- 34歳の2回経産婦。不正出血を訴えて来院した。分娩2か月後から月経は回復していたが、5か月目から少量の不正出血を認めた。内診では子宮は正常よりやや大きく、付属器に異常はなかった。経膣超音波検査で子宮体部に子宮筋腫様の腫瘤がみられ、子宮体部細胞診では異常細胞を認めた。ヒステロスコピィ下の組織生検を行い、そのH-E染色標本を以下に示す。尿中hCGは120IU/l、血清hCG-βは5ng/mlであった。本人および家族と相談の結果、単純子宮全摘術を行った。摘出子宮標本の写真を以下に示す。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 22歳の女性。未婚、未経妊。3か月前から軽度の下腹部痛があり来院した。月経は28日型、整。左下腹部に軟らかい腫瘤を触れる。双合診で右付属語は鶏卵大、左付属器は手拳大に腫大している。CA125 33U/ml(基準35以下)、CA19-9 45U/ml(基準37以下)。骨盤部MRIのT1強調像、T2強調像および脂肪抑制T1強調像を以下に示す。
- a. GnRHアゴニスト投与
- b. 腫瘍穿刺
- c. 両側卵巣楔状切除術
- d. 両側卵巣嚢腫切除術
- e. 両側付属器摘出術
[正答]
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[★]
- 25歳の女性。性交不能を訴えて来院した。初経14歳、以来、月経は整で月経障害はない。視診で膣入口部から膣腔を左右に分ける膣縦中隔を認めた。骨盤部MRIのT2強調像と縦中隔切除後1か月の膣鏡診の写真とを以下に示す。
[正答]
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- chorio
- 英
- choriocarcinoma
- 同
- 絨毛上皮腫 chorioepithelioma
- 関
- 悪性合胞体腫、絨毛疾患
疫学
- 日本、東南アジア、中東、ラテンアメリカに多い
- 人口10万人にたいして年間0.05人
- 正常妊娠からは5-10万例に1例、全胞状奇胎の1-2%に発症、部分胞状奇胎では稀とされる(G9M.184)
病理
- NGY.242
- 組織構造:絨毛構造無し。破壊的増殖。出血、壊死。
- 細胞形態:細胞性、合胞体、中間型栄養膜細胞に類似した細胞。破壊的な増殖像。細胞異型あり
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転移
治療
-
- 手術療法:子宮、肺の病変に関しては適応となることがある。
- 放射線療法:脳、肝臓に対して行われる。
参考
- 1. [charged]Malignant gestational trophoblastic disease: Staging and treatment - uptodate
[1]
国試