- 英
- gingival hyperplasia
- 同
- 歯肉肥大症 gingival hypertrophy、歯肉増殖
- 関
- 歯肉、歯肉肥厚、歯肉肥大症 gingival hypertrophy、歯肉異常増殖、gingival overgrowth
原因
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/03/22 04:38:18」(JST)
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歯肉増殖症(しにくぞうしょくしょう)とは、歯周病の一種で、種々の原因によって歯肉の過形成が起こることである。
目次
- 1 分類
- 1.1 単純性歯肉増殖
- 1.2 歯肉線維腫症
- 1.3 薬物誘発性歯肉肥大
- 2 脚注
- 3 診療科
- 4 関連項目
分類
単純性歯肉増殖
歯肉の組織の増殖と、血管の反応性の変化が合併したもの。浮腫は辺縁歯肉に限局している。歯肉溝から滲出液が確認されることもある。 口呼吸があると発症しやすい。
歯肉線維腫症
歯肉象皮症とも呼ばれる。非炎症性の歯肉増殖。上下顎の歯肉全体が増大し、歯冠が歯肉に覆われることもあり、この場合に「乳歯の萌出遅延」によって発見・診断される場合もある。
薬物誘発性歯肉肥大
種々の薬物によって引き起こされる。
- フェニトイン
- てんかんの治療薬の一つであるフェニトインを長期間服用することで、約50%の患者に発生する[1]。若年者に好発する。再発は多く、特に口腔内の衛生状態の悪い場合は注意が必要である。
- ニフェジピン
- 主に前歯部歯肉乳頭に発生し、舌・口蓋部へと進行していく。プラークコントロールが良好であれば歯肉増殖は抑えられる。重度の場合は歯肉切除術を行う。高血圧症、狭心症の治療薬であるカルシウム拮抗薬 ニフェジピンを服用する患者の15~20%に発生する[1]。ニフェジピンによる発生機序は明らかにはなっていないが、歯肉溝のニフェジピン濃度は血中のそれよりも高いことが関係していると考えられている。
- シクロスポリンA
- 免疫抑制剤であるシクロスポリンAの内服患者の25%~30%に発生する[1]。
脚注
- ^ a b c 永田俊彦 「第6章 特殊な歯周疾患 5.薬物性歯肉増殖症」『ザ・ペリオドントロジー』 和泉雄一、沼部幸博、山本松男、木下淳博、永末書店、京都市上京区、2009年10月14日、第1版、242-243頁。ISBN 978-4-8160-1208-2。NCID BA9190312X。
診療科
- 歯科(ただし、薬物投与による場合は投与した医師との連携が重要である)
関連項目
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Japanese Journal
- 気道管理困難が予想された歯肉増殖症患者の全身麻酔経験
- 中島 萌,谷山 貴一,村田 賢司,長江 麻帆,澁谷 徹
- 日本歯科麻酔学会雑誌 39(2), 216-217, 2011-04-15
- NAID 10028179505
- P-4 抗てんかん薬服用者における歯肉増殖症の発現と口腔清掃状態の関連について(ポスター2,第37回福岡歯科大学学会総会抄録)
- 石井 義将,塚本 末廣,久保田 智彦,加藤 喜久,畑 実,豊田 愛佳,天野 郁子,今泉 友里,小島 寛
- 福岡歯科大学学会雑誌 37(1), 32, 2011-03-31
- NAID 110008661985
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- phenytoin PHT
- ラ
- phenytoinum
- 同
- ジフェニルヒダントイン diphenylhydantoin DPH
- 商
- アレビアチン、フェニトインN、ヒダントール、ホストイン、Dilantin、複合アレビアチン配合
- 関
- 抗痙攣薬、不整脈治療薬
構造
作用機序
- 不活性化状態のNaチャネルに結合 (SPC.186)
薬理作用
抗てんかん薬
- てんかん発作波の出現は抑制しない(けいれん閾値は変化しない)
- 異常発射の焦点から周辺への伝播を押さえる
抗不整脈薬
- 作用はリドカインに似るが、作用は弱い。
動態
適応
- 欠神発作では増悪
注意
- 血中濃度を幻覚にコントロールすべき薬物:テオフィリン、フェニトイン、ジゴキシン
禁忌
副作用
- 歯肉増殖症、緩急振戦、運動失調、複視、多毛症、皮疹、大球性貧血
相互作用
[★]
- 英
- gingival overgrowth、gingival hyperplasia、gingival hypertrophy
- 関
- 歯肉増殖症、歯肉肥大症、歯肉増殖、歯肉異常増殖
[★]
- 関
- gingival hyperplasia、gingival overgrowth
[★]
- 英
- gingival hypertrophy
- 関
- 歯肉肥厚、歯肉増殖症、歯肉増殖
[★]
- 英
- gingival hyperplasia induced by nifedipine
[★]
- 英
- gum (Z)
- ラ
- gingiva (Z)
- 同
- 歯齦
臨床関連
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- 英
- sis, pathy
[★]
- 英
- proliferation, growth
- 同
- 繁殖
- 関
- 過形成、肥大