の作用でアラキドン酸として遊離
機能
- ロイコトリエンやプロスタグランジンの前駆体
- prostanoid: cyclooxygenase pathway
- leukotriene:lipoxygenase pathway
- epoxide:cytochrome P-450 epoxygenase pathway
代謝
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- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義