- 英
- pirfenidone
- 商
- ピレスパ
- 関
- 間質性肺炎
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3999025F1021_1_03/3999025F1021_1_03?view=body
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 特発性肺線維症の病態と治療--ピルフェニドン (特集 特発性間質性肺炎--最近の進歩と展望)
Related Links
- 要約:ピルフェニドンは新規の抗線維化薬である.動. 物実験では各種線維化疾患 モデルで各臓器における明. らかな線維化の減少と機能低下の抑制が認められてい. る .ブレオマイシン誘発肺線維症モデルでは,ステロ. イドであるプレドニゾロンとの比較 ...
- ピレスパとは?ピルフェニドンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる( おくすり110番:薬事典版)
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ピレスパ錠200mg
組成
成分・含量(1錠中):
添加物:
- 乳糖水和物,カルメロースカルシウム,ヒドロキシプロピルセルロース,ステアリン酸マグネシウム,ヒプロメロース,クエン酸トリエチル,酸化チタン,タルク,黄色三二酸化鉄
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
特発性肺線維症
*通常,成人にはピルフェニドンとして初期用量1回200mgを1日3回(1日600mg)食後に経口投与し,患者の状態を観察しながら1回量を200mgずつ漸増し,1回600mg(1日1800mg)まで増量する。
なお,症状により適宜増減する。
====本剤は初期用量として1回200mg(1日600mg)から開始し,2週間を目安に1回200mgずつ漸増し,1回600mg(1日1800 mg)で維持することが望ましい。====
胃腸障害等の発現時には必要に応じて減量又は休薬を検討すること。なお,症状が軽減した場合,1.に従い漸増し,維持用量の目安を1回400mg(1日1200mg)以上とすることが望ましい。
食後投与と比べ空腹時投与では,本剤の血漿中濃度が高値を示し,副作用があらわれるおそれがあるので,食後に投与すること。[「薬物動態」の項参照]
慎重投与
肝機能障害のある患者[肝機能障害を悪化させるおそれがある。]
腎機能障害のある患者[使用経験が少ない。]
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
重大な副作用
肝機能障害,黄疸(0.1〜1%未満):AST(GOT),ALT(GPT)等の上昇を伴う肝機能障害,黄疸があらわれ,肝不全に至ることがあるので,定期的に検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
無顆粒球症,白血球減少,好中球減少(頻度不明):無顆粒球症,白血球減少,好中球減少があらわれることがあるので,定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
薬効薬理
炎症性サイトカイン(TNF-α,IL-1,IL-6等)の産生抑制と抗炎症性サイトカイン(IL-10)の産生亢進を示し,Th2型への偏りの改善(Th1・Th2バランスの修正)につながるIFN-γレベルの低下の抑制を示し,線維化形成に関与する増殖因子(TGF-β1,b-FGF,PDGF)の産生抑制を示すなどの各種サイトカイン及び増殖因子に対する産生調節作用を有する。また,線維芽細胞増殖抑制作用やコラーゲン産生抑制作用も有する。これらの複合的な作用に基づき抗線維化作用を示すと考えられる 15)。
有効成分に関する理化学的知見
一般的名称:
化学名:
- 5-Methyl-1-phenyl-1H-pyridin-2-one
分子式:
分子量:
化学構造式:
性状:
- 白色〜微黄白色の結晶性の粉末である。
メタノール,エタノール(99.5)又はジメチルスルホキシドに溶けやすく,水にやや溶けにくい。
融点:
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- idiopathic pulmonary fibrosis, IPF
- 関
- 特発性間質性肺炎
特徴
臨床診断名
|
IPF
|
NSIP
|
BOOP/COP
|
病理組織像
|
UIP
|
OP
|
発症様式
|
慢性
|
慢性/亜急性
|
亜急性
|
BALF所見
|
リンパ球±
|
CD8↑
|
CD8↑
|
予後
|
不良
|
良好(時に不良)
|
良好
|
分布
|
斑状,不均質, 胸膜下・小葉辺縁
|
びまん性,均質
|
小葉中心性
|
時相
|
多様
|
均質
|
均質
|
間質への細胞浸潤
|
少ない
|
通常多い
|
やや多い
|
胞隔の炎症
|
軽度,斑状
|
びまん性,多彩
|
軽度
|
線維芽細胞巣
|
多数
|
まれ
|
なし
|
肺胞内マクロファージ集積
|
巣状
|
巣状
|
なし
|
肺胞腔内線維化
|
まれ
|
しばしば
|
多数
|
顕微鏡的蜂巣肺(肺胞虚説)
|
高頻度
|
通常なし(一部に認める)
|
なし
|
硝子膜
|
なし
|
なし
|
なし
|
概念
- 特発性間質性肺炎の一型で、慢性型の肺線維症。特発性間質性肺炎の中で最も多い。
疫学
- 罹患率:3-4/10万人 (SPU.274)
- 中高年以降に発症。男性に多い。
- 喫煙との関連性なし。
症状
- 労作時呼吸困難で初発し、次第に増強
- 乾性咳嗽:伴うことが多い
身体所見
- (聴診)捻髪音:ほぼ全症例。両側肺底部、吸気後半
- 30%の症例で軽度の配向血圧
- 手指:バチ指(2/3の症例。病変の進展と相関はない(SPU.276))
病因
- 不明
- リスク因子は下記のように上げられているが、IPFの病態を説明できるものはない。おそらく素因のある者において、肺胞上皮のバリヤーと肺の間質がこれらのリスク因子などによる非特異的な損傷を与えることで発症のきっかけとなるのであろう。(参考2)
リスク因子
検査
血液検査
- 赤沈、γグロブリン、RF、抗核抗体は病期と共に高値になる傾向はない(SPU.276)
- LDH:↑
- CRP:↑
- KL-6:↑
- SP-A, SP-D:↑
- 赤沈:軽度~中等度亢進
- γグロブリン:増加
- RF因子:陽性(1/3の症例)
- 抗核抗体:陽性(1/3の症例)
胸部単純X線写真・胸部CT写真
- 両側のびまん性陰影 (SPU.276)
- 下肺野、特に拝呈に始まる線状網状影の増加・拡大、肺野の縮小所見を認めることが多い (SPU.276)
- 胸膜直下の蜂巣肺所見は特徴的 (SPU.276)
BALF所見
- 健常者とかわらない所見が特徴的 (SPU.277)
- 細胞数%↑(見られる場合がある) (SPU.277)
- 好中球、好酸球の若干の増加が見られる事がある (SPU.277)
- リンパ球%の増加のみ見られることは少ない (SPU.277)
肺機能検査
- 拘束性換気障害(%VCの低下):初期から
- 拡散障害(DLCO%低下):初期から
- 低酸素血症:病変のかなり進行した後。初期には労作負荷による動脈血酸素分圧の低下が、IPFを示唆する。
- VC:↓
- RV:↓
- FEV1.0は正常 → 細気管支レベルで閉塞性換気障害があるわけではないから
診断
臨床診断
- 呼吸困難 + 捻髪音 + 胸部X線・CT所見、肺機能検査、BALF所見
確定診断
- 病理組織学的診断による。外科的肺生検により肺の線維化病変、UIPあるいはDIP病変の存在を証明する。(SPU.277)
- 両側びまん性に線維化病変が認められる + 線維化を来す病院物質あるいは線維化の穿孔病変である肉芽腫などの病変が認められない
鑑別診断
- サルコイドーシス、石綿肺、膠原病などの肺野病変先行例
合併症
- 男性の場合、高い頻度(20-25%)で悪性病変が合併(SPU.277)
治療
-
- 安静時の動脈血酸素分圧を改善する効果があり、QOLの改善や肺高血圧症の進展の予防が期待される。
- 適度な運動(筋力低下の予防 → つまり呼吸補助筋の維持とかってこと?)
- 感染症対策:気道感染を起こすと病態的にARDSになって急性増悪しやすいとか。
- 禁煙 → COPDを合併することを防いだり、気管上皮の炎症・障害を予防するために禁煙した方がよいのであろう、か?
予後
- 病変は次第に拡大・進展して呼吸不全に陥り予後不良
- 死因は肺性心を伴う呼吸不全が多い
- 死因:呼吸不全(死亡の1/3)、右心不全(死亡の1/3)、肺癌の合併(死亡の1/3)
- 5年生存率40-50%、10年生存率20~30% (SPU.278)
参考
- http://www.nanbyou.or.jp/pdf/076_s.pdf
- 2. [charged] Pathogenesis of idiopathic pulmonary fibrosis - uptodate [1]
[★]
- 英
- pill
- 関
- 丸剤、経口避妊薬、丸薬