- 英
- histiocytic necrotizing lymphadenitis
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/10/14 21:23:27」(JST)
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組織球性壊死性リンパ節炎 |
分類及び外部参照情報 |
菊池病のリンパ節顕微鏡像。多くの組織球と、好中球を伴わない壊死がみられる。 HE染色。
|
eMedicine |
med/3663 |
MeSH |
D020042 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
組織球性壊死性リンパ節炎(そしききゅうせい・えしせい・リンパせつえん、亜急性壊死性リンパ節炎、菊池病)とはリンパ節の腫脹・疼痛を伴う良性疾患。
目次
- 1 原因
- 2 疫学
- 3 症状
- 4 検査
- 5 鑑別診断
- 6 治療
- 7 脚注
原因[編集]
この疾患は、菊池病, Kikuchi’s disease, Histiocytic necrotizing lymphadenitis,Kikuchi-Fujimoto disease,Subacute necrotizing lymphadenitis とも呼ばれる良性のリンパ節炎である。[1][2]
- 報告者の福岡大学病理学の故 菊池昌弘教授に由来する。
原因は未だ不明であるが,なんらかの感染が契機となり発症するといわれている。エプスタイン・バー・ウイルス(EBV), human herpes virus 6 (HHV-6),human herpes virus 8 (HHV-8),ヒト免疫不全ウイルス (HIV),parvovirus B19,Yersinia enterocolitica, toxoplasma などが関連するとする報告がある。菊池病で特異的な病原体が検出されるわけではなく,原因となりうる微生物は多岐に及ぶと考えられている。
疫学[編集]
40歳未満に多く発症し、やや女性に多くみられる。[3]
症状[編集]
発熱、自発痛または圧痛を伴うリンパ節腫脹、白血球数減少を主要徴候とする。リンパ節腫脹は後頸部に多いが、まれに両側性頸部や他の部位もみられる。発熱(35%), 倦怠感(7%), 関節痛(7%), 皮疹(10%)などもみられる。[4]
検査[編集]
- 血液検査では、白血球数減少(20-32%), 貧血 (23%), 赤沈亢進 (70%), 異型リンパ球 (25%)がみられる。血小板数減少、肝機能障害、LDHやCRPの上昇がみられることもある。
- リンパ節生検がおこなわれることもある。
鑑別診断[編集]
伝染性単核球症、全身性エリテマトーデス、結核性リンパ節炎、悪性リンパ腫が鑑別診断にあげられる。
- 菊池病の約3%は全身性エリテマトーデスに移行することがある。[5]
治療[編集]
無治療で自然軽快することが多く、発熱や疼痛に対する対症療法のみのことが多い。まれに副腎皮質ステロイドが必要となることもある。 .
脚注[編集]
- ^ 菊池昌弘:特異な組織像を呈するリンパ節炎について.日内学誌1972;35:379―80.
- ^ 藤本吉秀 ほか: 頸部の亜急性壊死性リンパ節炎―新しい病態の提唱.内科 1972;30:920-7.
- ^ J Richards MJ: Kikuchi's disease. UpToDate ver.18.2
- ^ 宮田靖志ほか. プライマリ・ケアの現場で役立つ一発診断100: p.45.
- ^ 鋪野 紀好ほか, 日本医事新報 4660: 1-2, 2013.
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Japanese Journal
- リンパ節腫脹 (乳幼児診療AtoZ) -- (乳幼児における症状・症候--診察所見を中心とした診断へのアプローチ)
- リンパ節腫脹 (特集 小児頸部疾患の診断--触診・画像検査からのアプローチ)
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- tissue
- ラ
- textus
- 関
- 何種類かの決まった細胞が一定のパターンで集合した構造の単位のこと。
- 全体としてひとつのまとまった役割をもつ。
分類
[★]
- 英
- histiocyte
- 同
- 固着性大食細胞 fixed macrophage、静止遊走細胞 resting wandering cell、組織大食細胞 tissue macrophage、崩壊細胞 clasmatocyte
- 関
- 単球、マクロファージ
[★]
- 英
- necrosis
- 同
- ネクローシス
- 関
- アポトーシス、細胞死
[★]
- 英
- necrotic、necrotizing、necrotising
- 関
- 壊死、ネクローシス