- pneumo + conio + sis
- 英
- pneumoconiosis
- 同
- 塵肺、じん肺症
- 関
- じん肺法
塵肺の画像所見 RNT.140
|
原因物質
|
画像所見
|
珪肺
|
珪酸(SiO2)
|
上肺野に優位な陰影 粒状陰影 不整型陰影(線状、網状、蜂巣状) 結節陰影 肺門リンパ節腫大(貝殻状石灰化20%)
|
石綿肺
|
石綿
|
下肺野に優位な線状・蜂窩状陰影 胸膜・横隔膜の肥厚斑、石灰化 胸膜中皮腫、末梢肺癌の合併が多い
|
ベリリウム肺
|
ベリリウム
|
サルコイドーシス類似 微細粒状陰影 肺門リンパ節腫大
|
参考
- http://www.research12.jp/jinpai/09.html
WordNet
- chronic respiratory disease caused by inhaling metallic or mineral particles (同)pneumonoconiosis
PrepTutorEJDIC
- 肺塵(じん)症(塵やほこりを吸いこんで起こる肺の病気)
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 肺リウマチ結節の破綻による気胸を併発したリウマチ様塵肺症(カプラン症候群)の1例
- 今村 史人,間瀬 憲多朗
- 日本呼吸器外科学会雑誌 = The journal of the Japanese Association for Chest Surgery 26(5), 529-532, 2012-07-15
- 症例は65歳男性.56歳時より慢性関節リウマチにて治療中であった.咳嗽,胸痛を主訴に近医を受診し,胸部単純X線にて左気胸の診断で当院に紹介となった.胸部CTで左肺S6に直径約3 cmの空洞病変を認めた.同部が気胸の責任病巣と診断し,胸腔鏡下左肺部分切除術を施行した.同部は病理組織学的に,肺リウマチ結節と診断され,空洞病変を有した肺リウマチ結節が破綻し気胸を発症したと考えられた.
- NAID 10030500958
- 塵肺の経過観察中に発生し,FDG-PETの集積を認めたMALTリンパ腫の1切除例
- 高間 辰雄,菅谷 将一,黒田 耕志,渡橋 剛,町田 和彦,松尾 正樹
- 肺癌 50(7), 921-925, 2010
- … 背景.肺原発MALTリンパ腫は比較的まれな悪性リンパ腫である.今回われわれはFDG-PETで集積を認めた塵肺合併MALTリンパ腫の1切除例を経験したので報告する.症例.76歳男性.20年前に塵肺症と認定され定期的に塵肺検診を受けていた.経過中の胸部CTで,右肺S6に胸膜陥入像とスピクラを伴う結節を認め,FDG-PETで同部に集積を認めた.肺癌疑いにて当科紹介となり右肺下葉切除を施行し,肺MALTリンパ腫と診断された.結 …
- NAID 130000414540
- 玄馬 顕一,藤本 伸一,西 英行,岸本 卓巳
- 肺癌 49(1), 58-62, 2009-02-20
- … 職業性石綿曝露によって生じる疾患として,肺疾患である石綿肺,石綿肺癌,胸膜疾患である胸膜中皮腫,良性石綿胸水,びまん性胸膜肥厚が挙げられる.石綿肺は石綿高濃度曝露によって生ずる塵肺症であり,特発性肺線維症などの慢性型の間質性肺炎との鑑別が問題となる.肺癌は,石綿曝露に特異的な疾患ではないため,肺癌の発症に対する石綿曝露の関与を評価する必要がある.胸膜·腹膜·心膜·精巣鞘膜に発 …
- NAID 10025947135
- P26-07 明らかなブラを認めなかった塵肺症合併気胸の1例(症例/嚢胞性肺疾患2,第25回日本呼吸器外科学会総会)
Related Links
- 塵肺(じんはい、じんぱい、Pneumoconiosis)は、粉塵や微粒子を長期間吸引した結果 、肺の細胞にそれらが蓄積することによって起きる肺疾患(病気) ... 1 発生と進行; 2 塵肺の種類; 3 治療; 4 防止方法; 5 健康管診断; 6 出典; 7 関連項目; 8 文献; 9 外部 リンク ...
- 家庭医学館 塵肺(症)の用語解説 - ◎鉱物性粉塵(こうぶつせいふんじん)の吸入が 原因 有毒なガスや蒸気、粉塵を吸入すると、気管・気管支や肺にさまざまな病的な変化 がおこります。なかでも鉱物性(無機物)粉塵を吸入したために肺におこった病気を塵肺 と ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- chronic obstructive pulmonary disease, COPD
- 同
- chronic obstructive lung disease COLD
- 関
- 慢性気道閉塞
- 日本語訳としての「慢性閉塞性肺疾患」より「COPD」を使用することが勧められている
概念
- 「COPD とは有毒な粒子やガスの吸入によって生じた肺の炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患である.この気流制限には様々な程度の可逆性を認め、発症と経過が緩徐であり、労作性呼吸困難を生じる」疾患
- 完全に可逆性ではない気流制限が特徴 ← 気管支喘息ではβ2受容体作動薬により気流制限の改善をみる。
- 慢性気管支炎や肺気腫により常に気道閉塞(一秒率:一秒量FEV1/努力肺活量FVC<70%)に陥っている病態で、気管支拡張薬に対する反応は乏しく、症状(呼吸困難)が恒常的・慢性的である。
疫学
病因
- 参考1
臨床上のリスク因子
- 喫煙
- 気道の過敏性
- 環境からの暴露
- アトピー体質
- 抗酸化物質の欠乏
- 気管支肺低形成
- 結核
遺伝形式
症状
身体所見
検査
- PaO2:低下
- PaCO2:上昇
- A-aDO2:上昇
- %VC:軽度の肺気腫においては時に正常より増えていることがあるが、進行した肺気腫においては低下する。(093E019)
- %DLCO:肺胞領域の破壊により拡散能低下
- 肺肝境界の下降、肺の過膨張、
- 気管短縮(輪状軟骨上縁から胸骨上炎までが4-5cm未満に短縮していることがある、らしい)(出典不明、機序不明)
診断
- 呼吸器学会ガイドライン
- 1. 気管支拡張薬投与後のスパイロ検査で、FEV1/FVC<70%
- 2. 他の気流制限を来しうる疾患を除外する
-
- 検査は原則として急性呼吸器感染症のない臨床安定期に行う
- 短時間作用型気管支拡張薬は少なくとも 6 時間、長時間作用型気管支拡張薬は 24 時間中止したうえで検査を行う
- 検査に用いる気管支拡張薬は、通常、短時間作用型吸入用 β2刺激薬を原則とするが、抗コリン薬あるいは両者の併用であってもよい
- 投与方法はスペーサーを用いた β2刺激薬定量噴霧式吸入薬(MDI)吸入、ネブライザー吸入のいずれであってもよい
- 気管支拡張薬吸入後の検査は吸入後 30~60 分後に行うべきものとする.
- 気管支拡張薬吸入効果の評価は、吸入前の FEV1.0 と吸入後 FEV1.0 を比較して、200ml 以上の増加かつ前値に対して 12%以上の増加があったときに有意と判定
鑑別診断
評価法
- mMRC(the Modified British Medical Research Council):日常生活に対する呼吸困難(息切れ)の影響を測定
- CAT(COPD assessment test):COPDの症状やQOLに関する8項目を0〜40点で評価
- IPAG(International Primary Care Airways Group):COPD 関連症状と危険因子を測定
治療
病期分類
- ガイドライン1
- 0期:リスク群:慢性症状(咳嗽・喀痰):(a) 禁煙、インフルエンザワクチン接種(肺炎球菌ワクチンはガイドライン上では推奨されていないが(COPD増悪予防に対する効果が証明されなかった?)、接種した方がよいとする意見がある)
- I期:軽症:80%≦%FEV1:(a)。(b) 必要に応じ短時間作用型の気管支拡張薬を使用。
- II期:中等症:50%≦%FEV1<80%:(a)。(b)。(c) 呼吸リハビリテーション、長時間作用型気管支拡張薬の定期的使用
- III期:重症:30%≦%FEV1<50%:(a)。(b)。(c)。(d) 吸入ステロイド薬の考慮(増悪を繰り返す)
- IV期:最重症:%FEV1<30%または%FEV1<50%かつ慢性呼吸不全あるいは右心不全合併:(a)。(b)。(c)。(d)。(e) 長期酸素療法、外科的治療の考慮
安定期の治療
- 治療のmodality:薬物療法、包括的呼吸リハビリテーション、患者教育、栄養管理、酸素療法、換気補助療法、肺容量減量手術、肺移植、在宅管理
急性増悪
- COPDの急性増悪や重症度の分類には定説はない (ガイドライン1)
- COPDの急性増悪とは「病態が日内変動を超えて悪化し、日常施行していた治療内容を変更せざるを得ない状態」(呼吸器疾患最新の治療2004-2006 p.267)
- 原因:気道感染と大気汚染が最多。1/3は原因不明。
COPDの急性増悪
定義
- COPDの自然の進行の中で起きる現象で、呼吸困難、咳嗽、喀痰といった症状が日常の変動を超えて増悪したもの
入院適応
- 突然の安静時呼吸器困難の出現など、症状の顕著な増悪
- 基盤にあるCOPDが重症(III度,IV度)
- 新たな身体所見の発言
- 増悪に対する初期治療に反応しない
- 重大な合併症の存在
- 頻回の増悪
- 新たに発生した不整脈
- 診断が不確実な例
- 高齢者
- 不十分な住宅サポート
- modality (ガイドライン1)
- 気管支拡張薬吸入の容量/回数の増加(例えば、短期間作用型β2刺激薬が用いられる)
- ステロイドの全身投与(経口/静脈注射):増悪からの回復、肺機能の回復までの時間を短縮する
- (喀痰から感染症が疑われる場合)抗菌薬の投与
- 外来 :経口ペニシリン系薬、ニューキノロン系薬
- 入院例:注射用β-ラクタム系薬/β-ラクタマーゼ阻害薬、第3,4世代セフェム系薬、カルバペネム系薬、ニューキノロン系薬
病原体
予後
参考
- 1. [charged] Chronic obstructive pulmonary disease: Risk factors and risk reduction - uptodate [1]
ガイドライン
- 1. COPD診断と治療のためのガイドライン第2版
- http://www.jrs.or.jp/quicklink/glsm/guideline/nopass_pdf/copd_summary.pdf
国試
[★]
- 英
- Pneumoconiosis Law
- 同
- 塵肺法
- 関
- 塵肺症
[show details]
法令
- http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO030.html
- じん肺法施行規則(昭和三十五年三月三十一日労働省令第六号)
- http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35F04101000006.html
[★]
coni-, conio-
[★]
塵肺、塵肺症
- 関
- pneumoconiosis
[★]
- 英
- sis, pathy